これから家づくりをする人は必見!リモートワークに適した間取りと抑えておくべきポイントとは!?

最近では大手企業だけでなく、中小企業でもリモートワークが浸透しつつあります。現時点ではリモートワークを行っていなくても、今後の進展は予測できないため、新しく住まいを建てる場合は、リモートワークを見越した環境を整えておくことがよいでしょう。こちらでは、まずリモートワークで発生しやすい住宅の問題点を把握し、何を整備したらよいかを考えます。また家づくりの際にできる工夫についても考慮します。

リモートワークで抱えやすい問題点を把握しておく

リモートワークの間取りを考えるには、実際にリモートワークを行っている人がどんな問題を抱えているかを把握しておくと、マイホームを建てるのに役立つことでしょう。リモートワークで抱えやすい問題の一つが、仕事とプライベートの切り替えがうまくいかないことです。生活空間と同一の場所で仕事を行うため、オンとオフの切り替えが難しいことは容易に想像できます。

また、リモートワークをするうえで2割以上の方が不便を感じているのが、仕事に適したワークスペースを確保できないことです。ましてや、仕事に集中できる専用のスペースを確保するのが難しいと考える人は相当数いることでしょう。日本の住宅はコンパクトに作られているので、新たにスペースを確保することは、リモートワークでなくても大変です。これからの時代、さまざまな変化に対応するのにも、住宅を含め、拡張の余地を残しておくことも重要だといえます。仕事の質にもよりますが、リモートワークでは、資料やパソコンなどの設置場所や収納スペースがないことを不便と感じる人も多いようです。

リモートワーク環境を整えるために必要なこと

リモートワークでは、仕事時間よりも成果を重視する傾向が強くなります。そのため、集中できる仕事スペースの確保は大切です。リモートワークに適した間取りは、書斎などの個室や、リビングなどにつながる独立したワークスペースなどです。完全な個室でなかったとしても、後者のような生活環境に近いワークスペースであれば、隙間時間に家事を行ったり、ランチの準備などを行うのにも良いでしょう。予算などにより、独立した部屋やスペースを設けるのが難しい場合は、ロフトや中二階エリアなどに個室や半個室に近いスペースを設けることができるかもしれません。また、夫婦の寝室や、子供が小さい場合は子供部屋の一部をワークスペースとして使うこともできるでしょう。

新しくマイホームを立てる場合は、防音性能を上げることを意識するのも有効です。防音性脳の向上は、家の内外に対して実施できます。家を建てる前に周囲の環境をチェックして、仕事をしている時間に大きな音が出そうな場合は、騒音がする側の外壁に遮音シートを取り入れるなどの方法がとれるでしょう。屋内の対策としては、ワークスペースに扉を取り付けることができます。特に、電話やテレビ会議をすることが多い場合は、声を張り上げて話してしまうケースが多いので、気密性が高いドアや窓を設置すると良いでしょう。床材の種類によっては、集中力をそぐ音の原因となるので、防音タイプのフローリング材などを採用することも検討できます。

リモートワークでは、温度管理が適切にされているかどうかが、仕事の質を左右します。手がかじかむような寒い状況では仕事がはかどらず、暑さが厳しい環境だと集中力を維持しづらいのは明白です。温度管理には冷暖房器具を効果的に使えますが、断熱性能や気密性が劣っている住宅では、光熱費が余分にかかってしまいます。その点、新しく住宅を建てる場合は、断熱性や気密性を加味した住宅や間取り設計が可能なので、考慮すべきポイントといえます。

リモートワーク環境のためにできる細かい工夫

リモートワークには、仕事に適したスペースの確保や、防音・温度管理に注意すると良いことがわかりますが、細部を工夫すると、より良い環境づくりができます。まず、壁や家具の色を考慮します。ブルーは集中しやすい色として知られていますが、そのほかにオフィスの執務室家具によく使われるグレーなどのダークカラーに統一すると、仕事の効率が上がるようです。ワークスペースと生活空間のカラー分けをすると、オンオフの切り替えがスムーズにいくかもしれません。

無駄な動きをせずに仕事ができる家具のレイアウトも心がけたいものです。椅子から立たずにプリンタで印刷できたり、資料を簡単に出し入れできる棚があると、ストレスなく仕事ができるでしょう。新築で家を建てる場合は、作り付けのデスクや家具を設置することもできるかもしれません。リモートワークではパソコンや周辺機器など、電気機器を多く使うため、余裕を持ったコンセントの数にし、使いやすい配置にすることも重要です。

仕事環境の照明は、作業の効率を左右するため、ないがしろにしてはいけません。集中できる照明は、昼光色や昼白色とされます。また、照明の位置は施工業者に相談して決めると、満足度が高くなるはずです。

リモートワーク環境に必要なこと

自分にとって最適なリモート環境を得るには、リモートワークで発生している不満や不便さを考慮した住宅づくりがポイントとなります。ワークスペースの確保に加え、防音性能や断熱・気密性を上げることもできるでしょう。ワークスペースのカラーリングやレイアウト、照明なども工夫できます。リモートワーク環境の整備は、住環境の向上にも役立つので、予算を考えつつ、慎重に検討したいものです。