新素材研究所が小大建築設計事務所と手がけた「ゴールドウイン」の海外4店舗目となる直営店が中国・成都にオープン!
株式会社ゴールドウインは、オリジナルブランド「ゴールドウイン」の海外4店舗目となる直営店「Goldwin Chengdu」を中国・四川省成都市にオープンしました。成都市は経済発展が著しいエリアで、今回の新店舗はこの活気ある都市の中心地に位置しています。新素材研究所と小大建築設計事務所が手がけたデザインは、日本の伝統と現代の美意識を融合し、地域に新しいライフスタイルとファッションを提供します。この店舗は、ゴールドウインの国際展開とブランド価値の向上を目指す「Goldwin 500」プロジェクトの一環として重要な役割を担っています。
ゴールドウインの海外4店舗目となる新店舗が成都にオープン
株式会社ゴールドウインは、世界的に評価されているオリジナルブランド「ゴールドウイン」の海外4店舗目となる直営店「Goldwin Chengdu」を、2024年8月2日に中国・四川省成都市内にオープンしました。成都市は、中国の西南部に位置し、近年急速に経済成長を遂げている都市です。このエリアは製造業やIT産業の発展が著しく、多くのビジネスチャンスが存在します。特に、新店舗がオープンした錦江区地区は、成都市の中心に位置し、商業の中心地として多くの観光客や地元の人々が集まる洗練されたエリアです。
ゴールドウインは、成都市に新たな直営店をオープンすることで、地域の消費者に新しいライフスタイルとファッションの選択肢を提供しようとしています。この新店舗では、スキー、アウトドア、アスレチック、ライフスタイルウエア、アクセサリー、バッグなど、ブランドの全カテゴリーを取り扱い、現地の多様なニーズに応えることを目指しています。また、店舗内のディスプレイや商品構成は、地元の文化やトレンドを反映し、訪れる顧客に特別な体験を提供します。
今回の「Goldwin Chengdu」オープンは、ゴールドウインの海外展開を加速する重要な一歩であり、中国市場でのブランド価値向上を図る戦略的な位置付けとされています。ゴールドウインは、これまでの成功を踏まえ、さらなる国際的な展開を視野に入れつつ、現地市場に合わせたアプローチでブランドの魅力を広めていきます。成都市という活気あふれる都市での新店舗は、ゴールドウインのグローバルな成長戦略において、欠かせない拠点となるでしょう。
日本の美意識を反映した「Goldwin Chengdu」の空間デザイン
「Goldwin Chengdu」の店舗デザインは、日本の伝統的な美意識と現代的なデザインの融合をテーマにしています。このコンセプトを実現するために、新素材研究所と小大建築設計事務所が協力し、緻密で洗練された空間を創り上げました。新素材研究所の榊田倫之と山村和巳が率いるデザインチームは、古代の技術と現代の感覚を見事に調和させた設計を手掛けています。
店内の大きな壁面には、大谷石をパネル状に切り出して配置し、日本の自然を象徴する「地層」のような造形美を表現しました。この石材は、ポーラスで優しい風合いを持ち、多様な空間に対応できる特性を生かしています。また、壁面だけでなく、空間全体に日本の伝統的な素材を使用することで、訪れる人々に自然の美しさを感じさせる空間を提供しています。
店舗の奥には、比重が軽く強度のある中国の桐材を使用し、柔らかな印象の空間を作り出しました。天井が高い表のスペースは、大谷石の壁面によって外部を引き込むパブリックな空間として機能し、一方、天井が低い奥のスペースは、親密で対話が生まれるようなプライベート空間となっています。これにより、訪れる顧客に対して、公共と私的な空間の対比を楽しむことができるデザインとなっています。
さらに、Goldwinのロゴを抽象化した「ゴールドウイン・スツール」や什器、千鳥状のルーバーなど、独自のデザイン要素が随所に取り入れられています。これらのデザインは、Goldwinのブランドアイデンティティを反映しつつ、日本の美意識を伝えるものとなっており、訪れた人々に独自のショッピング体験を提供します。
新素材研究所
新素材研究所は、現代美術作家の杉本博司と建築家の榊田倫之が2008年に設立した建築設計事務所です。その名称に反して、古代や中世、近世に用いられた素材や技法を研究し、それらの現代における再解釈と再興を活動の中核に据えています。すべてが規格化され表層的になってしまった現代の建築資材に異を唱え、敢えて扱いが難しい伝統的素材の建築的な可能性を追求する。それは近代化のなかで忘れられつつある高度な職人の技術を伝承し、さらにその技術に磨きをかけることでもあります。時代の潮流を避けながら、旧素材を扱った建築を造ることこそが、今もっとも新しい試みであると確信し、設計に取り組んでいます。
「Goldwin 500」プロジェクトの一環としての新たな挑戦
ゴールドウインは、2033年までにグローバルでの売上高500億円を目指す「Goldwin 500」プロジェクトを発表しました。このプロジェクトは、ゴールドウインブランドを当社のコアブランドとして位置づけ、世界各地でのビジネス拡大を加速させることを目的としています。「Goldwin Chengdu」のオープンは、このプロジェクトの一環として、中国市場でのプレゼンスをさらに強化する重要なステップとなっています。
「Goldwin 500」プロジェクトでは、日本の審美性を基に、スポーツとファッションの両軸を追求したプレミアムブランドとしての地位を確立することを目指しています。特に東アジア地域においては、現地のニーズに応じた商品展開とマーケティング戦略を通じて、ブランド認知度を高め、消費者に強い印象を残すことを目指しています。成都市の新店舗は、このビジョンを具体的に示すものであり、現地市場での新たな挑戦を象徴しています。
ゴールドウインは、グローバルにおけるブランド価値の向上を図ると同時に、現地の文化や消費者のライフスタイルに即した製品を提供することで、地域社会に貢献したいと考えています。この取り組みは、単なる売上拡大を超え、持続可能なビジネスモデルの構築を目指しています。今後も、ブランドの国際的な成長を支えるための戦略的な展開を続け、世界中の顧客に高品質な製品と独自の価値を届けていきます。
今回の「Goldwin Chengdu」のオープンは、ゴールドウインの持つ革新性と国際的な視点を反映した重要な一歩であり、今後のさらなる成長に向けた礎となることでしょう。この店舗を通じて、ゴールドウインは日本の技術とデザインを世界に発信し続けます。
「Goldwin Chengdu」のオープンは、ゴールドウインの国際展開における重要なステップとなりました。日本の伝統美と現代的なデザインを融合させた店舗空間は、訪れる顧客に特別な体験を提供し、地域の新たなライフスタイルの選択肢を広げます。また、「Goldwin 500」プロジェクトの一環として、ブランドのグローバルな成長を促進し、中国市場での認知拡大を図る重要な位置付けです。ゴールドウインは、引き続き世界中の消費者に独自の価値を届け、持続可能なビジネスモデルを構築しながら、国際的なプレゼンスを強化していきます。