ライフスタイルそのものが支持され続けるモデル・女優の青柳文子の生き様と日々大切にしていること

現在モデル・女優として活躍中でありながら二児の母でもあり、様々な肩書きを持つ、青柳文子さん。人間性、そしてライフスタイルそのものが、幅広い年代の女性たちから支持されている。

多才な才能を持ち、人々を魅了し続ける青柳さんの生き様や日々の暮らしで大切にしていることなどについてお話を伺った。

様々な分野で活躍中の青柳文子さん


透明感があり、吸い込まれるような瞳が印象的で、20歳から女性ファッション誌のモデルとして活躍。

現在モデル業だけでなく、女優、執筆、商品開発なども手がけ、様々な分野で才能を発揮している。その一方で2人のお子さんを子育て中の二児の母でもある。

現在も変わらない好奇心旺盛な性格

昔から、やりたいと思ったらやらずにはいられない性格だったと話す青柳さん。中学生時代に「北の国から」に憧れ、馬や自然との暮らしを夢みて、北海道の学校に転校したそう。当時、ご両親も驚いたようで「自分でブラウン管のパソコンを使い、資料請求をしたり、ビデオを見せたりして親を説得しました」と話す。農村留学の施設で、全国から集まる学生たちと共同生活を送っていたようだ。

考えたり、調べたりすることが昔から好きで、発見・発明することに憧れを感じており、「研究者になりたいと思っていたんですよ」と笑いながら教えてくれた。

好きな空間、デザインは日本のもの

そんな青柳さん、好きな空間やデザインは、日本・和風のものが多いようで、「古い旅館や神社、寺などの場所に落ち着きを感じ、散歩のついでに神社に寄ってみたり、旅行中は好きなデザインの旅館に泊まるようにしている」と話す。元々、大分県の別府で暮らしていたということもあり、温泉好きで、現在も東京の天然温泉へ頻繁に足を運んでいるそうだ。

普段の生活で大事にしていること

様々なジャンルで活躍し、そのライフスタイルそのものが注目されている青柳さん。果たして、そのセンスや知識はどこから学んでいるのだろうか。

迷いながらも「日常の些細なことから蓄積されたものとしか言いようがないかな」と話した。自身の好きなことである、音楽・本・映画・旅先で出会う人や土地、食べ物からインスピレーションを沸かし、それらを自分自身や生活に落とし込んでいるという。

普段の生活で大事にしていることは、「面白いことからどんどん吸収し、自分が感じたこと、衝動的に思ったことを、これはなんだろう?と突き詰めること、そこから自分が何を思い、感じたのか」を日々大切にしていると教えてくれた。

二児の母となって

現在2人のお子さんを子育て中の母でもあり、多忙な日々を送っているが、自身が移動好きであったり、好きのジャンルが幅広い青柳さんは、二人のお子様も付き合わせている、と話す。

一緒に地方や外国に行ったりと、また最近はお子さんが一人遊びが出来るようになったので、同じ空間にいるが、別々のことをしていることが増えたそう。その間に青柳さんは、色々なことを調べたり、考える時間にしているという。

「子供には様々な場所を訪れることで、見聞を広める糧になったら良いかなと思っている」と子育て論も語ってくれた。

そして、社会や環境問題について自身のSNSで積極的に発信されている青柳さん。元々自然が好きで、自然を大切にしたいと思っており、子供が生まれ、育てることでより環境や、社会のことに興味を持ったと話す。「母になると目線が変わりました、自分のことだけではダメですね」と母親として意見を述べた。

コロナ渦での注目のライフスタイル

コロナ渦が進む中、リモートワーク・テレワークなど場所や時間を選ばない職業が増加中の昨今。そんな中で現在、青柳さんが注目しているライフスタイルを尋ねてみた。

青柳さん自身が撮影などを除き、オンラインで出来る仕事が多いため、現在、様々な場所を転々とすることを考えていると話す。「東京の家を引き払い、プチ移住・多拠点生活を始めたい。九州や四国など住んでみたい場所を訪れ、今年は長く住める場所を探したい。」とワクワクする様子で教えてくれた。

ウィズコロナ時代、働き方改革が進む中で地方への移住や、青柳さんのように二拠点、多拠点生活を始める人も増えていくであろう。

フォトエッセイ「あか」

青柳さんは、母になり初のフォトエッセイ「あか」を今年5月に刊行した。2015年に発売した「青柳文子マガジン」のタイトルは「あお」であったが、今回はなぜタイトルを「あか」にしたのか。

「青柳のあおで、自分が中心の内容だったけど、あかは赤ちゃんの意味もある。そして今まで青文字系の人としてやってきた。青文字がオルタナティブのイメージなら、赤文字はもう少し広くなった感じ。母となり、子育ては社会と関わることで、オルタナティブではやっていけないことが多くなってきた。うまく言えないけど、そういう意味も込めて。」と教えてくれた。

そしてエッセイの中では、お子様と一緒に訪れたドイツの旅も記述されている。「ドイツは環境問題や社会問題、子育てなどについての意識が日本よりも遥かに高く、それらがかなり進んでいる。生活においてどのように落とし込まれているのか。実際その目で見てみたかった。」とドイツを訪れるきっかけを話してくれた。

「本の中に書いてあるが、実際にそれらは感心することは多かった。」とドイツでの旅を振り返った。

「あか」には、旅・日々の子育て・結婚・暮らしについての考え方に書かれている。

「LIFE IS MINE」

インタビューの最後。青柳さんに「LIFE IS ◯◯」空欄に入る言葉を尋ねてみた。「LIFE IS MINE」とパッとその場で浮かんだ言葉を答えてくれた。人生は自分のものだと。母であり、子育てをしていても自分軸が一番大事であり、私たち個人がそれぞれ自分軸を持つことで、互いの個性や信念も尊重し合えて、よりハッピーな世の中になるのでないのか。と話してくれた。最後に「子供にも自分のMINEを作って、培って欲しいなと思っています。」と一人の女性として、そして母として、優しく温かみのあるインタビューを終えた。