ビャルケ・インゲルスや藤本壮介、片山正通が審査委員を務める「NOT A HOTEL DESIGN COMPETITION 2026」が開催決定

「世界中にあなたの家を」をコンセプトに、革新的な別荘のあり方を提案し続けるNOT A HOTELが、次世代の才能を発掘するため、若手建築家・クリエイター向けのデザインコンペティション「NOT A HOTEL DESIGN COMPETITION 2026」の開催を発表しました。昨年の第1回開催に続き、今年はさらに規模を拡大し、屋久島という唯一無二のロケーションが舞台となります。そして、最も注目すべきは、審査委員の顔ぶれです。世界の建築界を牽引するビャルケ・インゲルス、日本を代表する建築家・藤本壮介、そして空間デザインの魔術師片山正通という、豪華なトップクリエイターたちが集結します。

ビャルケ・インゲルス、藤本壮介、片山正通が審査員! U-40対象のデザインコンペ開催

「NOT A HOTEL DESIGN COMPETITION 2026」は、40歳未満(U-40)の建築家やクリエイターに、優れたアイデアを現実に形にする機会を提供することを目的としています。NOT A HOTELは、これまで建築士だけでなく、インテリアデザイナーやファッションデザイナーなど多様な分野のクリエイターと協働し、建築の可能性を広げてきました。そのため、本コンペティションでも資格や分野を問わず、自由で大胆な発想を広く歓迎しています。最優秀賞に選ばれたクリエイターには、賞金1,000万円に加えて別途設計料が支払われ、その作品は次のNOT A HOTELとして実際に建築・販売されることが決定しています。この「実際に形になる」という点が、本コンペの最大の魅力であり、類を見ない機会となっています。昨年開催された「NOT A HOTEL DESIGN COMPETITION 2024」では、初開催にもかかわらず23カ国から620作品もの応募が寄せられ、その国際的な注目度の高さを示しました。世界的な巨匠たちが集う審査のもと、才能ある若手クリエイターがその名を世界に刻む、最高の舞台が整いました。

舞台は世界遺産・屋久島! 次のNOT A HOTELを創造せよ

同じ屋久島エリアにてAtliers Jean Nouvelが手掛ける新プロジェクト「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」CGパース

今年のコンペティションの舞台となるのは、豊かな生態系と太古の自然が息づく世界遺産・屋久島エリアです。フランス建築界の巨匠ジャン・ヌーヴェルが手掛ける「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」が建つ、まさにNOT A HOTELの新たな拠点となるこの土地で、応募者は自宅・別荘・ホテルの機能を併せ持つ革新的な建築のアイデアを創造します。樹齢数千年の屋久杉や苔むした岩々、そして白砂の海岸線など、屋久島の幻想的なロケーションは、クリエイターの想像力を最大限に刺激するでしょう。さらに、今年のコンペでは、学生賞(U-25)が新たに新設されました。これは、実現・販売といった制約に縛られることなく、建築やデザインを志す若手学生に、より大胆で柔軟な発想を試す機会を提供するためのものです。学生賞の賞金は100万円。もし学生による作品が最優秀賞に輝いた場合は、実現・販売に向けてプロジェクトが推進される可能性も秘めています。この新設された学生賞は、建築業界に新たな刺激と可能性をもたらし、次世代の才能を支援するNOT A HOTELの強い意志を示すものです。

豪華審査員からのメッセージ「大胆に、常識を打ち破れ」

Founder & Creative Director, Bjarke Ingels Group・Bjarke Ingels

関連プロジェクト:「NOT A HOTEL SETOUCHI」

NOT A HOTELは、日本のホスピタリティを再定義しようとしています。

私たちが瀬戸内海の離島で進めている丘の上のヴィラ群のプロジェクトは、その美しさだけでなく、精神性においてもデンマークと日本の真の融合となりつつあります。このプロジェクトを通じて、建築家とクライアントは、もはや別々の存在ではなく、対話と協働から生まれる、ひとつの有機体へと進化しました。

NOT A HOTELほど、深く関わり、創造性に富み、主体性を持ってプロジェクトに取り組むクライアントには、めったに出会えるものではありません。彼らのオープンな姿勢、自律性、そして独創性が、このプロセスを真のパートナーシップへと昇華させてくれたのです。ここでは、描かれる一本一本の線、そして提案されるすべてのアイデアが共鳴を生み出します。

このデザインコンペは、単なるアイデアの募集ではありません。建築を「制約」ではなく「解放」と捉え、心ゆくまで夢を見てもらうための招待状です。なぜなら、NOT A HOTELはデザインの力をただ受け入れるだけでなく、それをさらに増幅させてくれるクライアントだからです。彼らがゲストに提供するのは、「生きた建築の幻想に住まう」という、大胆な体験なのです。

だからこそ、参加者の皆さんへの私からのアドバイスです。過去の慣習や成功体験を基準に勝ちにいかないでください。むしろ、高すぎる目標を掲げ、たとえ届かなくても、そのリスクを恐れないでください。偉大は、その“無謀さ”の中にこそ宿るのです。

