Time & Styleの2025年のコレクションの巡回展をSAUNA SAKURADO / SKIFF にて開催

Time & Styleが、2025年の新作コレクション巡回展を福岡のSAUNA SAKURADO / SKIFFにて開催。ピーター・ズントーのコレクションや九州の工芸を基にした家具、照明、器といった最新プロダクトが、サウナ施設内のカフェ空間に集結します。

Time & Styleが福岡へ、新作がSAUNA SAKURADO / SKIFFに集結

日本の美意識を現代に伝えるTime & Styleは、東京・大阪での発表に続き、「NEW PRODUCTS 2025 Exhibition」の巡回展を福岡で開催します。開催地となるのは、福岡市博多区に位置するビル一棟のプライベートサウナ施設SAUNA SAKURADOに併設されたカフェバーSKIFFです。Time & Styleの2025年コレクションは、2025年4月のミラノデザインウィークや6月の3daysofdesign（デンマーク）といった国際的な舞台で既に発表され、高い評価を得てきた最新プロダクト群であり、その洗練された世界観を九州の地で体感できる貴重な機会となります。会期は2025年11月20日（木）から11月23日（日）までの4日間。Time & Styleの家具や照明、器といった新作は、日本の自然素材と卓越した工芸技術を基盤とし、伝統的な美意識に現代的な解釈を加えることで、日々の暮らしに静かな美しさと安らぎを添えることを目指しています。

SAUNA SAKURADO / SKIFFというユニークな空間での展示は、Time & Styleの哲学である「時間と様式」が、どのように現代のライフスタイルやウェルネス体験と結びつくのかを示す、実験的で魅力的な試みと言えるでしょう。

ピーター・ズントーのコレクションから九州の工芸まで— 伝統と革新が融合した新作群

本巡回展で展示される新作コレクションは、Time & Styleが世界的なデザインの潮流と日本の地方工芸を結びつける、その独自のキュレーション力を象徴しています。特に注目を集めているのは、プリツカー賞受賞者であるスイスの建築家ピーター・ズントー（Peter Zumthor）との協働によるコレクションです。Time & Styleは、彼のミニマリズムと素材への深い敬意を体現する家具を制作しており、今回の巡回展でもその一部が展示されます。さらに、福岡、佐賀、長崎など九州各地の特産品や伝統的な工芸技術を基にした新作も豊富にラインナップされています。

例えば、築城則子と小倉縞縞が共同開発したインテリアテキスタイルや、陰影の美しい和紙と指物を用いた寺内ユミによる照明「Amagumo」、曲木加工と鉋仕上げの技術が光る大城健作の椅子「Vestige」などがその一例です。これらのプロダクトは、日本の木工、漆、和紙、陶磁器といった伝統技術を継承しながら、現代の生活空間に調和するよう革新的にデザインされています。Time & Styleの新作は、日本の工芸が持つ静かな力と、国際的な視点から生まれる現代的な感性が融合することで、家具を超えたアートピースとしての価値を放ちます。

サウナ施設内カフェ「SKIFF」の空間で体感するTime & Styleの新しい世界観

今回の巡回展の会場であるSAUNA SAKURADO / SKIFFは、通常のギャラリーや家具店とは一線を画す、非常にユニークな場所です。特にエキシビション会場となる1階のカフェバーSKIFFは、質の高いコーヒーやクラフトビールを提供する心地よい空間として、既に地元の人々に親しまれています。Time & Styleは、この「サウナとカフェ」という日常のリフレッシュメントの場に新作を持ち込むことで、家具が持つ「静かな存在感」を、より身近で生活に即した文脈で提示します。

来場者は、リラックスしたカフェ空間の中で、Time & Styleの椅子に実際に腰掛けたり、テーブルの質感に触れたり、照明の光の陰影を感じたりと、五感を通じてプロダクトを体験できます。SAUNA SAKURADOが提供する「整う」ウェルネス体験と、Time & Styleが提案する「静かな美」を持つ家具は、「心身のリセット」という共通のテーマで深く結びついています。カフェSKIFFでTime & Styleの家具に囲まれることは、単なる新作鑑賞ではなく、日々の暮らしの中に「静寂と美しさ」を取り込むことの重要性を再認識させる、新しいデザイン体験となるでしょう。