ゆったりと家族との時間を育む平屋。そのメリットと注意点とは一体!?
昨今、平屋建ての住まいが若者や子育て世代の間で再び注目を浴び始めていることをご存知だろうか?実際に住宅メーカーや工務店、建築事務所などでも、最近は平屋住宅の建築が特に多く公開されている。そこで今回は改めて「平屋建て(平屋住宅)」にフォーカスを当て、その実態やメリット・デメリットを徹底解剖。さらにはcasaこだわりの4つの平屋住宅を、様々な視点から比較してみよう。
平屋建ての家、その魅力とは?
これまでの平屋住宅といえば「昭和初期」「サザエさんの家」といった古風でダサいイメージがあったが、最近の平屋はモダンなものからスタイリッシュで洋風なものまで幅広く、「平屋住宅=ダサい」という概念は払拭されている。
その中で、改めて平屋住宅の設計を2階建ての家と比較してみると驚くべき結果が分かった。それは、「コミュニケーション・家事負担軽減・室内環境・省スペース・安全性・コスト削減」これら全てにおいて、平屋住宅はメリットを生み出していたのだ。
平屋建ての魅力①<コミュニケーション>家族のつながりを育みやすい
ワンフロア上で家族全員が生活をできることは、平屋建て唯一の特徴であり一番の魅力だ。このワンフロア設計が「家族とのコミュニケーション」を自然と作り出している。家で孤立する場所がなく、部屋を区切っていても家族間の気配を感じることができる距離感が自然と家族の絆を深めてくれるのだ。部屋を出たら「自然とリビングを通って玄関に向かう」平屋建ての設計は、子ども達をそっと見守る空間づくりに繋がっている。
平屋建ての魅力②<家事負担軽減>自由に作りやすい動線
全てがワンフロアの平屋建ての設計では、家事で一番厄介な「階段の登り降り」がない。これにより、掃除・洗濯・布団干しなどの家事を効率よくこなすことができるのだ。設計をする上での自由度が高い平屋建てでは、例えば水廻りを1箇所にまとめたり、子どもの存在を確認しながら料理をすることができる「見渡しの良い間取りづくり」も可能。この自由度こそ、今ニューファミリー層と呼ばれる若い年代が平屋建てに注目する理由の1つだ。
平屋建ての魅力③<室内環境>家全体にいきわたる快適な風通し
平屋建ての設計は、窓を開けると風が家全体にいきわたる空気循環をも味方につける。横に広い開放的な空間が快適な暮らしを後押しするだけでなく、そこには「家族の健康」をケアする室内環境があるのだ。さらに「空気循環が良い」ということは「冷暖房効率が良い」ということにも繋がる。これによりコストダウンに繋がり、さらには部屋・廊下の気温差を防ぐことができるため、ヒートショックなどの危険からも守ってくれるという徹底っぷりだ。
平屋建ての魅力④<省スペース>デッドスペースが少ない
階段がない分、徹底的なデットスペースを排除することができるのも平屋建ての大きな魅力だ。一般的に、階段とホールに必要なスペースは4~5畳分。これが不要になることで、書斎や収納を増やすことができる。「平屋は狭い敷地だと厳しい」と思われがちだが、階段がなくなることでスペースを確保できるため、間取りの確保が2階建てよりも効率的だということを覚えておくと良いだろう。
平屋建ての魅力⑤<安全性>自然災害に安心
沖縄でよく見ける建物の様に平屋建ては「高さ」がないため、台風に強い構造になっていることは想像できるだろう。しかし平屋建ての構造は、それだけではない。ワンフロアで設計されている平屋建ては「重量が軽い」特徴があるのだ。これにより耐震対策にも優れる点が大きなメリット。地震は建造物の重量が重いほど揺れも大きくなる。つまり「重量が軽い」平屋建ては、地震の揺れを抑えることができ、さらには万が一火災があった際も、家族全員が1階に住んでいるため迅速に逃げ出すことができるのだ。
