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磯崎新が設計したオープンな公共建築「山口情報芸術センター」通称「YCAM(ワイカム)」

山口県には、世界でも理論派と言われる建築家・磯崎新の建築がいくつか存在している。その中でも現在でも市民に親しまれている建築と言えば山口市にある「山口情報芸術センター」通称「YCAM(ワイカム)」だろう。

波のような形の屋根が特徴的な「YCAM(ワイカム)」

山口市の中心部の平面的な開けた場所にあり、その波のような形の屋根が特徴的な建築が、2003年にオープンした山口情報芸術センター・通称「YCAM(ワイカム)」だ。ギャラリーや劇場、図書館などが一体となった総合文化施設である。

高い天井とトップライトからの光で開放的な内部空間

中に入ると、カーブを描く高い天井のトップライトから自然光が入り、柔らかい光が注ぐため外部のような内部空間が実現されている。開放的な空間は公園の延長のようで非常に居心地がいい。

本棚があっても2層吹き抜けの高い天井が、視線の抜けを作り圧迫感を与えない。

1階と2階に別れ、2層になっていて天井の低い落ち着いた場所もあり、メリハリのある空間構成になっている。

公園のようにオープンな空間が心地良い

中庭で空間が仕切られ、その中庭を通して向こうの空間が見える。今いる空間と違う空間をみているようでおもしろい。

図書館と同じように明るいホワイエのような大きなホールも、近所のサラリーマンがコーヒーを飲んだり、高校生が勉強をしていたりと公園のようにオープンな空間になっていて、色々な人が気ままに過ごすには居心地が良さそうだ。

革新的な公共施設

YCAM(ワイカム)は、メディアアートや現代美術を鑑賞するだけでなく、ここが制作したり発表するアーティストインレジデンスのような場所になっている。「BIT THINGS」という3Dプリンタを使えるクリエイティブスペースや様々な専門的な創作・学習室があり、少人数の研究・制作グループなどが入居。公共施設としては、非常にオープンで市民を巻き込む仕掛けが様々な形で用意してあり、革新的な施設であることが伺える。

 

「山口情報芸術センター」通称「YCAM(ワイカム)」は、波打つ屋根や開放的な内部空間が、市民に開かれたオープンな建築として機能させていた。約15年経った今も活発に使われているので、公共建築として理想的な施設である。

YCAM(ワイカム) – 山口情報芸術センター

開館時間:10:00~20:00
休館日 : 火曜日
電話 : 083-901-2222
URL : http://www.ycam.jp
住所:山口県山口市中園町2 中園町7-7

#casa 編集部

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