2025年度のグッドデザイン賞で建築家・坂茂が設計し、ラクラスが施工した「DLT木造仮設住宅」が大賞に!

2025年度グッドデザイン大賞は、能登の復興を支えた「DLT木造仮設住宅」が受賞。世界的建築家・坂茂による革新的な設計と、金沢のラクラスによる高い施工技術が、被災地の住環境に劇的な進化をもたらしました。

災害支援の常識を変える。木造仮設住宅がグッドデザイン大賞を受賞

2025年度グッドデザイン賞において、最高賞である「グッドデザイン大賞」に、建築家・坂茂が設計し、金沢の施工会社ラクラス(Laclas)が施工を手掛けた「DLT木造仮設住宅」が選出されました。能登半島地震の被災地支援として展開されたこのプロジェクトは、従来の「安価で画一的なプレハブ」という仮設住宅のイメージを覆し、被災した人々の尊厳と生活の質を守る新しい建築のあり方を提示しました。木材の温もりと高い機能性を備えたこの住宅は、緊急時における「住まい」の質がいかに重要であるかを社会に強く訴えかけ、高い評価を獲得しました。

接着剤を使わない革新技術「DLT」と坂茂の哲学

この住宅の核となるのは、DLT(Dowel Laminated Timber)という技術です。これは、ひき板を木の車輪(ダボ)で接合する積層材で、接着剤や釘を一切使用しないため、環境負荷が極めて低いのが特徴です。坂茂はこの素材を用いることで、高い断熱性と気密性を確保し、被災地の厳しい冬でも快適に過ごせる空間を実現しました。また、ボルトのみで組み立て・解体が可能なため、移設や再利用も容易です。単なる「仮」の住まいではなく、恒久的な住宅と同等の性能を持たせることで、心身ともに疲弊した被災者に安心と安らぎを提供する、坂の「建築家としての社会的責任」を具現化した形となっています。

金沢の精鋭「ラクラス」の技術が支える、復興への確かな一歩

このプロジェクトを施工面で支えたのが、金沢市に拠点を置く株式会社ラクラスです。ラクラスは「100年腐らない家」を掲げ、高気密・高断熱な木造住宅において国内屈指の技術力を誇る施工会社です。地元・石川県の企業として、被災地の状況を深く理解し、坂の高度な設計を迅速かつ正確に形にする役割を果たしました。同社が日頃から培ってきたウェルネスホームの基準にも通じる「高性能な木造建築」のノウハウが、この仮設住宅の圧倒的な快適さを支えています。地域の技術と世界的建築家のビジョンが融合したこの「DLT木造仮設住宅」は、今後の日本における災害復興のスタンダードを塗り替える、希望の象徴と言えるでしょう。

「DLT木造仮設住宅」で人々の命と心をいかに守る

坂茂とラクラスが共創した「DLT木造仮設住宅」は、技術革新と地域愛が結実した未来の建築です。この受賞は、災害大国・日本において、デザインと技術が人々の命と心をいかに守れるかという問いに対する、最も力強い答えとなりました。