デザイナー・宮城壮太郎 初の回顧展「宮城壮太郎展──使えるもの、美しいもの」が世田谷美術館で開催。
2011年に60歳の若さで亡くなったデザイナー・宮城壮太郎。初めて彼の名前を聞いた方が大半かもしれませんが、アスクルのティッシュのパッケージや、プラスのファイルやホッチキスなど、宮城の作品の数々は現在でも私たちの日常に溶け込んでいます。今回の企画展では、日用品や文房具、工業用電気製品からホテルのサイン計画まで多岐に渡る宮城の仕事を検証し、現代生活のなかでのデザインの可能性を探ります。
デザイナー・宮城壮太郎
1951年生まれ。千葉大学工学部でプロダクトデザインを学んだ宮城は、大学卒業後、浜野商品研究所に入り、プロダクト製品やインテリア、サイン計画など幅広いジャンルのデザインを手掛けました。
1988年に独立、宮城デザイン事務所を設立してからは、デザイナー、デザイン・コンサルタントとして活躍しました。アスクルには創業時からかかわり、Gマーク商品選定審査委員を務め、千葉大学の非常勤講師としても活動するなど、幅広い活動を行ないました。
日用品からサイン計画まで、多岐に渡る仕事を振り返る初の回顧展
本展は、2011年に60歳という若さで亡くなった宮城の初となる回顧展。展示は、プロローグ「浜野商品研究所の頃」から始まり、第1章「チェリーテラス、アッシュコンセプト・ルボア・村上タオル、山洋電気、プラス、アスクル」、第2章「さまざまなデザイン」、第3章「ホテルのサイン計画」、第4章「二子玉川の再開発計画」、エピローグ「宮城壮太郎の想い」の構成となっています。
プロダクトをはじめインテリアやサイン計画に至るまで、多岐にわたるデザインを紹介するとともに、宮城と親交のあった人物によるインタビュー映像を上映し、多角的に宮城が遺した仕事を振り返ります。
展示期間中には、関連企画として「おうちで100円ワークショップ!」(期間中の毎週土曜日午後1時~3時)も開催予定。
変化するライフスタイルを見つめ、「デザインに何ができるか」を問い続けた彼の幅広い仕事を通じて、これからのデザインの可能性を考えてみるのはいかがでしょうか。
展覧会概要
企画展「宮城壮太郎展──使えるもの、美しいもの」
会期:2022年9月17日(土)〜11月13日(日)
会場:世田谷美術館
住所:東京都世田谷区砧公園1-2
開館時間:10:00〜18:00(最終入場時間 17:30)
休館日:月曜日(9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館)、9月20日(火)、10月11日(火)
観覧料:一般 1,200円、65歳以上 1,000円、大高生 800円、中小生 500円
※障害者は500円(小中高大学生の障害者は無料)、また介助者(当該障害者1名につき1名)は無料(予約不要)
※高校生、大学生、専門学校生、65歳以上、各種手帳の所持者は、証明できるものを提示
※日時指定券を9月1日(木)より販売(美術館窓口で当日券も販売するが、予定数の販売が終了している場合があり)
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)