ヨーロッパ最古の高級ホテルグループが表現したバリのリゾート「アプルヴァ・ケンピンスキー・バリ」

ドイツの高級ホテル運営会社「ケンピンスキー」は、世界中で名だたるホテルを展開する大手会社。今回、彼らがインドネシア・バリ島に2019年にオープンしたのがリゾートホテル「アプルヴァ ケンピンスキー バリ」だ。インドネシアの伝統ある文化・芸術・精神の要素を取り入れた「現代の楽園の形」を早速見ていこう。

ヨーロッパ最古の高級ホテルグループ「ケンピンスキー」

ケンピンスキーはドイツのホテル運営会社で「ヨーロッパ最古の高級ホテルグループ」と言われるほど名高き存在の会社である。現在30カ国で 80軒以上の高級ホテルを運営する中で、去年新たにインドネシア・バリ島にオープンしたのが「アプルヴァ ケンピンスキー バリ」だ。

「アプルヴァ」とは現地のサンスクリット語で「比類なき唯一の存在」を意味し、その名の通りバリ随一の高級保養地ヌサドゥア地区で、唯一無二の楽園の形を表現している。

建築デザインは建築家・ブディマン・ヘンドロプルノモ

今回、この建築を手がけたのは、数々の受賞歴を誇る建築家 ブディマン・ヘンドロプルノモだ。何世紀も受け継がれてきた伝統的な棚田とスバックの建築様式をうまく取り入れ、コンセプトを導き出した一人者である。

内装のインテリアを堪能したのは著名インテリアデザイナーとしても世界から注目を集めるルディー・ドードー。精緻なクラフトマンシップを内装の隅々に反映し、ブディマンが求める世界観を思考深く共鳴させている。

インドネシアの文化と伝統を真に体現したリゾート

アプルヴァ ケンピンスキー バリのテーマは「オープンエアーシアター」。まさにそれを体現できるパノラマビューは圧巻だ。インドネシアに広がるインド洋の島々にインスパイアされたという様々な仕掛けや内装デザインは洗練されており、まさにバリ島で過ごすための至福の時が堪能できる。

斜面をゆったりと下る「棚田」のような建築設計


アプルヴァ ケンピンスキー バリの一番の特徴は、まるで「棚田」を連想させるダイナミックな建築設計。崖の上からインド洋に向かって斜面をゆったりと下るその様は、見事なほどに美しい。リゾートの中心部を流れる250段の歩道は、神聖な「ブサキ寺院」からインスパイアを受けた表現方法になっており、美しい儀式を演出しながら宿泊客を魅了している。大自然や伝統的な寺院、自然石を積んでできた建物…この島にある様々なエッセンスを丁寧に取り入れ、まるで交響曲のような調和を奏でる姿は壮観だ。

インテリアデザイナーのルディー・ドードーが手がけたインテリア空間

インテリアデザイナーのルディー・ドードーが、アプルヴァ ケンピンスキー バリに描いたのは「伝統と現代」の融合。インドネシア最高レベルの職人たちとタッグを組み、古来のデザインを駆使しながらもルディ特有のタッチを重ねることで新たな存在価値へと昇華した。

客室はエキゾチックな木材を贅沢に使いながら地元産の布地で落ち着きあるムードを展開し、インドネシアらしいモチーフとさりげなく洗練された雰囲気を上手く漂わせている。

インドネシア初の「水族館レストラン」も併設

アプルヴァ ケンピンスキー バリのもう1つの魅力は「インドネシア初の水族館レストラン」が楽しめること。強化ガラスで出来た天井と壁は水槽になっており、まるで海の中で食事をしているような感動とバリの新鮮な食材を使った料理を同時に味わうことができる。

 

アプルヴァ ケンピンスキー バリは、インドネシアの伝統的な芸術やバリ建築の特徴や風景からインスパイアを「受ける」のだけではなく、建築家・インテリアデザイナーが描く形へ「現代と融合」し、新たな存在へ「昇華」させた。これこそが「アプルヴァ=比類なき唯一の存在」の形なのだろう。

The Apurva Kempinski Bali – アプルヴァ・ケンピンスキー・バリ

電話:+62 361 2092288
URL:https://www.kempinski.com/en/bali/the-apurva-kempinski-bali/
住所:lot 4, Jl. Raya Nusa Dua Selatan, Benoa, Kec. Kuta Sel., Kabupaten Badung, Bali, インドネシア