“ありのままの自然”を生かした建築やデザインが特徴的な日本最大級の商業リゾート施設「VISON」

2021年7月20日、伊勢神宮や熊野古道にも通じる三重県、多気町にグランドオープンした、日本最大級の商業リゾート施設「VISON」。「癒」「食」「知」をテーマに、東京ドーム約24個分もある自然豊かな広大な敷地に70以上の店が集結している。“すべては、いのちを喜ばせるために。”をテーマに、他にはない唯一無二の商業リゾート施設として注目を浴びている。

自然豊かな広大な敷地に日本最大級の商業リゾート施設「VISON」

7年の月日を経てオープンした、VISON。

施設の監修には造形作家・陶芸家の内田鋼一を筆頭に、多くのデザイナーやクリエーターが関っており、全エリアにおける建築の設計は赤坂知也建築設計事務所が手掛けている。

VISONではできるだけ山の地形に沿って建物や駐車場を分散させ、ここが一つの村であるかのような施設づくり、自然を生かした風景づくりを大切にしているようで、
施設内は看板を少なく心がけ、明るすぎる照明が、素敵な星空を邪魔しないよう照度をおさえているそうだ。

手島竜司が監修した「マルシェヴィソン」

ミシュランガイドパリ一つ星シェフの手島竜司氏が監修した産直市場「マルシェヴィソン」。大きな三角屋根が特徴的で、旬の野菜や漁港直送の海鮮など、海の幸山の幸が並んでいる。

VISONの建物は、ほぼ全て三重県産の杉が使われている。伊勢神宮の式年遷宮をモデルとし、20年に一度木造建築物の一部の建て替えを視野に入れた上で木材を使用して施設を建築するなど、林業を継続した産業として支えることを目指しているという。

柔らかさを感じる丸尾びた天井、温かみのある照明、柱から感じられる木のぬくもり。その心地良い空間は、日本最大級の産直市場でもある。地元松阪牛を扱うブティックのような精肉店や伊勢志摩の魚介、海女の町鳥羽市相差の海女小屋など、これまでにない市場を展開しているのだ。

三重県産の杉が、ズラリと立ち並び、カーブを描く大きな屋根を支えている。コンクリートとマッチし、シンプルだが洗練されている空間となっている。

蔵をモチーフにした建物「和ヴィソン」

蔵をモチーフにした建物が並ぶ「和ヴィソン」では、味噌や醤油、みりんなどのメーカーが揃い、味噌づくり体験など、「学んで体験できる蔵」を展開している。その独特な外観が特徴的で、ガラス窓から差し込む自然光が店内をほどよく照らしてくれる。店前に配置されている、蔵や木のベンチも雰囲気を醸し出している。

緩やかな傾斜地に軒が連なる「サン・セバスチャン通り」

多気町と友好関係を結ぶ、スペインバスク地方のサン・セバスチャン市から名付けられた「サン・セバスチャン通り」。本場の味が楽しめるスペインバルや、チーズが主役のスイーツ店などが軒を連なる。

また、この通りはファッションブランドやライフスタイルショップもあり、ショッピングも楽しめるエリアである。緩やかな傾斜地にスキップしながら軒が連なり、植物が植えられ、どこか昔の日本を感じる空間だ。

できるだけ看板を作らず、素敵な星空を邪魔しないよう照度をおさえる取り組みをしている通りに、可愛らしいライトが一つ、温かく灯っている。木で作られたベンチもまた私たちの心を癒すインテリアとなっている。

ヨーロッパの街のような雰囲気「アトリエヴィソン」

食べる以外の角度で「食」を楽しめるのが、ユニークな形の建物が並ぶ異国情緒あふれる「アトリエヴィソン」
陶芸家であり造形作家の内田鋼一がプロデュースした、食の文化を発信する道具のエリアだ。

白で統一された可愛らしい建物は、どこかヨーロッパの街を想像させる。

極力最小限な外観の「スウィーツヴィレッジ」

シンプルであり、一見倉庫のようにも見える建物「スウィーツヴィレッジ」には、地産地消をコンセプトにかかげる「Confiture H（コンフィチュールアッシュ）」と、大人のためのチョコレートショップ「LE CHOCOLAT DE H（ルショコラドゥアッシュ）」があり、装飾も何もない極力最小限な様子は、モダンでクールな印象を与えている。