YADOKARIが手がける「mobile casa(モバイル・カーサ)」は移動可能なタイニーハウス
リビングルームごとどこにでも移動できる家があったらいいなと考える人は多いだろう。キャンピングカーはコンパクトで便利だが、やや高額で車検や点検など通常の車と同じ維持管理が必要になる。そこで、カーサプロジェクトが、タイニーハウス造りに長けたYADOKARIという会社等と提携して、mobile casa(モバイル・カーサ)という移動可能なリビングルームともいうべき製品を発案したのだ。
mobile casaのインテリア
タイニーハウス造りの得意なYADOKARIと松尾建設にカーサプロジェクトが加わり、3社でmobile casaというトレーラーハウスが開発された。mobile casaは8.5畳のスペースがあり、木目調のワンルームのようで、お洒落なインテリアが印象的である。通常のキャンピングカーやトレーラーハウスより広々としており、移動できるリビングルームと言っても良いだろう。ベッドやソファーのほか、寝床や物置として利用できるロフトがあり、最大人数4人まで寝ることが可能だ。マンションと同じようなトイレとシャワールームも設置され、流し台の付いたキッチンではIHを付けて調理もできる。車両扱いとはいえ、コンセントの数も一般的な家屋と変わらない。
mobile casaの高い機能性
mobile casaの窓はペアガラスを用いているので、断熱性や防音性において優れた効果をもたらす。トイレやシャワールームの排水は車内に溜め込まれることがなく、排水溝から排出される仕組みになっていて、ワンタッチで排水管の脱着もでき、工具などは不要だ。また、mobile casaは乗用車と連結してどこへでも移動できる。広く取った窓を開閉できるほか、シャワールームだけでなくリビングも換気扇を備えており、換気機能も充実している。
mobile casaの使い方
mobile casaは様々な場面で生かせる。郊外の安い土地を手に入れてmobile casaを設置すれば、週末ハウスとして非日常の生活を楽しめるだろう。必要最低限度の物だけで生活しようとするミニマリストには最適な住処と言えるかもしれない。在宅ワークに集中したい場合には、庭に置いたmobile casaが役に立つだろう。また、自立心が育ってきた頃に子ども部屋として活用し、子どもが巣立った後は、解体する手間が無くそのまま他人に譲渡できる。
mobile casaにかかる費用
mobile casaの本体価格は600万円前後とされている。建築物ではなく車両として扱われるため、固定資産税はかからないが、重量税が課される。
mobile casaは家屋と同じ快適さを備えた車両
mobile casa(モバイル・カーサ)は、名目上車両扱いだが、そのインテリアは一般的な家とほとんど変わらない快適な造りになっている。8.5畳という面積で生活に必要な設備が整えられ、4人まで寝られるのだから、ミニマリストにとって見過ごせない住まいと言えるだろう。テレワークの書斎や子ども部屋といったように用途も様々で、転売も可能なため、注目度が高まっている。