【DESIGNART TOKYO 2023】ISSEY MIYAKEによるファブリックの可能性の探求「TYPE-V Nature Architects project」
今年で7回目となる、日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO(デザイナート トーキョー)」が10月20日~10月29日の約1週間、今年も東京を舞台に都内各所にて開催されます。今回は「Sparks〜思考の解放〜」をテーマに、世界中からインテリア、ファッションなど様々なジャンルのモノやコトが集結し、新時代の価値創造に挑戦するデザイン・アートが展示されます。
ファッションのカテゴリーからはISSEY MIYAKEが参加。ミラノデザインウィーク2023開催期間中ミラノの旗艦店ISSEY MIYAKE / MILANで開催した「THINKING DESIGN, MAKING DESIGN: TYPE-V Nature Architects project」を再編集、展示を行います。
ISSEY MIYAKEによるメタマテリアルを用いた服造りの様子を展示
東京の2店舗A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / AOYAMA、ISSEY MIYAKE GINZA / 442にて、A-POC ABLE ISSEY MIYAKE のものづくりのシステムと Nature Architects による最新のデザインソリューションを掛け合わせた、衣服にとどまらない可能性を示唆したプロトタイプを展示します。
「TYPE-V Nature Architects project」とは
東京大学発のスタートアップ企業Nature Architectsによる最新のデザイン・ソリューションとA-POC ABLE ISSEY MIYAKEのものづくりのシステムを掛け合わせ、一枚の布が持つ新たな可能性を探求していくプロジェクト「TYPE-V Nature Architects project」。
Nature ArchitectsのDFM(Direct Functional Modeling)と呼ばれるメタマテリアルを用いた新しい設計アルゴリズムのフレームワークを応用することで、熱を加えるだけで狙った立体に自動で変形する布「Steam Stretch」の設計製造技術を開発。最小限の縫製でジャケットや照明など、立体的な形状のプロダクトを生み出すことに成功しました。
従来の服造りを超え、新たなファブリックの可能性を考える
「Steam Stretch」は布に熱を加えることで特定の糸が縮み、伸縮性のあるファブリックを生み出すことのできるイッセイ ミヤケ独自の製造技術です。
Nature Architectsは狙った立体に変形するために必要な布の収縮パターンを計算し、複雑なプリーツ形状の展開図を自動生成するアルゴリズムを開発することで設計プロセスを自動化・効率化することを可能にしました。
これにより熱を加えるだけで布が立体化する未来からタイムスリップしてきたような全く新しい服が実現。従来の平面の布を縫い合わせて作る服という常識を超越し、熱を加えて立体化するファブリックの可能性を展望するプロジェクトとなっています。
【A-POC ABLE ISSEY MIYAKE】
会期:2023年10月20日(金)〜10月31日(火)
会場:
・A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / AOYAMA 東京都港区南青山5-3-10 FROM-1st(Tel. 03-3499-6476)
・ISSEY MIYAKE GINZA / 442 東京都中央区銀座4-4-2(Tel. 03-6263-0705)
WEB : https://www.isseymiyake.com/pages/apocable#section0