ピエール・ジャンヌレの家具を復刻するインドの工房「ファントム・ハンズ」の展示・受注販売を行う展示会

インドの工房「ファントム・ハンズ」が2022年より復刻および販売を開始した、ピエール・ジャンヌレによる家具「PH34 Low Cane Stool」の日本国内初となる展示受注販売が、2022年9月17日(土)〜25日(日)の9日間、51%Tokyo (東京・代々木)にて行われる。

ピエール・ジャンヌレによる家具コレクション

今回は、通常展示していないモデルも4点加わり、ファントム・ハンズが製作する「プロジェクト・チャンディーガル」のコレクション15モデル、計17点を一同に展示、受注する展示会となる。

ル・コルビュジエと協業し、都市空間から建築物、家具までを手がけた建築家ピエール・ジャンヌレ

1896年生まれのスイスの建築家ピエール・ジャンヌレは、建築界の巨匠ル・コルビュジエの従兄弟であり、1922年からはコルビュジエと事務所を設立し協働した重要なパートナーとして知られている。

1950年代初期、コルビュジエとともにインド北部のパンジャブ地方の新都市(チャンディーガル)計画に初期段階から参加し、都市空間から建築物、家具までを総合的にデザインを行なった。

インドの工房ファントム・ハンズが手がける「チャンディーガル・コレクション」

チャンディーガル都市計画のためにデザインされた一連の家具を、ピエール・ジャンヌレのデザイン思想とインドの職人技術を今に継承するインドの工房「ファントム・ハンズ」が、オリジナル図面をもとにリエディションとして再生産したのが、この「プロジェクト・チャンディーガル・コレクション」。

ファントム・ハンズで製作される家具の特徴は、一つひとつ職人の手仕事で仕上げる「工芸家具」という点でありながら、他の追随を許さない圧倒的な職人の技術と製品のクオリティの高さにあり、世界でも高く評価されている。

この展示会では、2022年にインドの工房「ファントム・ハンズ」が復刻および販売を開始した「Low Cane Stool」の日本国内初となる展示受注販売を行う。

このスツールは、1950年代にインド・チャンディーガルで、 ピエール・ジャンヌレとそのチームが M.L.A (パンジャブ州議会議員)の居住区のためにデザインされた。

木部はチーク材で作られていて、曲線を用いたフレームには籐編みの座面を備える。座るだけでなく、ラウンジチェアの足置きとしても使用できるモデルだ。

Phantom Hands (ファントム・ハンズ）

インド南部のバンガロールにある工房。インド各地から実績のある木工職人、木材研磨職人、籐編み職人、椅子張り職人などが集まり運営されています。クオリティの高い家具製品一つ一つが、何世紀にもわたり世代から世代へと受け継がれてきた手業の知恵と技能の集大成です。土地の素材や職人の技を活かし素晴らしいデザインンを残したピエール・ジャンヌレたちに敬意を表し、その技術を絶やさないよう持続的なものづくりを行っています。
URL : https://phantomhands.in

51% 五割一分（ごわりいちぶ）

富山に本社を置く1972年設立の建築設計事務所。ファントム・ハンズの国内販売元。2004年社名を株式会社五割一分の改め、富山市内にインテリアショップ、ギャラリーを併設したオフィスを開設。2013年東京・神田神保町に51%Tokyoを開設、2021年に現在の代々木へ移転。建築設計、家具の販売をはじめ、広告・アートディレクションまで手掛けています。”美しいと思えるモノ”の全ての垣根を超えて、様々なアイテムを独自の視点で編集し展開しています。
URL : https://www.5wari1bu.jp

「The Launch Event of Low Cane Stool」

日程：2022年9月17日(土)~9月25日(日) 会期中は無休
時間：12:00~17:00 (最終入場16:30)
場所：51%Tokyo
(東京都渋谷区代々木５-67-2 前田ビル1F)
入場料：無料 (会期中に限り予約不要)
共催：株式会社五割一分、株式会社イニシャルジャパン
ホームページ：https://pierrejeanneret.jp