「casa carina」の美しい白壁を守る塗り壁「Sto」の本社へ。その強さと歴史を学ぶ!

美しい白い漆喰の壁が目を引く「casa carina」や「casa skip」は、世界95か国で愛されている塗り壁「Sto(シュトー)」を使用しており、美しい白い壁が保たれている秘密も「Sto(シュトー)」にある。

今回「Sto社」のドイツのスイス国境付近にある本社へ訪れた。

「Sto社」とは、いったいどんな取り組みをしているのかご紹介したい。

歴史あるSto社の歩み。

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今回、Sto社の現地のプレスの方だけでなく、同行していた日本法人の佐々木隆社長からも同社の歩みを紹介してもらうことができた。

Sto社の歴史は150年以上も前にのぼる。1835年、ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州 シュチューリンゲン=ヴァイツェに設立された小さなセメントと石灰の工場がその前身だった。

1955年、当時のシュトットマイスター有限会社が欧州の企業で初めて高品質合成樹脂の下塗材を導入し、1963年には表面仕上げ保護コーティングも導入して更に技術革新を果たす。

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コンクリート補修とコーティングシステムの領域での技術革新はさらに続き、Sto社は35年を超える実績を達成する。

1991年にはこの特殊な業界のニーズに対応するため、専門部門としてStoCretec社を設立。この画期的で優れた新素材は欧米市場で急速に普及した。

ニーズに合せた生活空間の持続とデザインにおける技術リーダー。

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Stoの建材は住まう人にとってだけではなく、施工をする職人の観点からみても優れている。

扱いやすい材料で、塗り壁のパターン・表情などが出しやすく、色のバリエーションも800色と豊富にあり、施工職人のイメージしているニアンスが出しやしという。

他社の製品と比べて、汚れにくいことと、割れがほとんどないといったことが最大の特徴で「超撥水のロータス効果」のおかげで、雨などの水滴が汚れの粒子を取り込みながら落とす特殊な仕組みは、自己洗浄能力と似た効果を発揮する。

世界に通用する安心の作り。

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今ではSto社は国際的なネットワークを形成し、世界中で革命的な新建築素材や画期的で効果的な新技術を提供し、国外に33社の子会社と世界に29社の販売代理パートナーを結んでいる。

中東の砂漠地帯からロシアの極寒地域まで、どのように過酷な環境の地域にも新たな建築設計の可能性を開いている。日本では2003年から導入され、北海道でも使用されるほど、寒暖差が大きい地域でも十分な性能を発揮され、日本全国どの気候、どの地域でも対応できる。

 

生活水準の向上を最高の理想とする理念に基づき、先進的で高品質のシステムと、あらゆる面で環境の改善に貢献する製品をつくり続け、誠実な建設を今もなおこころざし、「caca carina」や「casa skip」を含む、今日の日本の住宅にも大きく貢献している。

次回はSto社を実際に見て来たレポートをお伝えしたい。