環境が違うとこんなに変わる?!お風呂事情が文化を変える「世界のお風呂」

日本人が大好きなお風呂。リラクゼーションの場、親子のスキンシップの場、友人とのコミュニケーションの場と様々な用途に変わるお風呂。しかし、日本の常識が世界の常識とは限りません。

今回は、異なる環境だと文化も変わる「世界のお風呂事情」をご紹介したいと思います。

寒冷地でも湯船に浸かれば、あったかバスタイム。豊富な水資源を活用した「ロシア」のお風呂事情。

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皆さんは寒冷地にある冬の温泉に入ったことがありますか?気温が低いため身体を洗う際、凍えるような経験されたことはないでしょうか?寒さが厳しいロシアでは、まさにこういった状況が当たり前。身体が冷えてしまうため、お湯をためたバスタブの中で体を洗う習慣があります。

浴槽が汚れてしまうため、バスタブのお湯は人が変わるたびに入れ替えるそう。ロシアは水資源が豊富で水道料金は日本に比べてもかなり割安なため、水を大量に使うことにそんなに抵抗がないのだとか。

親子で入浴禁止?!リラクゼーションよりエチケット、大きく文化が異なる「アメリカ」のお風呂事情。

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アメリカは日本と違いシャワーで済ませる場合が多く、バスタブに浸かることは少ないようです。シャワーヘッドも、天井や壁に固定されたものが多く、日本に比べ噴出口が大きいのも特徴的です。

日本は湯船に浸かるリラクゼーションを含む入浴に対して、アメリカでは出掛ける前のエチケットとして入浴するのが習慣なようです。また、大きく文化が異なるところで言えば日本では親子のスキンシップの場にでもあるお風呂ですが、アメリカでは、親子であっても異性の場合は幼児保護の関係で法律で禁止されています。

インフラ不備がお風呂を嫌いにさせる?!香水の文化を発展させた「フランス」のお風呂事情。

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世界のお風呂事情の中でも、お風呂好きな日本人に対して最も文化が違うかもしれない…フランス。ヨーロッパの中でも、フランス人は特にお風呂嫌い(?)毎日の中でお風呂に入る機会が少ないと言われています。

その理由に、ヨーロッパは上下水道のインフラが整備されていない古い建物が多く、水道代がとても高いのだとか。また、ガスで瞬時にお湯を温める日本に対し、温かいお湯を貯水タンクに貯める家も多いヨーロッパでは、一度に何人もお湯を使ったら空っぽ、これでは寒い冬などお風呂に入りたくない気持ちはわかります。

しかしフランスはどの国よりも「香水」の文化が発展しています。子供用も売れれているほど香水の種類は豊富。もしかするとお風呂事情が香水の文化にも大きく影響を与えたのかもしれませんね。

サウナ発祥地!3人に1人が自宅にサウナを所有する「フィンランド」のお風呂事情。

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サウナ発祥地でもあるフィンランドでは、バスタブがなくシャワーのみの場合がほとんど。お湯をためて「入浴」する習慣がない代わりに、サウナを利用して体を温めます。3人に1人が自宅にサウナを所有しているそうです。

「ロウリュ」と呼ばれる熱したサウナストーンに水をかけ、水蒸気を発生させて発汗を促す方法に、白樺の枝を束ねてつくった「ヴィヒタ」で体を叩いて血行をさらに促すのだとか。また、体が熱くなりすぎたときは、水風呂の代わりに外の雪の上に寝転がりクールダウン。

 

世界には、まだまだたくさんのお風呂文化が存在します。海外に行く際にはその国ならではの「お風呂事情」をのぞいてみると、さらに旅が楽しく感じられるかもしれません。