窓を持たない家、「casa cube(カーサ・キューブ)」には無限の可能性が秘められている。
白い外壁が一面に広がり、少し無機質にも見える「casa cube(カーサ・キューブ)」には窓が見当たらない。まるで何かを隠しているかのような神秘的な雰囲気に包まれている住宅だが、その室内に秘められているのはなんと無限の可能性だった。この異様なキューブ型の住宅は、一切の無駄を省くことで高いポテンシャルを発揮しているのだ。
casa cube は想像を超えていく
casa cube はよく、真っ白なキャンバスに例えられる。とは言っても、この美しい外壁に直接絵を描くわけではない。理想を描くことが出来るのはキューブ型にデザインされた空間の中である。2009年にcasa cubeが誕生して以来、多くの人々がこの空間に理想の暮らしを築いてきた。この住宅で理想を叶えることが出来る理由は自由度の高さ。シンプルな外見からは想像出来ないことだが、室内ではフローリングを複数の無垢材から選べたり、壁を好みの色に塗装することが可能だ。また、casa cubeの室内で存在感を放つ階段だが、これもスチール製と木製から選ぶことができ、そして色にもこだわれる。この自由度の高いカスタマイズ性が、想像を超えた住まいを叶えてくれるのだ。
スタイリッシュな外観を生み出した採光アイデア
パッと見ただけでは窓が見当たらないcasa cube だが、外観のアクセントとして巧みに機能しているスリットラインに、開口幅わずか11.3cmの窓がある。多くの人はそんな小さな窓に価値を見出すことは出来ないだろう。一般的な建築手法として、快適な採光を得るために大きめな掃き出し窓を設計に取り入れるというものがあるが、casa cube はその常識から大きく逸脱している。しかし、casa cube の室内は底抜けに明るい。それは外観を見ただけではわからない天窓が頭上に取り付けられているからだ。採光におけるこの斬新なアイデアのおかげで、casa cube ではデザインの障害になりがちな窓を排除し、スタイリッシュな外観を生み出すことに成功している。
空間に無駄がない。ゆえに理想の間取りを実現可能
casa cube に足を踏み入れた時に、空間の広さに驚いた人は多いだろう。それもその筈だ。見渡す限り、室内には無駄が一つも見つからない。必要な部材だけを用いて設計された階段の下には、一般の住宅によく見られるデッドスペースが無いし、壁と一体化した「ウォール収納」を採用しているおかげで収納家具を置かなくて済んでいる。とことんまで空間から無駄を省いているのだ。
効率化された空間をもつcasa cubeだが魅力はそれだけではない。吹き抜けでシームレスに繋がっているcasa cubeの2階部分は、ライフスタイルに合わせて自由な間取りを考えることが可能になっている。設計段階でクローゼットを増やしたり、2階にトイレを設けるといったことが出来るが、パーテーションを使うことで暮らしの変化に合わせて空間をアレンジすることも自由自在だ。生活を長く続けていく中で理想の間取りが変わることもあるだろう。そんな時でもcasa cubeは住み心地の良い快適な空間を与えてくれるのだ。
「casa cube(カーサ・キューブ)」は期待を裏切らない
待ちに待った住宅が完成した後で、思うような暮らしを実現出来ないということが多々ある。それは住宅の方向性というものがある程度、設計段階で定められてしまうからだ。しかし、無限の可能性を持つ「casa cube(カーサ・キューブ)」にそれは当てはまらない。暮らしが変化していく中でフレキシブルに空間をアレンジ出来る「casa cube(カーサ・キューブ)」は、終の住処として最良な選択肢なのかも知れない。