明るい空間に北欧家具や民芸品のスタイリングにセンスを感じる石橋さんの「casa cube」。

シンプルでモダンな印象だからこそ、自然に細かい工夫が際立つ「casa cube」。埼玉県久喜市に建った石橋さんのお宅は、大きい壁面を長方形のブロックを積み上げたような仕上げの外観が独特だ。

外観からも住む人のセンスを伺うことのできるこの「casa cube」では、どのような暮らし方がされているのだろうか?

トップライトから自然光が注ぐ明るい空間

リビングダイニングは、壁に窓がない代わりに「casa cube」の特徴であるトップライトから自然光が注ぐ明るい空間になっている。白く明るい空間が美術館のように、そこにある北欧家具や雑貨を引き立てていた。

遊び心のある北欧のデザイン家具が並び、リラックスできる空間になっているのは石橋さんのセンスのたまもの。吹き抜けとトップライトのおかげで柔らかい光が差し込むので、この丸テーブルで食事するのはきっと気持ちいいものだろう。

北欧デザイン家具や民藝品をスタイリング

階段下のスペースにある、fennica別注モデルのアルヴァ・アアルトのキャビネットは最も大切にしているアイテムとのこと。その上には、沖縄の読谷焼やコレクションしているという濱田友緒さんの塩釉焼成の器などが並ぶ。

随所にさりげない遊び心

ダイニングの脇にある、北欧らしい遊び心が感じられるワゴンもアルヴァ・アアルトのデザイン。さりげないグリーンや民藝品がモダンな空間にアクセントを加えていた。

生活感がありながらもセンスを感じる空間に

しばしばデザイン住宅はできたときがかっこよくて、住み始めて生活感が出だすと崩れていくものと言われる。しかし、石橋さんの住まいは確かに生活感がありながらも、そのライフスタイル自体がかっこよくて、そのセンスが表れた良い例だ。

どこかセンスを感じる子供のおもちゃ

リビングダイニングばかりではなく子供部屋も同様に、色も形もバラバラなおもちゃがどこかセンスを感じるチョイスがされている。

吹き抜けの階段を上がったところにある明るいフリースペースは、リビングダイニングともひとつながりなので安心感がある。カラフルな子供用のハンモックがあったり、さりげなくカルテルのコンポニビリが置いてあったりとちょっとした抜け感がいい。

 

石橋さんのcasa cubeは、明るい空間に北欧家具や民芸品のスタイリングに類稀なセンスを感じる。また、シンプルモダンなcasa cubeに遊び心がある北欧デザイン家具を合わせて、少し柔らかい印象に仕上がったインテリアが新鮮でもあった。