平屋建ての魅力⑥<コスト削減>メンテナンス費用を抑えやすい
10年、20年…と永く快適に住むために、家を建てた後も定期的なメンテナンスが必要になってくる。このメンテナンス費用が平屋建ての場合、二階建てと比べて大きなコストダウンが図れる。というのも、業者によるメンテナンスの場合、2階建てだと足場を組む必要があり、その分の費用・人件費が嵩む。しかしワンフロアの平屋建てであれば、そう行った点での出費が抑えられるだけでなく、自分達で改良することだって比較的容易なのだ。
平屋建ての魅力⑦<コスト削減2>老後も快適に暮らせるバリアフリー設計
階段がない平屋建ての生活は、子どもが巣立ち、孫ができた後の老後でも安心。バリアフリー仕様に何か施す必要がなくなるコストの削減だけでなく、何より大人になった子ども達にとって、親に対する不安・負担を軽減することになる。将来ずっと一緒に助け合っていく家族同士だからこそ、彼らに少しでも苦労をかけない「準備」はしておいてあげたい。
平屋建てを検討する際の注意点
平屋建てならではのメリットがある反面、以下の3つは代表的に挙げられる平屋建てだからこそ注意が必要な条件になっている。これから平屋建てを検討したり、オープンハウスに参加する際は、まず最初にクリアにしておきたい内容だ。
部屋数を増やすには広い敷地が必要
平屋・2階建てそれぞれを同じ敷地面積で建築をすると、床面積が比較的狭くなってしまうのが平屋建ての厳しい点。特に部屋数を多く欲しい場合は、その分広く敷地面積を取る必要が出てくる。
しかし、ワンフロアで建築していく平屋建ては、2階建てと比べて「建設コストは安くなる」特徴も。この特徴を生かし、建築コスト分を敷地コストへ補填すると良いだろう。
平屋建ては「自分達の暮らしたい生活環境に合わせて敷地面積を決めていく」必要がある。つまり「適切な土地がある」ことが平屋住宅には重要だということを覚えておこう。
プライベートの確保には緻密な設計技術を上手く使って
「開放的で家族同士の繋がりを大切にできる空間づくり」を得意とする平屋建ての暮らし。しかし一方で、プライベート確保には一般的に不向きな点がある。子供達が小さな頃は良いかもしれないが、彼らが中学・高校、大学受験…とハードな期間を暮らしていくには、やはり彼ら個人の空間も大切にしてあげたいところだ。平屋建てはシンプルな間取りになるからこそ、しっかりとした空間設計が施されているかどうかは、とても重要になってくる。
防犯セキュリティーは徹底的に
1階で家が完結しているということは、全ての部屋をしっかりとしたセキュリティで覆う必要がある。特に2階建てに比べて、外部から侵入できる窓がかなり増えることになる平屋建てでは、全ての窓に防犯ガラスを採用し、センサーライトや防犯カメラも設置しておくことをオススメする。
casaの平屋住宅で快適な平屋の暮らしを
casaが手掛ける商品住宅の全ては「家守り品質検査」を受けており、国内最高レベル現場検査をクリアした住宅。こだわり抜いた設計と全国の工務店と情報を共有しながら創り上げる空間は、デザイン性・機能性に優れ、さらに設備には最高クラスの防災・防犯が施されている。
つまり上記に挙げたデメリットを極限に抑えた技術と設備がcasaの平屋建てにはあるのだ。これにより、平屋・2階建て関係なく安心・快適な暮らしを手に入れることができる。
casaの平屋商品ラインナップ①永年満足の平屋「casa piatto」
1つ目に紹介するcasaの平屋住宅は「casa piatto」。緻密な数字から割り出した設計技術で、無駄のないデザインが特徴の平屋だ。casa piattoのコンセプト「日本古来の住まい」「つながる住まい」「ずっと快適な住まい」の3つには永年満足に暮らせる秘密が隠されている。
日本古来の住まい
