世界屈指のファッショニスタ&ノマドワーカーが集うアパート!?NYCの「エースホテル・ニューヨーク」

ニューヨーク・マンハッタンの中心地ミッドタウン「Nomad(ノマド)」エリア。ここは元々「ダウンタウンの一部」と認識されるほどの廃れたエリアだったが、昨今はファッショニスタが集うお洒落でハイセンスな注目スポットとして世界から知られている。その起爆剤とも言えるのが、今回紹介する「エースホテル・ニューヨーク」。この場所から「ノマドワーカー」という言葉を世界に知らしめたと言っても過言ではない、そのコンセプトとデザインとは?

2009年に開業した「エースホテル・ニューヨーク」とは

全米10ヶ所に系列ホテルを展開するホテルグループ「エース」。ホテル業界のファッションリーダー的存在としてホテル業界のみならず、デザイン・ファッション業界でも知らないものはいない。

そんな彼らが東海岸で初めて手掛けることとなったのが、2009年に開業した「エースホテル・ニューヨーク」だ。1904年に建てられた「Hotel Breslin」をリノベーション建築してできたこのホテルのコンセプトは、「住むように泊まる・人と人を繋げる」。

デザイナーズホテル同様にヴィンテージ家具、現代アート、ミュージック、ファッションデザインなどに卓越したセンスを魅せるだけでなく、各室をアパートに見立てたデザイン空間と、泊まる人が集まるコミュニティースペースの充実が特徴的だ。

世界屈指のノマドエリア。集うのはやはり、ノマドワーカー

エースホテル・ニューヨークが位置するのは、「Nomad(ノマド)」と言われるエリア。そう、言うまでもなく我々にも馴染みのある単語「ノマドワーカー」の「ノマド」の由来はこの場所を指す。

そもそも「Nomad」の語源は「North of Madison Square Park」、つまり「マディソン・スクエア・パークの北にあるエリア」を意味している。実はこのエリアは元々現在のようなファッショニスタや「ノマドワーカー」と呼ばれる人々が集まるような場所ではなかった。しかし、エースホテル創立者アレックス・カルダーウッドは「何もない場所に人が集まるようにしたい」と考え、このNomadエリアにエースホテル・ニューヨークを建てることを決めたという。

「地域密着型ホテルとしての役割」をも担うエースホテル。彼ららしい遊び心ある空間は、地元のコミュニティやクリエイティブな人々が集まるハブ的な存在としても活躍し、今では世界中から多くの人々が、集う。そのスタイルは、今までかつてあった単なる「宿泊施設」ではなく、各々の「暮らし」と「生活」がそこに有り、続いているようだった。

ニューヨークらしい空間とバラ工ティに富んだインテリア

「ニューヨークでのアパート暮らし」がデザインコンセプトであるエースホテル・ニューヨーク。そのコンセプトに、合わせたバラ工ティに富んだデザインが印象的だ。

エースの手掛けるエースホテルシリーズのブランディングを感じる統一感と、ニューヨークらしいインダストリアルな雰囲気を合わせた空間がなんとも絶妙である。

宿泊者だけでなく、外部の人も入りやすい空間づくりは創設者の考えを汲んだ設計が感じられ、良い意味でそのコンセプト通りに、パソコンを持つ人々が各々に訪れる姿は興味深い。

併設ロースタリー「スタンプタウンコーヒー」

ニューヨークのエースホテルでも他エースホテル同様に「スタンプタウンコーヒー」が併設されている。ここは、ポートランド発のコーヒーロースタリー。

サードウェーブコーヒーの中心的存在でもあるため、ホテル利用者以外の入店が多いことも特徴である。「コーヒースタンド」を店舗や施設と併設させることは地域密着、人との繋がり・関わりにおいて効果的であることは今では認知の高い話だが、ユースは、先駆的にその「仕掛け」を実行し、成功していたのが分かる。

Ace Hotel New York – エース ホテル・ニューヨーク

URL : https://www.acehotel.com/newyork/
住所:20 W 29th St, New York, NY 10001 USA