多拠点居住に活用可能なトレーラーハウスの「mobile casa(モバイル・カーサ)」

一般的な日本の住宅は、大抵は土地に根付いていて動かすことはできない。ただ、中には自動車にけん引させることで移動が可能なトレーラーハウスもある。「mobile casa(モバイル・カーサ)」はそのトレーラーハウスのシリーズである。

mobile casaのコンセプト

mobile casaは移動と居住の両立が考えられたトレーラーハウスで、最大の特徴と言えるのは移動が可能な点だろう。車輪が付いたトレーラーの上に住宅が乗っている形で、そのまま住宅として使用することができる。標準サイズの広さはおよそ6畳あり、住宅としての機能はひと通り揃えている。もし広さが問題なければ、mobile casa単体で暮らすことも不可能ではない。そして、別に住宅を構えておいて、離れの一室として活用するという手もある。その場合も移動ができる点は変わらず、住居スペースそのものを移動させてレイアウトを変更することも可能である。また、在宅勤務など一箇所に留まる必要のない生活スタイルだと、移動によってその幅を広げられる。さらに、多拠点居住の一部としても活用可能だ。

mobile casaの住宅機能

mobile casa内のスペースは、大部分をダイニングとリビングが占める。そして、残りはシャワーユニットとトイレ、洗濯機を置くスペースである。工事を施せば電気と水道も問題なく使用することができ、移動できる点以外は一般的な住宅と大差ないだろう。さらに、居住スペースは上下の2層に分かれ、上部にはロフトが設置されている。ロフトはリビング上部と洗濯機置き場上の2箇所に分かれ、デッドスペースまでも最大限に活用する仕様となっている。そうして確保されたロフトには、大人が4人横になれるスペースがある。その場所をそのまま寝室として使用しても問題なく、収納スペースにもなる。

mobile casaは複数使用も可能

mobile casaは移動ができる点を活かして、様々な生活スタイルを実現できるのが強みである。もし土地だけを保有している場合、mobile casaがあれば設置するだけで住宅を構えられる。そして、mobile casa自体は不動産扱いにならないという利点もある。他にも、mobile casaは複数台をウッドデッキなどで繋げることも可能である。そうして、子育てなど生活に必要なスペースを広げることができる。もし複数台を使用していて、子どもが自立するといったタイミングで生活の規模を小さくするのであれば、手放したり誰かに貸すという手もある。その場合も手軽に移動ができるメリットが活かせるだろう。

活用方法は様々

「mobile casa(モバイル・カーサ)」はその気になれば、日本全国どこにでも移動させることができる。そのため、制約がなければ、様々な生活スタイルの実現に役立ってくれるだろう。また、動かせる強みは長距離移動だけでなく、レイアウトや生活の規模を変更したい時にも活用可能だ。したがって、将来的な変更を見据える場合も「mobile casa(モバイル・カーサ)」が住宅の候補として挙げられるだろう。