永く住めて、機能的で美しく経済的。日本人の人生に負担をかけない家「casa cube」

「家は一生かけて買う物」

そう思い込んではいないだろうか。

しかし、人生は「家を買うため」にあるのではない。

必死に働いて、働いて、年老いたときに老朽化したマイホームだけが残る。

そんな人生でいいわけがない。casa cubeはそんな日本の住宅の常識を変えるための挑戦をしている。

 

世界でも圧倒的に短い日本の住宅耐用年数

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日本で建てられている住宅の寿命は、25年から30年と言われている。住宅ローンは35年の場合が多いのに、ローンが終わるより前に住宅の寿命がきてしまう、そんな悲劇は珍しくないのだ。

先進国の中で、日本の家の寿命の短さは際立っている。少し前の調査になるが、平成12年度「特許庁技術調査課技術動向班」調べによると、住宅の平均耐用年数は、イギリスが75年、アメリカが44年、日本が25年となっている。

また、「総務省統計局 世界の統計」によると、1年間の工事完了住宅数(新築・中古含む)は、イギリス(2004年)202,700戸、アメリカ(2005年)1.930,300戸、日本(2006年)1.290.400戸となっている。単純に戸数だけを見ればアメリカが最も多いが、アメリカの人口が約3億人、日本は約1億2700万人だということを考えると、人口に対する工事件数がいかに多いかがわかる。

 

住宅耐用年数75年のイギリス

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もっとも少ないイギリスは、人口も約6000万人と日本の半分だが、工事件数はわずか15%だ。住宅の平均耐用年数が75年というイギリスでは、家はライフステージに合わせてリフォームしたり、手を入れたりして長く住みつなぐものと考えられている。一度建てた家は、子どもや孫の世代まで大切に使われるのだ。

イギリスをはじめする欧米の家の寿命が長いのは、元来、家が石造りだったということに起因しているとは思う。対して日本は、従来、木造住宅が多かったということも耐用年数の差につながっていたのではないかと思う。

しかし、現在は、木造住宅は減り、さまざまな優れた建材も開発されてきている。それでも日本の住宅が短命なのは、なぜなのだろう。

 

「人生に負担をかけない家」という考え方

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おそらく長年、「住宅の寿命は30年くらい」が常識になってしまっていたため、より長くもたせようという工夫がおざなりにされてきていたのではないか。「30年もすれば建て替えの時期がくる」という前提で家づくりをしてきた、のではないだろうか。

30年以上のローンを組んで、30年しかもたない家に住む。そんな家に支配された人生に決別したい。せっかく人生の大半をかけて手に入れる住宅なら、100年でも200年でももつ家であってほしい。子どもや孫にも譲れるような家であってほしい。

casa cubeは、機能的でデザインも美しく、長く住み続けられる家づくりを目指すプロジェクトだ。日本でも、こういう「人生に負担をかけない家」が増えること。それが、casa cubeプロジェクトの究極の目標なのだ。

 

今よりもっとカジュアルに家を買うことができて、

今よりもっと買った家に長く住み続けられる。

そんな未来がきっとくる。そうなれば、人はもっと幸せになれる。