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熊本市内にある建築文化の向上を図る「くまもとアートポリス」の建築5選

くまもとアートポリス(Kumamoto Artpolis,略称:KAP)とは、1988年(昭和63年)に始まった熊本県の事業。環境デザインに対する関心を高め、都市文化並びに建築文化の向上を図ることを目的として実施されている。

現在の建築コミッショナー(第3代)は建築家の伊東豊雄氏。県内では、参加プロジェクトをいくつも見ることができる。

マニュエル氏、加茂紀和子氏ら設計の交番

坪井川近くにある熊本北警察署坪井交番は、現在「みかんぐみ」として活躍するマニュエル・タルディッツと加茂紀和子がデザインしたもの。旧交番の老朽化によりこの場所に移されたそうで、街のランドマーク的存在になることを目指しているそうだ。

「KOBAN」と書いたボリュームはキャンチレバーになっている。警官の休憩室か何かだろうか。

熊本北警察署坪井交番

住所:〒860-0863 熊本県熊本市中央区坪井1丁目1-40

篠原一男氏設計の「熊本北警察署」

逆ピラミッド型が印象的な熊本北警察署。1990年にアートポリス構想で建築された、くまもとアートポリスの参加プロジェクト第一号だ。

正面にはハーフミラーを採用。上階部分には、柔剣道場やギャラリーが設けられている。

熊本北警察署

住所:〒860-0843 熊本県熊本市中央区草葉町5-13

山本理顕設計の「県営保田窪第一団地」

熊本市の中心部から、少し離れたところにある県営保田窪第1団地。山本理顕の設計でRC打ち放しの柱梁と金属の屋根で、スケルトンのエレメントだけあるような印象の建築だ。

中庭がオープンに作られていて、共有部分や各住戸のテラスなどが外部に対して開けている。普通に住民に使われていて、布団を干したり植木を置いていたりという使い方が現在でもされている。

外部に面した壁は主にコンクリートブロックでできていて、基本的には中庭と比べるとクローズな印象だが、それでも一般的なアパートよりもオープンになっている感じ。

今でこそこういった集合住宅建築は珍しくないが、当時としてはかなり革新的だったのではないか。

県営保田窪第一団地

住所:〒862-0924 熊本県熊本市中央区帯山1丁目28-1

県営保田窪第1団地とデザインを合わせる県営帯山A団地

県営保田窪第1団地の隣には、山本理顕の事務所出身の新納至門氏の「県営帯山A団地」がある。デザインも、県営保田窪第1団地と合わせているように見える。

上階の通路が特徴的だ。

県営帯山A団地

住所:〒862-0924 熊本県熊本市中央区帯山1丁目23-3

妹島和世の設計「再春館レディースレジデンス」

再春館製薬の本社の裏にある社員のための寮として計画され、妹島和世の設計で1991年に竣工した。寮なので中は観られないので閉じた印象のある建築だが、雑誌で見た中の様子は軽やかな印象で、大きなワンルームに周りの開口やトップライトで明るく見通しの良い建築だ。

再春館レディースレジデンス

住所:〒862-0924 熊本県熊本市中央区帯山4丁目20-5

 

ここに挙げた以外にも熊本アートポリスの作品は色々あるので市内を回ってみるのがオススメだ。熊本市民にとっては普通にある建築物だから驚かされるものも多い。

あべまなみ

あべまなみ

新潟県出身、横浜在住のフリーライター。中学時代にサックスを始め、自身もジャズを演奏することから、20歳のアメリカ留学時に単身でメンフィスとニューオーリンズへ。初めての一人旅で自分の可能性や新しい発見に出会える楽しさに気づき、その後「旅」にハマる。

2017年12月現在、渡航国は24カ国。好きなものはお酒といちご。

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