月と鮪をテーマにした1日5組限定の宿、静岡県焼津市の「石上」で静かな贅沢を。

静岡県にある「月と鮪 石上」は創業60年余を機に、「月」と「鮪」をテーマにした1日5組限定の宿として、2022年7月1日より生まれ変わった。

海と山、雄大な自然に囲まれている「石上」。駿河湾の美しい青と山々の織りなす緑を存分に楽しむことのできる空間で静かな贅沢が提供される。

静岡県焼津市の小さな集落に建つ一軒の宿「石上」

「石上」は、焼津港で水揚げされた鮪と代々磨かれてきた飴色の檜床、静かな客室と温泉が自慢の山と海に挟まれた小さな集落に建つ一軒の宿。

コンセプトは「月と鮪」。今回のリニューアルでは、宿の価値を見直し、駿河湾に浮かぶ「月」と日本最大の漁獲量を誇る焼津の「鮪」をテーマに、宿全体、そして以前から好評であった鮪料理を再編集した。

新たな宿の顔「満月のダイニング」

新たな宿の顔となる、海を見渡す大きな「満月のダイニング」は、丸い窓からのぞむ駿河湾の昼と夜の違いが見所だ。昼には輝く海を一望でき、夜には駿河湾に浮かぶ月をのぞみ、時によって月光が織りなすムーンロードを楽しむことができる。

白を基調としたダイニングテーブルに座りいただく食事は、他の宿にはない唯一無二の「石上」の価値を提供する。

緑生い茂る山々を見上げることができる「山月のラウンジ」も新設し、海の青と山の緑が織りなす「静かな贅沢」を味わえるのだ。

鳥羽周作氏による「極上南鮪のコース」

そして、再編集した鮪料理は、ミシュランガイド東京2020より3年連続で一つ星獲得のレストラン「sio」オーナーシェフ・鳥羽周作氏ご協力の元、日本一と言える「極上南鮪のコース」をつくりあげた。

鳥羽周作氏は、極上南鮪のコースについて、「鮪のポテンシャルを最大限引き出しながら、最適な鮪の味付け、見せ方、心地よい量を追求し、まさに『ああ、また食べたいな』と思える、旅の目的になるコース料理だと思います。自信を持ってオススメします。」とコメントを残している。

静岡県は鮪の漁獲量が日本国内で最も多く、特に焼津港は県内でも有数の鮪の港として有名だ。その地で獲れた新鮮な鮪を使ったコース料理は、味覚を満たすに違いない。

和洋室の客室

客室は、駿河湾や緑の生い茂る山を見渡せる、景観とワーケーションテーブルを備え付けた和洋室。

テレビは置いておらずゆったりと流れる時間を過ごすことができ、またシモンズ社製のベッマットレスとホワイトダウン90%の掛布団は、心地よい眠りを誘うことであろう。

天然温泉「焼津温泉」

お風呂は、大きさの異なる2つの高濃度で良質な天然温泉「焼津温泉」を完備。

海水の約半分の塩分を含む塩化物泉で肌に優しい弱アルカリ性の成分で、心も身体もリラックスすることができる。

今泉絵里花氏と宮内義孝氏による「石上」再編集

今回「石上」の再編集にあたり、建築デザイン・設計・工事監理・家具提案を行ったのが、B1Dの今泉絵里花氏と宮内義孝氏。

「改修工事にあたり、歴史を紡いだ床/濃い茶色の柱や梁/宿の骨格/花器や草花/駿河湾の青と、山々の織り成す緑といった周辺環境を『石上』らしさととらえ、それぞれが調和するデザインを目指しました。新たな価値として、襖で閉じきっていた部屋を室内外ともに開くことで、山の緑や海の青といった色彩・風・音を室内に取り込み、移ろいを感じる廊下や共用部を作りました。」

「一方、客室は窓辺のデスク・寝室・小さな居間で構成し、安心して篭れる場所としています。虫や鳥の声、さざ波の音を聞きながら過ごす、焼津ならではの非日常の時間をお楽しみ頂けると思います。」と、2人はコメントを残している。

また、コンセプト・ロゴマークは博報堂ケトルのクリエイティブディレクター 皆川壮一郎氏、HAKUHODO DESIGNのアートディレクター 柿﨑裕生氏・デザイナー 増田未夢氏が担当した。

海と山に挟まれた小さな集落に建つ一軒の宿「石上」。丸い窓からは、水面に漂うシラス漁の船や、遥か彼方の月が見え、耳をすませば、波の音や波音が聞こえてくる。訪れる人々の五感を癒し、心をほぐし、そして豊かで贅沢な時間をそれぞれが過ごすことだろう。

月と鮪 石上

〒425-0011 静岡県焼津市小浜 1047番地
焼津駅 (東海道線)よりタクシーで10分ほど
公式サイト:https://www.magurono-oyado-ishigami.net