交互に配置されたスキップフロアの間取りが思いがけない広さを生む「casa skip(カーサ・スキップ)」
「casa skip(カーサ・スキップ)」は、内部に段差を巧みに配置し、空間を最大限に活用することを考えた住宅である。そして、施主の選択次第で、様々なライフスタイルを実現することができる。では、その「casa skip(カーサ・スキップ)」は具体的にどういった特徴を持っているのか、どのようなこだわりを持って建てられるのかを確認していこう。
外観はフラット、内面は凹凸
casa skipの最大の特徴と言えるのは、高低差のあるフロアを交互に繋げたスキップフロアである。左右で半階ずつずらす形で、段差がフロアや部屋を仕切る。そのため、部屋ごとに壁を設けずに済み、開放的な空間を実現することができる。また、無駄な空間を最大限に使用することを考え、半階分浮いたところは床下収納にする。さらに、その床下にフロアを設ける形にすれば、高さ制限が設けられている地域であっても、2階建てを建てられる可能性がある。そして、そのように凹凸が多い内部構造でありながら、外観はフラットにまとめることができる。
2つのスタイルから選択
casa skipでは、三角屋根と四角形の2通りが用意されている。もちろん見た目が違うが、内部構造も異なり、四角形は中心に大きな階段をひとつ設置し、それぞれのフロアにアクセスする形である。階段の部分が吹き抜けの役割も果たすため、より開放的な空間となる。それに対して三角屋根はフロアを短い階段で接続し、段差によってフロアが仕切られる。そうすることで、家族間の距離も適度に保ちやすい。また、その他にも住宅の間取りを正方形または長方形にするのか、ルーフデッキの有無などを、必要に応じて選択できる。その選択次第では、22坪の土地に住宅を構えることも不可能ではない。
スキップフロアをサポートする設備と建具
casa skipでは、空間を最大限に活かすために、多種多様な収納スペースが設けられる。食器や家電を設置するキッチンはもちろんのこと、洗面所や脱衣室などにも効率的に収納ができるスペースがある。さらに、壁や棚の内側にも収納機能が備え付けられていて、上手に活用すれば生活空間をすっきりとまとめられるだろう。また、フロア間に設置される手すりや階段などの建具は、シンプルな設計である。そして、可能な限り光を通す仕様となっているため、空間を広く感じやすい。
空間を最大限に活かせる
casa skip(カーサ・スキップ)は、内部の空間を最大限に使うことを考えた住宅である。使用するマテリアルや建具などに、空間を活用する様々な工夫がある。そして、なるべく壁を設けない部分が、他の住宅とは大きく異なる点と言えるだろう。したがって、壁が少なく開放的な空間で過ごしたいのであれば、casa skip(カーサ・スキップ)を選択することを考えてみても良いかもしれない。