casa piattoは、日本昔ながらの暮らしのカタチこそ「平屋」にあることに目を向け、当時から愛される「家族生活の在り方」を大切にしている。日本の和風家屋独特の構造「縁側」を連想させる「軒の長い屋根」を採用したことで、ゆったりと外界を眺め日向ぼっこを楽しむ懐かしく贅沢な時間を堪能できるのも嬉しいポイントだ。
つながる住まい
家族を360度から見守るLDKを採用することで、様々なシチュエーションで時間を過ごす家族と自然なコミュニケーションができる家。屋内の繋がりを大切にしているだけでなく、庭もゆるやかにつながり、四季折々の季節変化と共に家族の暮らしを美しく育むことが可能。
ずっと快適な住まい
夫婦二人暮らしの生活から、こども達の成長を守り育む生活、さらには子ども達が巣立った後の老後生活…どんなライフスタイルでもピッタリはまり、ずっと心地よく、ずっと過ごしたくなるシンプルモダンな設計。casa piattoは、日本古来の「どこか懐かしい」生活スタイルからヒントを得ながらも、洗練された設計、気品あるモダンデザインで家族の成長をそっと包み込む、そんな暮らし提案が魅力的な平屋だ。
casaの平屋商品ラインナップ②愛すべき日本の家「casa amare」
和風住宅の平屋建ての暮らしを贅沢に堪能できるcasa amare。「日本の伝統美」ともいわれる白銀比をベースにした和風の佇まいと、断熱性能と空気の洗浄能力に優れたエコ&ヘルシーな平屋だ。「平屋でも2階建てでもない」美しい屋根裏部屋が2階部分に存在するため、プライベートを確保したい年頃の子供部屋にも、収納、あるいは趣味のためのスペースとして2階を楽しむことも可能。
「大和比」から生まれた切妻の屋根
「casa amareといえば」と言いたくなるほど、なんとも美しい大きな三角屋根。「日本の家のカタチ」の原型でもある切妻の屋根の堂々たる存在感は、見る人を魅了する。casa amareの切妻屋根の美しさの秘密は「大和比」と呼ばれる黄金比率。大和比は、安定があり最も美しく感じられる角度の比率として知られ、伊勢神宮を初めとする日本有数の建築や仏像などの彫刻にも使われている。日本伝統の建築比率と美しさを継承した切妻の屋根こそ、casa amareのシンボルであろう。
最先端のテクノロジーを用いた「断熱性能」と「空気の洗浄能力」
日本の伝統を受け継ぐ美しい外観、木の柱や床、光をやさしく取り込む匠な技術だけで終わらせることがないのが、まさにcasaの魅力。今回のcasa amareでは、伝統美だけでなく「最先端のテクノロジー」を多く採用している。最新技術を惜しみなく注ぎ込み、断熱・気密性能においても次世代の省エネ基準をクリアしたcasa amareでは、屋根材には耐久性の高い「ガルバリウム鋼板」、構造には耐震性と耐久性が保証されている金物「ハラテック21」を採用。注文住宅以上の品質と規格住宅以上のコストパフォーマンスを実現した。
casaの平屋商品ラインナップ③シンプルモダンを極めた平屋「casa basso」
bassoはイタリア語で「低い」を意味する。このbassoに込められたコンセプトは、日本の暮らしの基である「低い目線」が鍵を握る。家の中では靴を脱ぎ、床に座り、庭と同じ目線で自然との一体感を感じながら暮らすこと。casa bassoは「日本人の感性」を大切にした建築の意匠をそのまま取り入れ、遍的な家のデザインとして永く住める平屋住宅だ。
家族構成や生活スタイルが変わっても住み続けられる家
デザインはごくごくシンプルに。「自然体だからこその美しさ、心地よさ」を大切にして作られた平屋住宅casa bassoには、無駄な装飾や派手な演出は一切ない。これから生活をしていく中で著しく変化する生活スタイルや家族構成にも、しっかりと対応でき、愛着を持って住み続けられる住まいを目指したからだ。時間を経てさらに味わいを増すシンプルで温かみある内観と、シックにまとめたれたフォルムには、敢えて手をかけないことで暮らしを育みやすい仕組みになっている。
