現代アート初心者でもおもしろい!「ヨコハマトリエンナーレ2017」の注目作品5選。横浜美術館会場編
3年に1度開催される現代アートの国際展、ヨコハマトリエンナーレ。「今年はこれを楽しみにしていた!」という方も多いのでは?ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」は、「接続性」「孤立性」をテーマにしたとのこと。
今回は全38組のアーティストの中で横浜美術館で展示している作品から、現代アート初心者から上級者にもおすすめな注目作品5選をご紹介します!
ジョコ・アヴィアント「善と悪の境界はひどく縮れている」
まずお勧めしたいのは、ジョコ・アヴィアント「善と悪の境界はひどく縮れている」。
メインの会場である横浜美術館のロビーに置かれていますが、思わず足を止めてじっとみてしまうほどのインパクトです。日本の「注連縄(しめなわ)」からインスピレーションを受けたというこの作品は、インドネシア原産の「竹」を大量に編み込んで作られたもの。
このインスタレーション、とにかく写真より実際に目で確かめることを強くお勧めしたい作品!想像以上の大きさに驚くはずです。
オラファ―・エリアソン「Green light-アーティスティック・ワークショップ」
2つ目の注目作品は、オラファ―・エリアソン「Green light-アーティスティック・ワークショップ」。このワークショップでは、スタッフやボランティアとともに組み立て式のライトを制作するというもの。グリーンは、世界の難民や移民に向けての希望の光を意味しています。
今回エリアソンは「we-ness」(私たち感)という言葉を用いていますが、このワークショップではその言葉について深く考えることができるはず。
また、現在渋谷UPLINKでは『オラファ―・エリアソン 視覚と知覚』も上映中。この展示で気になった方はぜひ足を運んでみては?
マウリツィオ・カテラン「無題」
3つ目の注目作品は、マウリツィオ・カテラン「無題」。
大きな白い壁に、ポツンと吊るされた男性…
知らずに通りかかると、ぎょっとしてしまうこの作品ですが、カテランはいま世界的に注目されているコンセプチュアル・アーティスト。「観客に疑問を抱かせること」を好む彼の作品は、思わず「どういうこと?」と言いたくなります。
今回の展示では、この作品以外にも彼のあっと驚く作品が見られるのでそちらも要チェックです!
マーク・フスティニアーニ「トンネル」
4つ目の注目作品は、マーク・フスティニアーニ「トンネル」。
その名の通り、この作品の前に立つと無限に続いているトンネルに吸い込まれそうな感覚に…その不思議な世界観に立ちすくむ人がたくさんいました。
この作品の仕掛けとなっているのは「鏡」。鏡に映る世界はまるでSFのようです。
宇宙やSF好きには特におすすめしたいこの作品、異次元に連れて行ってくれるような感覚が味わえます。
パオラ・ピヴィ「I am I(芸術のために立ち上がらねば)」など
最後の注目作品はパオラ・ピヴィ「I am I(芸術のために立ち上がらねば)」。
巨大なカラフルクマに、「わあ!」とテンションが上がる人がたくさん!このクマたち、一体一体題名が違っているのですが、実際にパオラの住むアラスカには様々な種類のクマが生息しており、そのクマたちをモチーフとした作品が多いようです。
鳥の羽で覆いつくされたクマたち、題名もあわせて楽しめること間違いなしです!
いかがでしたか?
今回のトリエンナーレではアーティストを厳選し、一人何作品も展示しているため、見ごたえのある内容になっています。
三年に一度のこの機会、ぜひ横浜に足を運んでみてください!
ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」
会期:2017年8月4日(金)‐11月5日(日)
休場日:第2・4木曜日(8/10、8/24、9/14、9/28、10/12、10/26)
会場:横浜美術館/横浜赤レンガ倉庫1号館/横浜市開港記念会館地下 ほか
開場時間:10:00 – 18:00 (最終入場17:30)
[10/27(金)、10/28(土)、10/29(日)、11/2(木)、11/3(金・祝)、11/4(土)は20:30まで開場(最終入場20:00)
横浜美術館
住所 : 神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目4番1号