ハンディハウスプロジェクトによる「DIY賃貸」!空き家を多様な暮らし方に合わせた住まいに再生!
施主が家づくりに主体的に参加し、住む人も作る人も一緒に家づくりを楽しむための活動を行う建築家集団 HandiHouse project(ハンディハウスプロジェクト)が、DIY賃貸事業による、新たな空き家活用法が注目を集めている。
賃貸でも自分好みにDIYできる「DIY賃貸」
日本中で問題となっている空き家。自治体によっては解体補助金を出して、築年数を重ねた家々の解体を進めている。親族から相続された家の活用方法に困っている人が多い中、解体するほど老朽化は進んでおらず、思い入れのある物件を壊すことにためう人も多いのも事実。
そこでハンディハウスプロジェクトが「賃貸でも自分好みにDIYできる」といった付加価値をつけて、物件の価値を下げずに貸すことができる、空き家の活用法を提案。
また、ハンディハウスプロジェクトが大家となるため、入居する方はDIYの相談がいつでもできてサポートを受けられるため、DIYが初めての方でも安心。
住む人には家づくりを楽しむきっかけに。家の持ち主は物件を手放さずに活用してもらうことができる。双方が家に親しむ機会となることを目指す。
HandiHouse project(ハンディハウスプロジェクト)とは!?
建築士を始めとする、設計・施工のプロ集団。「妄想から打ち上げまで」というビジョンを掲げ、住まい手主体の、住まい手に寄り添った建築を行うことを目指し、2011年より活動を開始。全国300件以上の住宅や店舗の建築物に携わる。DIYワークショップの企画や運営、移動式住居・タイニーハウスの企画や設計・施工も行い、建築を中心とした暮らしを豊かにするノウハウを提案。子どもを対象とした、建築×教育「kopro」では、教育的な観点でものづくりの楽しさを伝えている。
リモートワーク、郊外移住、現代の多様な暮らし方に合わせた仕様
今回紹介するのDIY賃貸は、埼玉県新座市、西武池袋線ひばりが丘駅から徒歩圏内の戸建て住宅。目の前には広い公園があり、静かな住宅街に位置する。
新型コロナウイルスの流行にともない、リモートワークが普及し、郊外へのお引越しや地方移住に関心が高まっている。
そこで、2階の個室数をあえて多めに残し、複数人でのリモートワークも快適にできる住空間にリノベーション。友人同士でも子供がいるご家族でも、多様な暮らし方に対応できる仕様となっている。
2階は合わせて5部屋。合板部分はDIYをすることができます。壁を好きな色でペイントしたり、棚を取りつけたり、自分好みにカスタマイズできます。
2階には和室も完備。
お風呂、洗面所、キッチンなど水回りはリノベーション済み。
1階はリビングとダイニングルームをつなげ、空間を広く使えるようにリノベーションした。
ひばりが丘DIY賃貸
住所 : 埼玉県新座市野寺5(西武池袋線ひばりヶ丘駅徒歩15分)
床面積 :5LDK/1F 55.3m2、2F 61.09m2
事業パートナー : カリアゲ JAPAN
DIY可能賃貸物件(ハンディハウスプロジェクトのサポートつき)
賃料:170,000円
敷金:賃料1ヶ月分、礼金:賃料1ヶ月分
管理費:なし
SOHO利用可能
ペット要相談
賃貸物件にすると、将来は再び自分が住む選択肢も生まれる
今回の物件のオーナーは、家族の思い出がつまった実家を売却することができずに4年ほど空き家状態になってた。自分自身はすぐに住むことができなかったため、一度賃貸にすることを決めた、高額な費用を充ててリノベーションをしても、郊外の築年数を重ねた物件は、賃料を下げざるを得ないことを懸念していた。
付加価値をつけてある程度の賃料を設定することができ、自身もDIYで家づくりを楽しんでいるオーナーだったこともあり、今回のご提案を快諾。
物件オーナーからのメッセージ
完成したときには、自分が住みたくなるくらい素敵な家に蘇っていました。売却ではなく賃貸にしたため、いずれは自分や家族が住むといった選択肢も広がり、将来の楽しみも増えました。ぜひ住む方には、家を自分の好きな形につくり変えながら、暮らしを楽しんでいただければ嬉しいです。
ハンディハウスプロジェクトのDIY賃貸とは?
ハンディハウスプロジェクトは、住まい手が家づくりに対して主体的に関わることによって、家が完成した後の暮らしを豊かにできるといった実体験の下、どんな方でも家づくりを楽しめることを目指して、2011年より活動をスタート。活動を続ける中、賃貸物件でも自分好みに手を加えることができれば、家を購入せずとも住まいへの関心を高め、家づくりの楽しみ方を伝えられると考え、DIY賃貸事業を開始した。
2019年には、DIY賃貸「アパートキタノ」を東京都八王子市で実験的にスタート。2021年には東京都練馬区のアパートでDIY賃貸事業を本格的に開始。入居者はSNSでハンディハウスプロジェクトのメンバーに気軽に家の相談をしたり、DIYのサポートを受けることができるため好評だ。DIYができる部分は、それぞれの物件の一部分ではありますが、各々が個性あふれる部屋にカスタマイズしながら生活を楽しんでいる。
HandiHouse projectと現場を共にしたオーナーの多くは、ものづくりの楽しさに目覚め、自らの手で作り変えながら暮らしを楽しんでいる。家に愛着を持ちながら、「家が趣味です」と言える方をもっと増やしたい。つくることを楽しいと感じる体験を通して、住まいへのリテラシーを育て、昨今の効率重視、価格重視の住宅市場や家への考え方を変えることを目指して活動している。
この思いに共感していただける物件オーナーの方、不動産会社の方、空き家活用のご相談も随時受け付けている。
ハンディハウスプロジェクトと一緒に賃貸事業を行ってみたい物件オーナーさんや不動産会社は、気軽に問い合わせてみると良いだろう。特に空き家活用には積極的だ。
HandiHouse project 問い合わせ:https://handihouse.jp/contact/