「casa piatto(カーサ・ピアット)」は空間がゆるやかに繋がった間取りの平屋

現代の日本では2階建てや3階建ての住宅が多いが、日本古来の住宅といえば平屋である。そして「casa piatto(カーサ・ピアット)」は、その平屋の建築を行っている。もちろんしっかりと意味があり、実際に暮らす人のことを考えた上での平屋だ。ではなぜ2階以上の建築ではなく平屋を選択するのか、具体的な特徴は何なのだろうか。

快適さを重視した平屋

casa piattoが建築をする平屋は、住宅内の空間が繋がっている間取りが特徴である。LDKを中心とし、寝室や浴室などを隔てる仕切りや段差は最小限に留められている。そうすることでスムーズな生活動線を実現し、快適な生活へと繋げられる。隔たりが少ないことで家族間のコミュニケーションも取りやすく、お互いが何をしているのかを把握するのも容易となる。

生涯暮らす住宅はひとつであっても、世代によって住宅に求める要素は異なる。子育てをしている間は子どもがのびのびと動き回れる広いスペース、老後はなるべく足腰に負担がかかりにくい生活の実現などだ。casa piattoの平屋ではLDKなど基本的な部分以外は、部屋ごとの使い道が限定されていない。そのため必要に応じて簡単に生活スタイルを変えられる。

庭との調和性

平屋のcasa piattoでは、庭との調和も考慮されている。LDKの間取りのすぐそばに自然を感じられるように、軒下には屋内と同じ色が使用される。そうすることで庭を別の空間ではなく、屋内の延長線上だと捉えやすくなる。また軒は1.1mと長めに確保されているため、雨が入り込みにくい。したがって多少天候が悪い日でも、窓を開けて屋内と庭を繋げておくことができる。

安全性の高さ

casa piattoでは基本的に、LDK以外の間取りはスリットタイプの窓が採用される。幅が21cmしかないため、人が通り抜けるのはほぼ不可能だ。そうであるにも関わらず、地面から天井まで伸びる細長い形状となっているため、光や風はふんだんに取り入れることができる。防犯面と機能性の両立が期待できる窓である。

また日本で住宅を建てる際には、頻繁する地震対策を考えなければならない。その点casa piattoの平屋は、標準で耐震性が高めだという大きな強みがある。建物は高ければ高いほど地震の揺れの影響を受けやすいが、1階のみの平屋ではその影響が最小限で済む。さらに2階以上の重みが1階部分にのしかかることもない。そのためそこまで大掛かりな耐震構造を必要とせず、シンプルな仕上がりにしやすい。そうして耐震のことを考えずに済む分、快適な空間作りに力を入れることができる。

長期的に使用するのであれば

短期間での機能性を求めるのであれば、2階建て以上も良いかもしれない。しかし階段の上り下りを始めとして、将来的な懸念材料はある。その点平屋であれば、生活への負担が少なく済む。また「casa piatto(カーサ・ピアット)」では、平屋の弱点をカバーするために、収納スペースの確保といった工夫が施される。もし同じ住宅をずっと使い続けたいのであれば、「casa piatto(カーサ・ピアット)」へ依頼することも考えてみると良いだろう。