
ミラノデザインウィーク2025でIKEAはインタラクティブなインスタレーションと96点にも及ぶコレクションを発表
ミラノデザインウィーク2025で、IKEAは40周年を迎える「STOCKHOLM 2025」コレクションを発表しました。96点の新製品と、「家での楽しみ」をテーマにしたインタラクティブなインスタレーションを通じて、IKEAは高品質なスカンジナビアデザインと持続可能性へのコミットメントをミラノで示しました。
「STOCKHOLM 2025」コレクションで示すデザインの進化
2025年6月13日、イタリア・ミラノで開催中のミラノデザインウィークにおいて、世界的に愛されるインテリアブランド「IKEA」は、Via Vigevano 18のTenohaにてその革新的な展示の扉を開きました。
今回のIKEAの出展は、初の「STOCKHOLM」コレクション発表から40周年を記念するもので、ブランド史上最大規模となる96点もの新製品を含む「STOCKHOLM 2025」コレクションを披露し、持続可能なデザインへのIKEAの強いコミットメントを示しています。この記念すべきコレクションは、スウェーデンの都市と自然の景観からインスピレーションを得ており、高品質な素材とスカンジナビアデザインの真髄を反映しています。
カリン・グスタフソン(STOCKHOLMクリエイティブリーダー)は、「職人技を大切にし、手作業の技術と思慮深い素材を組み合わせることで、世代を超えて愛されるデザインを目指しました」と語りました。デザイナーのPaulina Machado、Nike Karlsson、Ola Wihlborgという3名のスウェーデン人デザイナーがそれぞれ独自のアプローチで手がけたこのコレクションは、無垢材、テクスチャード加工のテキスタイル、リネン、レザー、ラタンなど、耐久性と経年変化の美しさを重視した素材選びが特徴です。
ステートメントソファから手織りのウールラグ、手吹きガラスの花瓶、セラミック食器に至るまで、熟考されたアイテム群は、IKEAが単なる機能性だけでなく、普遍的な美しさと品質を追求していることを明確に示しています。
「Life at Home Report」から生まれたインタラクティブな体験
IKEAは、今回のミラノデザインウィークにおいて、単なる製品展示に留まらず、毎年発行している「Life at Home Report」から得られた洞察を体験できるインタラクティブな空間を創出しました。最新のレポートでは、世界の人口の36%が「家での楽しみ」を重要視しているにもかかわらず、それが十分に満たされていないという実態が明らかになっています。
この課題に対し、IKEAは建築家の蓮池ミドリと空間デザイナーのエメルゾンと協業し、「Eat(食)」「Play(遊び)」「Greenery(緑)」という3つのエリアを通じて、このインサイトに創造的に応えました。「Eat」エリアでは、特別にデザインされたスウェーデン料理のメニューが提供され、来場者はIKEAフードが提供する限定の「Smörgås Sensation」サンドイッチなどを楽しむことができます。
「Play」エリアでは、レトロなテーブルゲームやインタラクティブなインスタレーションが設置され、来場者が実際に遊びを通じて「家での楽しみ」を体験できる工夫が凝らされています。また、「Greenery」エリアでは、バイオフィリックデザイン(自然を取り入れたデザイン)や、家の中に喜びの感情を生み出すテーマを掘り下げたルームベースのインスタレーションが展開されました。
これらの体験空間は、来場者がIKEAの製品がもたらす生活の質を五感で感じられるように設計されており、家での生活をより豊かにするためのヒントを具体的に提供しています。
サステナビリティへのコミットメントとクリエイティブな共創
IKEAのミラノデザインウィーク2025での出展は、持続可能性への深いコミットメントと、クリエイティブな共創を重視するIKEAの姿勢を多角的に示しています。「Do Something. Change Everything.」と題された展示では、IKEAがより持続可能な企業となるために行ってきた具体的な取り組みが紹介されており、たとえ小さな選択であっても、それがより良い未来を形作る大きな変化につながることを示唆しています。
この展示は、来場者に持続可能な生活への意識を高めるきっかけを与えることを意図しています。さらに、IKEAは会期中、毎日異なるクリエイティブ集団によるワークショップやナイトパーティーを開催し、来場者との交流を深めました。スクリーン印刷や旗作りといったクリエイティブな実践に関するラボやトークセッションを通じて、デザインのプロセスや創造性を共有する場を提供しました。
また、Vars Lon TrioというIKEAハウスバンドによるジャジーな雰囲気が流れるリスニングルームは、来場者がリラックスできる空間として常時開放されました。今回のミラノデザインウィークは、IKEAが1995年にミラノデザインウィークに初出展して以来、Marimekkoとのコラボレーションや「未来の家」をテーマにしたインスタレーションなど、常にデザイン界の最前線で革新的な挑戦を続けてきた歴史の延長線上にあります。出口に設けられたギフトショップでは、「STOCKHOLM 2025」コレクションの限定アイテムも販売され、来場者はIKEAのデザインを日常生活に取り入れる機会を得ました。
「家での楽しみ」を追求し続けるIKEA
IKEAのミラノデザインウィーク2025での展示は、デザインの進化とライフスタイルへの深い洞察を提示しました。大規模なコレクションと体験型インスタレーション、そしてサステナビリティへの取り組みを通じて、IKEAは「家での楽しみ」を追求し、未来のインテリアデザインをリードする姿勢を明確にしました。