「自然と水平なつながりを。」人や町並みに対して自然体な心地よさ
casa bassoに込められた想いの1つ。それは、家の中に居ても自然や外界との関わりを持つこと。そこでcasa bassoでは、外観のインパクトある大きな屋根の懐を内部に生かし、庭と繋がる豊かな空間を演出。また、床と屋根の大きさ・バランスを緻密に計算し、深い軒を「優れた環境調整装置」として扱うことで、季節に合わせて陽の光が心地よい構造になっている。
シンプルな構造に徹することでローコストに
平屋ならではの「ひとつ屋根の下の空間」は、シンプルな構造にすることで、無駄なコストをカット。視野の広さを大切に、最大限の広がりを確保した間取り設計は、様々なライフスタイルに合わせて仕切りながら使うことも可能だ。
casaの平屋商品ラインナップ④組み合わせる家「casa cago」
casaならではの画期的な現代型平屋建てシリーズこそcasa cagoだ。casa cagoは、6畳1ピースを1cagoとし、規格化することで「組み合わせ自在な平屋の家づくり」を可能にした。昨今注目を集めるミニマルな暮らしスタイルや、「1cago」のキャビンを重ねる設計など、個性豊かなアイデアも輝く「新しい平屋住宅」のカタチがそこにはある。
お客様が必要な形、必要な部屋数でつくる「最小の箱×自分=家」の考え方
日本人に馴染みある6畳の組み合わせだからこそ、イメージしやすく、使いやすく、ちょうどいい。casa cagoでは、その6畳のハコを「1cago」として自分好みのスタイルに自由にカスタマイズすることができる。
住まいとしてはもちろん、小屋や離れとして母屋にプラスしたり、ウイークエンドハウス、SOHO、ショップ、カフェなど用途も幅広く、自由自在。多彩なニーズに合わせ、あなたのワクワクする夢を叶えてみてはどうだろうか。
規律あるデザイン、統一感のある美しいコーディネート
casa cagoは、「1cago」と呼ばれる6畳のピースを住まう人が組み合わせることで初めて完成する家。だからこそデザインは規律を設け、統一感を大切にした。余計な装飾やデザインをなくし、組み合わせだけでなくインテリアも住まう人が自分の個性やセンス表現しながら暮らしを楽しみ、様々な暮らしに独自の花を咲かせるのだ。さらに、規律あるデザインが生む機能美と高い強度は、地震の揺れなどによる外力をバランスよく分散させ、優れた耐震性をも発揮している。
広い敷地じゃなくても平屋の暮らしを堪能できる
これまでの平屋は「広い敷地でないと建てられない」という概念から、狭い敷地で平屋を楽しむことは難しいとされていた。さらには「屋根と基礎にコストがかかる」などの理由もあり、割高なイメージも。しかしcasa cago は「平屋」を敢えて規格化することで、大幅なコストダウンと「どこでも建てられる平屋」を実現。これにより、夫婦だけで住むための小さな平屋住宅や、新しい二世帯住居のカタチを「離れの平屋」として創り上げる事も可能に。casa cagoは、今までの平屋の概念を払拭しただけでなく、様々な用途や夢を気軽に取り入れるアイテムとなるだろう。
casaが提案する4つ平屋住宅
平屋ならではのデメリットをも克服したcasaの平屋住宅。平屋のメリットを十分に活かしながら、casaこだわりのデザイン性、機能性に優れ、手頃な価格で快適で安心な平屋の暮らしを手に入れることは、画期的と言っても過言ではないであろう。平屋だから、二世帯だから…と決められていた概念を今ここで改めて取っ払い、あなた自身が夢見る「暮らしのカタチ」を考えてみてはどうだろうか?