nendo × DAIKIN がミラノデザインウィーク2019で提案するインスタレーション「breeze of light」。
毎年ミラノデザインウィークで様々な企業とコラボし、昨年はトルトーナ地区のSuperStudio で大規模な個展を開催した佐藤オオキ率いる日本のデザインオフィス「nendo」は、年を追うごとに注目度を増し、飛ぶ鳥を落とす勢いになっている。
ミラノデザインウィーク2018の個展の様子:ミラノデザインウィークでの佐藤オオキ率いるnendoの個展「nendo : forms of movement」。
ミラノデザインウィーク2017の個展の様子:ミラノサローネ2017でnendoと佐藤オオキの11個の新作と個展「invisible outlines(見えない輪郭)」
今年は空調機器メーカーのDAIKIN(ダイキン)とのコラボレーションによるインスタレーションを行う。場所は、リアルタイムの「和」を発信する複合施設TENOHA MILANO(テノハミラノ)。
光と影の動きで「空気」を感じさせる「breeze of light」
世界的な空調機器メーカーであるDAIKIN の核となるテーマは「空気」であるが、nendo はその柔軟な発想によって、目に見えることはないが人間にとってなくてはならない「空気」を可視化する。
展示では大空間に花型の偏光板を羅列し、光と影の動きだけで爽やかな風を感じさせ、「空気」を認識させている。実際にその場所に身を置くと、身体には視覚情報しか得られていないのに五感が刺激されて「空気」を感じる、デジタルなのかアナログなのか境界が消失するような不思議な感覚にとらわれる。
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大きな空間なのだが緻密に花型の配置が組まれていて、そこに膨大な作業と熱量があることがわかる。また、花型が並ぶ様子は抽象的な花畑や草原のようで非常に美しい。
TENOHA ではnendo のプロダクトを販売
TENOHA のライフスタイルショップでは、nendo がこれまでデザインしたプロダクトの数々が展示・販売されていた。さながら例年のミラノデザインウィークのnendo の展示のようでおもしろい。
ミラノデザインウィーク2019でも訪れる者を驚かせる新しい発想のインスタレーションを見せてくれたnendo。恐らく来年もまた私たちに新しい感覚を覚えさせてくれるだろう。