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2018年のプリツカー賞はインドの建築家バルクリシュナ・ドーシに決定。

3月7日(現地時間)に、SANAAの妹島和世も審査員に名を連ね話題になった今年40周年を迎えたプリツカー賞の受賞者が発表された。過去にはザハ・ハディドやレム・コールハース、フランク・O・ゲーリー、レンゾ・ピアノなど名だたる巨匠建築家が受賞し、日本人では丹下健三や槙文彦、安藤忠雄、妹島和世と西沢立衛(SANAA)、伊藤豊雄、坂茂らが受賞している建築界のノーベル賞とも言われる建築デザインの可能性を拡げた人物に贈られる賞だ。

インドの建築家、バルクリシュナ・ドーシ

バルクリシュナ・ヴィタルダス・ドーシ via : Wikipedia.

2018年の受賞者はインドの建築家であるバルクリシュナ・ヴィタルダス・ドーシ氏が受賞した。インド人としては初の受賞となった。5月にカナダ・トロントのアガ・カーン博物館で授賞式が開催される予定だ。

インド西部の街アーメダバードに事務所を構える現在90歳のドーシ氏は、かつてパリのル・コルビュジエの事務所で働いていた。チャンディーガルやアーメダバードのプロジェクトを担当。その後インドに戻り、インド国内で低所得者層などが住む安価な住宅や公共建築など数々のプロジェクトを手掛けた。代表作にはインド・インドールの集合住宅やインド経営大学院・バンガロール校、CEPTなどがある。

随所にル・コルビュジエとルイス・カーンの影響が感じられるデザインであるが、インドの気候や風土に合わせた土着的な佇まいがある。今回、その建築の場所や社会への貢献、またサスティナビリティーが評価されたようだ。

ドーシの代表的な建築作品

CEPT

建築の学校でもあるCEPTはオープンなスペースが多く開かれた学校になっている。「学校はオープンであるべき」とドーシの哲学が実践されている。

GUFA

via : Wikipedia.

CEPTの敷地内にある地下がギャラリーになっている建築。

インド経営大学院・バンガロール校

via : Wikipedia.

アーメダバードにあるインド経営大学はルイス・カーンの設計だが、バンガロールにあるインド経営大学の大学院のキャンパスはドーシによる設計。

via : Wikipedia.

随所にル・コルビュジエの影響が感じられるモダンなデザインで、CEPT同様にオープンなスペースを繋いで空間を作っている。

 

フランス・パリのル・コルビュジエのもとで西洋的なモダニズムを習得しながら、インドに戻り東洋文化やインドの気候、風土、文化などと関連付けて作られるドーシ氏の建築は非常に興味深い。

#casa 編集部

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