一部のリフォームでも毎日を豊かに。暮らしを見直した住まい「学芸大学の家」
中原慎一郎が代表を務めている、1940~60年代のモダンデザインをルーツに新しいものづくりを目指す「ランドスケーププロダクツ」。店舗内装などのインテリアデザインを中心に、千駄ヶ谷のインテリアショップ「プレイマウンテン」などでオリジナル家具や小物も展開しています。
彼らが手掛ける住宅は、普遍的な心地よさとあたたかなマテリアルによるインテリアが魅力です。2018年に完成した学芸大学の住宅は、リビングとパウダールーム、キッチンの一部のリフォームによって、より暮らしやすくなった住まいです。
シンプルながらも空間を最大限活用したキッチン
白を基調とした清潔感のあるカウンター付きキッチン。コンロや流しは壁付けのカウンターに、それとは別にカウンターを設けることで作業のしやすさがアップ。また、リビング、ダイニングにいる家族の様子を見ながら調理を進めることができます。
シンクやコンロ下はもちろん、キッチン上部にも収納を設けることでコンパクトな空間ながらも不自由なく作業ができそうです。グラスやミルなど使用頻度の高いアイテムは敢えて見せる収納で、使い勝手も考慮されています。
無駄のないデザインで効率よく家事を進められます。
家族が集うリビングダイニング
キッチン前に広がるコンパクトにまとめられたリビングダイニング。
ダイニングテーブルの片面にはベンチを採用。ベンチは背もたれがなく高さが無い為、圧迫感を軽減し空間を広く見せてくれます。また、ベンチは詰めれば2人掛けに3人腰掛けることができたりと融通が利くため空間を効率よく活用できます。
空間を仕切ることで生まれた2つ目のリビング
リビング後ろの引き戸を開くと、第2のリビングルームが現れます。引き戸が仕切りとなり、隣接するリビングダイニングとは別の使い方が可能に。キッチンの匂いが入らないのも魅力のスペースです。
収納を設けつつ、お気に入りのインテリアや趣味の時間を楽しめる憩いの空間です。
収納たっぷりのパウダースペース
コンパクトながら空間を無駄なく活用したたっぷりの収納で使い勝手の良い水周りです。
同じ空間でもより広く感じられるリフォームの力
今回はフルリノベーションではなく、リビング、キッチン、パウダールームの一部のリフォームのみ。しかし、実際に日々暮らす中で生まれた希望や課題を見直し、新しく作り出された空間はより良い毎日を生み出してくれます。同じ空間でもより多くの収納や、スムーズな導線の計画、インテリアによって豊かな暮らしを過ごせそうです。