イトーキとカリモク家具が共同開発した木製折りたたみチェア「クロッサWOOD」が「ウッドデザイン賞2025・林野庁長官賞(優秀賞)」を受賞
イトーキとカリモク家具が共同開発した木製折りたたみチェア「クロッサWOOD」が、ウッドデザイン賞2025の林野庁長官賞を受賞。国産材を活用し、折りたたみの機能性と上質な木製家具の美しさを両立した、サステナブルなデザインが評価されました。
イトーキ×カリモク家具の共同開発「クロッサWOOD」が栄誉ある林野庁長官賞を受賞

オフィス家具大手の株式会社イトーキと、国内屈指の木製家具メーカーであるカリモク家具株式会社が共同開発した木製折りたたみチェア「クロッサWOOD」が、「ウッドデザイン賞2025」において最高位の優秀賞にあたる林野庁長官賞を受賞しました。この受賞は、単なるデザインの評価に留まらず、木材の利用を通じて「豊かな暮らし」や「社会の持続可能性」に貢献する製品として、その社会的意義が認められたことを示します。イトーキのオフィス家具における人間工学的な知見と、カリモク家具が長年培ってきた卓越した木工技術が融合した「クロッサWOOD」は、両社の強みを最大限に活かしたハイブリッドな製品です。

在宅勤務の普及やオフィスの多様化が進む現代において、折りたたみ可能でありながら、本格的な木製家具の美しさと快適性を両立させたこの製品は、新しい働き方や暮らし方にフィットするデザインとして、審査員から高い評価を得ました。日本の家具業界におけるトップランナー同士の共同開発が、ウッドデザイン賞という権威ある賞によって評価されたことは、今後の国産材活用とサステナビリティを意識した家具づくりの新たな方向性を示すものと言えるでしょう。
折りたたみ機能と木製家具の美しさを両立したデザインと機能

「クロッサWOOD」の最大の特長は、折りたたみチェアという実用的な機能性と、上質な木製家具としての高いデザイン性を完全に両立させている点にあります。従来の折りたたみチェアは、利便性を追求するあまり、デザインや座り心地が犠牲になりがちでしたが、クロッサWOODは、カリモク家具の高度な木工技術によって、美しい曲線と滑らかな手触りを実現。使用しない時は折りたたみ、コンパクトに収納できるだけでなく、そのデザイン自体が空間に上質なアクセントを加える家具としての存在感を放ちます。特に、木材の接合部や折りたたみ機構のデザインは、イトーキの技術的な裏付けのもとで洗練されており、堅牢性と機能美を両立。オフィスでのミーティングスペース、自宅でのワークスペース、そしてダイニングなど、様々なシーンでメインチェアとして使用できる快適な座り心地も確保しています。このように、クロッサWOODは、イトーキのオフィス空間におけるノウハウとカリモク家具の木製家具づくりの粋を集めた結果、機能的で美しく、そしてサステナブルな新しい折りたたみチェアとして誕生しました。
「循環」と「環境」への配慮— 国産材活用が評価されたサステナブルな取り組み

「クロッサWOOD」が林野庁長官賞を受賞した背景には、製品のデザインや機能性だけでなく、環境への配慮と国産材活用を通じた**「循環型社会」への貢献という点が強く評価されたことがあります。本製品は、木材の有効活用と森林資源の循環を促進するため、国産材を積極的に使用しています。これは、イトーキとカリモク家具が共通して持つ、地球環境と日本の林業を守り育てるという強い意志の表れです。国産材を利用することで、国内の森林の適切な管理が促され、二酸化炭素の吸収源としての機能維持にも繋がります。

また、木製家具は適切に使用しメンテナンスすることで長期間にわたって使用可能であり、「クロッサWOOD」もまた、カリモク家具の技術による高い耐久性を持つことで、廃棄物の削減に貢献します。このように、クロッサWOODは、開発段階から販売、そして長期使用に至るまで、製品ライフサイクル全体を通じてサステナビリティを追求したデザインとなっており、ウッドデザイン賞の理念である「木を活かした豊かな未来デザイン**」を見事に体現しています。
イトーキとカリモク家具の技術が融合した「クロッサWOOD」
クロッサWOODは、イトーキとカリモク家具の技術が融合した、新しい時代の木製折りたたみチェアです。国産材の活用と高いデザイン性が評価された本製品は、オフィスや自宅の空間に美しさと機能性、そして環境への配慮をもたらします。
クロッサWOOD(CROSSA WOOD)
用途:ワークシーン向け木製折りたたみチェア
デザイナー:有限会社バウデザイン 中村保弘
株式会社イトーキ 竹谷友希
製品ページ (イトーキ):https://www.itoki.jp/special/econifa/product/crossa_wood/index.html