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ラファエル・モネオによるLA随一の美しい教会「天使のマリア大聖堂」

ダウンタウンの緩やかな坂の上にある「天使のマリア大聖堂」は、プリツカー賞を受賞したこともあるスペインの建築家ホセ・ラファエル・モネオの設計により2002年に完成した。美しい教会というとドイツのケルン大聖堂やスペインのサグラダファミリア、イタリア・ミラノのドォーモなどヨーロッパのイメージだが、この「天使のマリア大聖堂」はアメリカ・ロサンゼルス にありながら非常に評価の高い教会である。

世界で3番目に大きい大聖堂

この天使のマリア大聖堂は、世界で3番目に大きく、カトリックの教会としては全米で最も大きい。ロサンゼルスの大司教区の 本拠地でもある。2002年に完成したこともあり一見すると教会らしからぬ直線的でモダンなファサードを持ち、ベージュのコンクリートが使われ南国らしさが感じられる。合理的なモダンさと巨大さはいかにもアメリカ的でもある。

美しい自然光を取り入れる大きなヴォイド

内部は柱のない巨大な吹き抜け空間があり、雪花石膏のパネルを通して柔らかい自然光がこのヴォイドを照らしている。シンプルでモダンな空間構成ながら神聖な雰囲気が漂う。

巨大なパイプオルガンを有するここ天使のマリア大聖堂は、毎日のように規模の大きなミサが行われていて、教会としての空間を体現できる。音響効果もしっかりと設計されていて、十字架が描かれた窓からは光が差す。

一般の教会と異なり、アシンメトリーな構成であることも天使のマリア大聖堂のユニークなところ。採光や動線など大人数の来訪者を機能的に受け入れることができるように計画してある。その上で角度を付けた開口部などデザイン上にもアシンメトリーな構成を活かしている。

静寂が似合う厳荘な回廊

ヨーロッパのゴシック建築の教会とも比にならない程に装飾がなく、シンプルでモダンな天使のマリア大聖堂。周囲の回廊も厳荘な雰囲気で静寂が似合う空間になっている。

回廊を歩くとこういった個人が祈る空間が連続していておもしろい。

 

「天使のマリア大聖堂」は、今までの教会建築としてのイメージを一変させてくれるだろう。それでいてモダンでありながら厳荘な雰囲気や雪花石膏のパネルを通して差し込む自然光など普遍的な教会の美しさを感じられるロサンゼルス随一と言ってもいいほど美しい教会である。

Cathedral of Our Lady of the Angels – 天使のマリア大聖堂

電話:+1 213-680-5200
URL : http://www.olacathedral.org
住所:555 W Temple St, Los Angeles, CA 90012, USA

#casa 編集部

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