これが酒店⁉︎福岡県糸島市にある驚くほどモダンで美しい「川久保酒店」

今回紹介するのは福岡県糸島市にある川久保酒店。この店舗を設計したのは、宮城雅子建築設計事務所・町谷一成建築設計事務所です。店のファサードは非常に特徴的で、酒店とは思えないほどモダンで洗礼された美しいファサードをしています。

人を惹きつけるファサードの大きな木の扉

この建物のファサードで特徴的なのがこの大きな木の扉です。ファサードには窓を取り付けておらず、店の看板も出していないため、この建物が一体何のお店なのかは外観からは判断できないようになっています。通常の酒屋であれば、ファサードにガラス窓を取り付けて店の商品を外から見えるようにするのが一般的だと思いますが、川久保酒店は違います。ファサードに窓を取り付けず、大きな木の扉を取り付けることで、訪れる人にワクワク感と不安感を抱かせ、中へ入った時のお店に対する第一印象をより鮮明に植え付けることができます。一般的な酒店と異なる設計は、川久保酒店のお酒に対する情熱を外観から表現しているのではないでしょうか。

空間を引き締める瑠璃色の壁面

お店に入ると一番最初に見えてくるのがこの瑠璃色の壁面です。空間全体はホワイトを基調とし、床にはモルタル調の床材が貼られています。家具や造作には木を使用し、冷たさのある空間に温かみを演出しています。この一見よくあるモダンな空間に瑠璃色の壁面を入れることで空間が引き締まり、あたかもギャラリーにいるような雰囲気を醸し出します。

光の空間に浮かぶワイン

川久保酒店にはとても魅力的なワインセラーがあります。この光の空間に浮かぶワインセラーです。美しいディスプレイ方法は、店主のお酒に対する愛情をお客さんに伝え、ここでお酒を飲めば間違えないという感覚を生み出してくれます。お酒一つ一つを丁寧に情熱を持って扱う川久保酒店ならではのディスプレイ方法だと思います。

どの角度から眺めてもワインが美しく際立ちます。

ギャラリーのような雰囲気を引き立てる美しい酒器

このギャラリーのような美しい空間をより引き立てているのが酒器です。川久保酒店ではこのような美しい酒器も取り扱っており、選んだ酒器にあうお酒を店主が選んでくれるサービスもあります。お酒は味覚だけで味わうものでなく、酒器も重要な要素となります。酒器の手触りや色彩によって人間の五感を刺激し、味に変化をもたらします。お酒に対する知識があり、愛情も持ち合わせる店主に選んでもらうお酒は、至高の一杯になること間違い無いでしょう。

こだわりの酒店でこだわりの一杯を

川久保酒店では、情熱と知識を兼ね備えた店主が至高の一杯を提供してくれます。美しい店内で飲む美味しいお酒で、時間を忘れるほど優雅な体験をしてみてはいかがでしょうか。

川久保酒店

  • 住所:〒819-1137 福岡県糸島市南風台8丁目-3-3
  • 営業時間:10:00-22:00
  • 電話番号:092-330-8001