建築家・納谷学が手掛けたミニマルでも圧迫感をなくし、豊かな暮らしを実現する「東玉川の住宅」

個人住宅の設計を中心に、商業施設や店舗、集合住宅などこれまで200軒以上の作品を生み出している「納谷建築設計事務所」代表、建築家・納谷学。建築家としての活動の傍ら、関東学院大学や芝浦工業大学で講師としても活躍しています。

納谷建築設計事務所が手掛けた「東玉川の住宅」は、住宅街ということで地下1階、地上2階と高密度でありながら、圧迫感をなくし、家族の交流が自然に起こり、狭小を楽しめる生活を営むことができる住まいです。

真っ白な箱型の「東玉川の住宅」

納谷建築設計事務所:東玉川の住宅
写真:吉田誠

東京都世田谷区東玉川に建てられた「東玉川の住宅」。角地に建てられ真っ白な箱型の外観は、周囲から一目置かれる存在を放っています。

キャンチレバーの下が駐車スペースとなっており、車から出るとすぐに家の中へ入れるため雨の日でも濡れずに安心です。

納谷建築設計事務所:東玉川の住宅
写真:吉田誠

玄関の扉を開けると、土間空間が奥まで広がります。黒と白でまとめられた空間は、大人らしく落ち着いた印象に仕上がりました。

地下1階の畳スペース

納谷建築設計事務所:東玉川の住宅
写真:吉田誠

そして、地下1階の個室は畳敷に。ハイサイドライトを設けることによって、地下にも関わらず光と風を確保し、まるで地下とは思えない空間に仕上がりました。

ホテルライクの水回り

納谷建築設計事務所:東玉川の住宅
写真:吉田誠

そして、地下1階には、洗面所や脱衣所、お風呂場と水回りが動線良く配置。壁に石材を採用することによって、まるでホテルのような雰囲気を放ち、朝の支度や帰宅後の手洗いや入浴が楽しみになりそうです。

納谷建築設計事務所:東玉川の住宅
写真:吉田誠

バスタブも広々としているため、足を伸ばしながら1日の終わりにしっかりと疲れを癒すことができることでしょう。さらに、浴室に窓を配置することによって空気の入れ替えや換気ができるので、お風呂の中を清潔な空間として保つことができます。

大きな吹き抜けで光を取り込むLDK

納谷建築設計事務所:東玉川の住宅
写真:吉田誠

こちらは1階のLDKです。階段には壁を設けず、広々と開放的にして自然光が程よく差し込むように工夫されました。

納谷建築設計事務所:東玉川の住宅
写真:吉田誠

狭小ながらも大きな吹き抜けで、隣地の建物に影響を受けない明るさを確保。そして光溢れる吹抜けをスチール階段が縫うように2階へと繋がっています。

納谷建築設計事務所:東玉川の住宅
写真:吉田誠

白を基調とした壁に木の風合いが優しいナチュラルな空間は、家族の団欒にぴったりです。

家族とのこコミュニケーションを楽しむキッチン

納谷建築設計事務所:東玉川の住宅
写真:吉田誠

キッチンは、対面型を採用。リビングにいる家族とのコミュニケーションを楽しみながら、作業に取り組むことができます。

納谷建築設計事務所:東玉川の住宅
写真:吉田誠

そして、シンク・コンロ・調理スペースと、効率的な動線なので、スムーズな作業が可能です。

2階は2部屋の個室を完備

納谷建築設計事務所:東玉川の住宅
写真:吉田誠

1回のLDKからスチール階段を登ると、2階には個室が2部屋完備されています。

納谷建築設計事務所:東玉川の住宅
写真:吉田誠

一室は、吹抜けに面しており、1階にいる家族の気配を感じながら、家族の繋がりを感じられます。

納谷建築設計事務所:東玉川の住宅
写真:吉田誠

そして、こちらの開放的な個室の開口は、折れ戸にして全開放できるように仕上がりました。目的や気分に合わせて部屋の雰囲気を変えられるのも、魅力的です。

納谷建築設計事務所:東玉川の住宅
写真:吉田誠

もう一つの個室は、外部テラスに面しておりいつでも外に出ることができます。

納谷建築設計事務所:東玉川の住宅
写真:吉田誠

夏には、テラスから屋上に上がれば、住宅街にもかかわらず多摩川の花火を楽しむことができます。

ミニマルでも圧迫感をなくし、豊かな暮らしが実現する「東玉川の住宅」

吹き抜けやスチール階段を用いることにより、狭小住宅にありがちな圧迫感をなくし、豊かな暮らしが実現する「東玉川の住宅」。限られた敷地でも理想の暮らしの実現は、家族の毎日をより豊かなものに彩ることでしょう。これから家づくりをする方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。