cube

次世代のために美しい家「casa cube(カーサ・キューブ)」を遺すこと。

古いものを残し、リフォームしながら使い続ける欧米と比べ、日本は真逆の方針。新しいものを常につくり続けており、古いものをどんどんと壊す風潮にある。

家においてもそうだ。周りを見ても新しい家が常に建設されており、古い家は取り壊されている。自分が家を建てたときも、果たしてそれで良いのだろうか。何千万円もかけて念願のマイホームを建てても、30年ほど経てばもろくなり取り壊され、また新しい家が建てられる。

そんな大量消費の体制から脱する時期にきているのかもしれない。

日本は消費大国

前述したように、日本は新しいものを造っては壊す、使っては捨てる消費大国だ。捨てることに慣れ、ものをながく大事に使う精神も薄れてきているように思う。

大量に消費するとどのような変化が現れるかは、昨今の地球をみればあからさまだ。CO2の排出量拡大、そして地球温暖化という自体を招いている。「今年は去年と比べて、おかしな気候が続く」と、毎年言っているのではないか。

住宅をつくる際にも、どうしてもエネルギーの消費は避けられない。そこで、最近は住宅業界で経済的にも環境的にも質の高い「ロングライフ住宅」が求められるようになっているのだ。

ロングライフ住宅とは

ロングライフ住宅とは、経済的、環境的、耐久性、可変性などに優れ、永く住み続けられる住宅のこと。casaプロジェクトでも日本の伝統文化に学び、気候や風土に合い、環境に負荷がかからない家づくりを提唱している。

「いいものを造り、きちんと手入れをし、永く使う」ために、性能が持続しやすい建材や資材を応用したり、木材のルートを短縮することで資源の無駄遣いを防いだりしているのが特徴。そして日本特有の地震や台風などの自然災害に対しても考慮し、世代が変わっても住み続けられる住宅を目指している。

地球に負担をかけない

家を造ることで地球に負荷をかけるとなると、困るのは自分の子どもたちにあたる次世代。今より複雑な気候変動が起こったり災害が増えたりすることで、住みにくい、暮らしにくい環境を生み出すことになるのだ。

できるだけ地球に負荷をかけず、そして永く暮らせる家を造るためにcasa cubeはさまざまな工夫が施されている。

夏涼しく、冬暖かい

以前は壁に仕込む断熱材の素材にグラスウールと言われるものを使用していたが、湿気を含みやすく年数が経つと結露ができてしまうのが欠点。そうなると断熱効果を発揮することができないため、casa cubeではグラスウールよりも断熱性、気密性が高い発砲ウレタンを使用している。

自然災害に強い

casa cubeは四角い面で構成されているため、地震に強いという特徴も。壁と柱の両方で支えているため、強い地震にも耐えられる構造になっている。

また外壁にも、メーカー独自で国土交通省の「防火認定」を受けたオリジナルの外壁を使用。火災にも強い上に、casa cubeには大きな窓を設けていないことから台風などの強風にも強いのだ。

メンテナンス費用を軽減

永く暮らすためには、メンテナンスが欠かせない。一番お金がかかる外壁のメンテナンスでは1回に40〜50万円かかってしまうほど高額だが、casa cubeではその心配は不要だ。一般的な家の外壁で使われるサイディングではなく塗り壁のため、汚れはほぼ雨だれ。その汚れも目立たないようになっているため、塗り直しもほとんど必要ない。

屋根には軽くて強度的にも優れ、メンテナンスフリーに近いガルバリウム鋼板を採用。床にはフローリング材の傷を防ぐ特殊なコーティングを施しているため、長持ちするようになっているのだ。

次世代のために美しい家を

新しいものを多くつくりだすよりも、良いものを永く使う。家づくりにおいてそんな考え方が浸透すれば、これからの地球にも少なからず良い影響を与えるだろう。

自分の子どもにも大変な家づくりを経験させるか、それとも自分の家を永く使ってもらうか、どちらが良いかは一目瞭然だ。

あべまなみ

あべまなみ

新潟県出身、横浜在住のフリーライター。中学時代にサックスを始め、自身もジャズを演奏することから、20歳のアメリカ留学時に単身でメンフィスとニューオーリンズへ。初めての一人旅で自分の可能性や新しい発見に出会える楽しさに気づき、その後「旅」にハマる。

2017年12月現在、渡航国は24カ国。好きなものはお酒といちご。

casa cube

いつまでも誰にとっても美しい、

シンプルな四角い家