皆さんがどんなビジョンを提示してくれるのか、心から楽しみにしています。そして、NOT A HOTELとともに、これまでの常識をはるかに超えるスケールと野心を持った、次なる飛躍となるようなアイデアを願っています。

参加者の皆さんへ、幸運を祈ります。大胆に、挑戦的に、常識を打ち破ってください。皆さんの最高のアイデアが、必ずや日の目を見るよう、私も全力を尽くします。

株式会社藤本壮介建築設計事務所 代表取締役・藤本 壮介

関連プロジェクト:「NOT A HOTEL ISHIGAKI」

NOT A HOTELが作る建築は、自然の営みに寄り添い、人の時間を深く刻む器であると同時に、日々の暮らしを未来へとつなぐ橋渡しでもあります。その場所がもつポテンシャルを最大限に引き出し、その本質的な価値を、次の世代へと受け継いでいくために必要なものは一体何なのか?

皆さんのフレッシュな感性で、その問いに懸命に向き合ってみてください。僕たち審査員が思わず嫉妬してしまうような、そんなワクワクする提案を期待しています。

株式会社ワンダーウォール 代表 / 武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科 教授・片山 正通

関連プロジェクト:「NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA MASU」「NOT A HOTEL HIROO」

”MASU”は「理想の暮らしとは何か」という問いから始まりました。それは空間を通して自らの世界線を選び取る行為であり、夢想ではなく現実として立ち上がる生のかたちです。

NOT A HOTEL はその概念を受け止めるプラットフォームであり、建築をハードではなく現象として捉えるとき、私たちは「どう生きるか」を静かに思索します。

このコンペが、若き建築家たちの自由な想像力を解き放つ起点となることを願っています。

NOT A HOTEL株式会社 CEO・濵渦 伸次

世界中から素晴らしい作品が集まり、 才能と情熱に圧倒された第1回。 その感動を経て、第2回の開催を発表できることを 心から嬉しく思います。

今回の舞台は、屋久島です。 唯一無二の美しい景色と豊かな生態系を持つこの島に、 みなさんの作品が実現されます。 NOT A HOTELにとっても、屋久島は新たな拠点。

ここからどんなアイデアが生まれるのか、 期待に胸がいっぱいです。 みなさんの素晴らしい作品に出会えることを 心から楽しみにしています。

第1回最優秀賞作品「NATURE WITHIN」のプロジェクトが販売に向けて進行中であることからも、このコンペの実現性の高さが伺えます。若手クリエイターにとって、これほどまでに自身の創造力が試され、そして形になるチャンスは他にありません。設計事務所の規模や実績に関わらず、純粋にアイデアとデザインの力で勝負できるこの舞台で、鹿児島屋久島という特別なロケーションと、NOT A HOTELという革新的なプラットフォームが融合することで生まれる、次世代の建築の姿に世界が注目しています。

「NOT A HOTEL DESIGN COMPETITION 2026」

世界的な巨匠たちが審査委員を務め、最優秀賞作品が実際に屋久島NOT A HOTELとして実現・販売される「NOT A HOTEL DESIGN COMPETITION 2026」は、U-40のクリエイターにとって、自らのビジョンを世界に発信するまたとない機会です。ビャルケ・インゲルス藤本壮介片山正通というトップクリエイターたちが、その才能と情熱を審査します。日本発の革新的なビジネスモデルとも言えるNOT A HOTELが、次世代の才能と共に創り出す未来の建築に、大きな期待が集まります。

【概要】

対象:U-40の建築家・クリエイター
年齢:2025年4月1日時点で40歳未満の方
国籍:不問
資格:不問(建築士の資格不要)
所属:不問(個人または法人、グループで応募可)
グループの場合はメンバー全員が40歳未満
言語:日本語 or 英語
賞金:最優秀賞(1作品)1,000万円 ※別途設計料
優秀賞(4作品)50万円
佳作(5作品)15万円
学生賞(1作品)100万円 ※2025年4月1日時点で25歳未満
その他:最優秀賞(1作品)のみNOT A HOTELとして実現・販売する

【審査方法】

2段階方式
1次審査:書類審査
応募案の中から、10組(ショートリスト)、1組(学生賞)を選出
2次審査:公開審査会
通過した10組によるプレゼンテーション
審査委員との質疑応答を経て、各賞を決定
プレゼンターは2名まで可
学生賞受賞者(1組)は公開審査会当日、プレゼンテーションの機会が与えられます

【スケジュール】

2025年9月22日(月)エントリー / 作品提出開始
2026年1月11日(日)エントリー締め切り・作品提出締切
2026年1月下旬1次審査終了
2026年2月中旬1次審査通過者(ファイナリスト10組)および学生賞(1組)の発表
2026年3月28日(土)2次審査会(公開審査会)・表彰式

特設サイト:https://notahotel.com/design-competition/2026