プライベートギャラリーのような西麻布にあるイタリアンレストラン「ISSEI YUASA」

恵比寿の「湯浅一生研究所」が西麻布に移転、新たに「ISSEI YUASA」として2021年4月22日にオープンした。

日本各地の旬の食材をふんだんに使ったイタリア料理

料理は、昨年11月のオープンから恵比寿の看板のない隠れ家イタリアンとして話題となった「湯浅一生研究所」の湯浅一生シェフが引き続き担当する。イタリア修業時代には休日も精力的に各地の食べ歩きをし、貪欲にイタリアの風土に根ざした食文化を体験したシェフは、帰国後は渋谷の「biodinamico」でその体験を表現した料理を提供していた。前店では日本の風土と生産者の想いが生み出した日本食材の素晴らしさに注目。シェフ自らも産地に足を運び、多くの日本各地の優れた食材を見出す。「ISSEI YUASA」では、シェフが見つけた選りすぐりの食材をイタリア料理の技法を駆使してここでしか味わえない一皿に仕立てる。

日本の器で供される、五感で味わうイタリア料理

ダイニングカウンターでは、ゲストの目の前で料理を仕上げらる。

魯山人、大樋長左衛門、今泉今右衛門のほか今を時めく現代作家の作品などに盛り付けられた料理の数々から、ガラスの向こうで鑑賞するのとは違う、使うことで味わえる美を体感できる。

”郷土料理の集合体”とも言われ、時に素朴さをも感じさせるイタリア料理と日本の優れた器との出会いを目で舌で楽しめる14皿前後のお任せコース(¥19,800)だ。

ブルゴーニュを中心に希少な品も並ぶワインコレクション

料理に合わせてソムリエが厳選したペアリングを楽しむことができる（ハーフ¥13,200/フル¥19,800）。ブルゴーニュをメインとしたコレクションをベースに、ペアリングの醍醐味を感じられる世界各国より厳選したワインを織り交ぜてられる。ウェイティングバーに設置された特別誂えのゴールドのワインセラーには貴重なコレクション。

古今東西の本物をつめこんだ、現代の数寄屋造

数寄とは風流を楽しむこと。数寄屋造とは「好きに任せて作った家」ということ。それまでの、身分や格式、権威を目に見える形にすることを重んじた書院造に対し、虚飾をせず内面を磨いて客人をもてなすことを重んじた茶人の精神性から生まれた建築様式だ。

ISSEI YUASAは、このこころを大いに取り入れ、現代にふさわしく古今東西からよき（良き、好き）ものを集めて作られたプライベートギャラリーのような側面も併せ持ったレストランになっている。

４つのゾーンで展開されるストーリー性のある空間

白とアールを基調とし、ゴールドと空や海の青が散りばめられたデザインは、イタリアの小さな街にあるレストランをイメージしたもの。この中に、現代風の違い棚や西陣織の天井など日本的な要素が加えられている。

そして温かみのある漆喰の曲面壁によって、メインダイニング、個室、ウェイティングバー、サロンというテイストの異なる４つにゾーニングされている。

大きなガラスに面した開放感と寛ぎのサロンスペース、大人の男女がより魅力的に見えるウェイティングバー、一段奥まったメインダイニングは総大理石のカウンターにゆったりと6席が設けられた贅沢な空間。

星空を思わせる京都細尾の西陣織が彩る天井の下、お客様とシェフが同じ目線になるよう設計されたカウンターで次々と料理が仕上げられていく様子を眺めながら心豊かなひと時をお過すことができる。

選びぬかれたアートワークと家具

ジャコメッティやレオナール藤田、アレックス・カッツなどの世界的巨匠や、五木田智央、KYNEなど現代のアーティストの作品が店内を彩り、ジャンヌレのオリジナルの椅子など逸品のインテリアが。いずれも芸術性や社会的価値だけでなく、伝統を守りつつ新しい、厳選された本物ばかり。

シェフ「湯浅一生」とは!?

1984年6月2日千葉県出身。
2003年エコール辻東京卒業。
2003年「リストランテキオラ」「トラットリアキオラ」「エノテカキオラ」にて5 年間勤務。
2011年渡伊。トスカーナ州グレーヴェインキャンティー「Mangiando Mandiando」、エミリア・ロマーニャ州サンピエトロインバーニョ「Locanda al gambero rosso」等にて修業。
2012年横浜「SALONE2007」、南青山「IL TEATRINO DA SALONE」勤務。
2015年渋谷「BIODINAMICO」のシェフに就任。
2020年11月13日恵比寿「湯浅一生研究所」のシェフに就任。
2021年4月22日「湯浅一生研究所」移転に伴い、西麻布「ISSEI YUASA」のシェフに就任。

プライベートギャラリーのようなインテリアの空間と魯山人や先鋭的な作家の芸術的な器で楽しむ、日本の豊かな食材をふんだんに使ったイタリア料理を是非味わってみよう。