薪ストーブがあるリビングもカフェのようなダイニングキッチンも贅沢な「平屋のcasa cube」
「なんの美術館?」そんな、言葉が思わず出てしまうような外観の家がある。
静岡県の東部、駿東郡の緑豊かな住宅街にある「平屋のcasa cube」だ。
窓のないcasa cubeの特徴的な外観がゆったりと横に長く住宅らしさがない。
周辺が緑豊かな環境ということもあり、美術館のような雰囲気がある。
実際、外観が出来上がってきたときには近所の方から「何のギャラリーができるんですか?」と言われたこともあるのだそう。
もともと家を建てることはあまり考えていなかったオーナーのTさんが、お子さんの成長に合わせ〝広い家や庭で育ててあげたい〟という想いから奥様と選んだのが「平屋のcasa cube」だ。
モダンアートのようなLIXILのエコカラット!
玄関を開けると、調湿建材のLIXILのエコカラットで作られたアーティスティックな壁面が出迎える。
モダンアートのような雰囲気を持ち、これが建材だとは誰も気付かないだろう。
シックハウスを抑えるLIXILのエコカラットは、湿気を自在に調節してくれるので、玄関の匂いや、ホコリを抑えてくれるまさに優れもの。
ドアを開けた瞬間に爽快な空気が広がる。
空間をつなげる〝平屋の中心部〟リビングルーム。
美術館のホワイエや大きな展示室を思わせる、ゆったりとしたリビングには、casa cubeのようにモダンで存在感のあるドイツ・スキャンサーム社の薪ストーブ「エレメンツ」が鎮座する。
シンプルモダンというキーワードで繋がる白く四角いcasa cubeとスキャンサームの薪ストーブは相性がいい。
かねてから薪ストーブのある家をと、考えていたオーナーのTさんも満足しているようだ。
casa cubeの機能性と薪ストーブで快適な空間。
外観に窓がなく壁が多いこともあり高機密、高断熱でデザインだけでなく機能性も優れているcasa cubeは、薪ストーブのパワーを引き出すことに一役買っている。
オーナーのTさんは最初は暖房器具としての性能は不安だったらしいのだが、エアコンを入れて実験的に薪ストーブを試したところ15分~20分ほどで広いリビングも温まり、冬でも十分過ぎるほど暖まった。
使用する薪もスキャンサームの薪ストーブとcasa cubeの性能のお陰で消費量が少なくて済み、省エネ。
※幼児がいるような家庭では、ハースゲートの使用が勧められています。
ドイツ製であるスキャンサームの薪ストーブは高気密・高断熱によるドイツの省エネルギー住宅、パッシブハウスを念頭に開発されている。
高出力ではないけれど早く焚けるスキャンサームの薪ストーブと、断熱工法のセレクトで機密性の高い「casa cube」で、快適な室内の温度を長時間保つことができる。
1階で全てが完結する平屋だからこそ、小さなお子さんがいても目がいきとどき、家具やインテリアなどのコーディネートも一貫性がある。
広くゆったりとした空間で、スキャンサームと家族の温かさに包まれれば、お子さんものびのび、すくすくと成長してゆくことだろう。
奥様方のコミュニケーションの場になるキッチン。
標準のcasa cubeでは少し持て余すだろう業務用のようなシルバーでモダンなキッチンは、そのサイズも存在感も主役級。
奥様方が集まるとここが中心になり、広々ゆったりとした造りは数人でのお料理も可能だ。
リンナイのコンロは4つ口で毎日の生活だけではなく、ホームパーティーなどの来客時にも十分に対応できるだろう。
さらになかなかお目にかかれない、イタリアが誇る老舗ブランド「ベルタゾーニ」のオーブンレンジは料理の幅も大きく広がる。
お友達を呼んでワイワイにぎやかにお話ししながら作ったお料理の味は格別に美味しそう。
カジュアルレストランを思わせるダイニング!
カジュアルレストランを思わせる、ダイニングテーブルはホームパーティーや家族団欒に最適。
シンプルな空間にちょっとグラマラスな家具を置くだけで、オシャレな空間が日常に広がる。
真っ白い空間に木目を活かした無垢材のベンチと、黒いフレームで支えるテーブルが栄えるインテリアコーディネートはこの平屋のcasa cubeだからこそできることだと思う。
キッチンと同じようにシルバーの冷蔵庫はそのデザインやサイズ感で一際存在感がある。
美術館の一室のようなリビングから繋がったダイニングは、家族間の気配を感じながら生活できるためコミュニケーションも取りやすい。
リビングとは天井の高さも違うため、一繋がりでありながら単調にならず空間にメリハリが出る。
景観を楽しみ諸室を緩やかに繋げている中庭。
諸室の中心にある中庭の緑は、それを望む窓によって印象を変えながら、慌ただしい日常生活に心のゆとりと落ち着きを与えてくれる。
窓の向こうに見える中庭は、光を多く取り入れるだけなく、眺める場所によって表情を変え、家から家の違う場所を眺める不思議な感覚を味わえる。
形の違うそれぞれの部屋の窓を額縁に見立てれば、四季折々の季節の移ろいなど、見る角度によって違った〝絵〟が楽しめる。
壁面をギャラリーのように!シンプルな空間で、自由自在に模様替え。
壁面を存分に使ってインテリアを楽しめることができるので、ギャラリーのように一部屋一部屋展示空間のように思えてくる。
絵や写真や植物を飾ったりと、壁面をちょっとしたギャラリーのようにも使える。
無印良品のA3、A4が収まる規格の本棚が、ここでは作り付けの本棚のように壁面に一体化されていて既製品とは思えない雰囲気になっている。
「平屋のcasa cube」に配置された空間すべてが上質で、贅沢な時間が過ごせそう。
既存の「casa cube」のシンプルでモダンというコンセプトは貫きながら、オーナーのTさんのこだわりを反映させ、まったく印象の違う空間にできあがった「平屋のcasa cube」は新しい可能性を感じさせてくれた。