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まだまだあるぞ!有名建築家とのコラボレーション!casaの建築家プロジェクト!

casaプロジェクトの実験的かつ挑戦的な建築家プロジェクトは、五十嵐淳の「casa nord」や柳瀬真澄の「casa basso」だけではない。

他にも若手で注目されている建築家、実力派の中堅建築家など多くの建築家とコラボレーションを試みていて、実現されていないがその作品を紹介したい。

 

五十嵐淳による光と風が演出された「casa natura」

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どんな環境に建てられ、誰が住んだとしても「居心地がいい」が約束さ れた家。それが「casa natura」だ。

「地球環境と適切につき合いながら暮らせる家といえるかもしれません」  建築家・五十嵐淳氏がそう語ったように、たとえば家の南北に設けら れたテラスは、冷気や風の侵入を防ぐ役割を担う。その外側に取り付け られた屋外用の電動ブラインドは、夏の直射日光を拡散光に変え、室内 にやわらかな日溜まりをつくる。環境を上手にコントロールする機能が 備わっているからこそ、究極の「居心地がいい」が実現するのだ。

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1階は広々としたLDK。キッチンと、バスルームやトイレなどの水回り はそれぞれ片側にまとめられ、家事動線も効率的だ。2階はフリープラ ンで、家族構成や暮らし方によって、どんな間取りにもできる。「住み 手がレイアウトを自由に楽しめるフレキシビリティを持った空間にした かった」と五十嵐氏。

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「雨や雪、風や雲の動きは確かな予 測ができません。しかし、太陽の軌 道は唯一予測可能なものです」と 五十嵐氏。「casa natura」は北 側と南側に配されたテラスの外側 に、外付けの電動ブラインドが設置 されている。夏の強い日差し、冬の やわらかな日差しを自由自在にコント ロールでき、一年中快適な居住空 間を保つことが可能だ。

 

長谷川豪による都市生活に適した「casa citta」

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「都市での生活をさらに快適なものにする」がコンセプトの「casa citta」。建築家の長谷川豪氏は、この家を設計するために、東京23区を 対象に100以上の土地を調査。そのなかで最も多かった、間口が狭く、 奥に長い土地の形状から、この家のデザインを考えたという。

家と街とのつながりが濃密になるように、建物の外部から内部まで床 の高さと仕上げを揃えており、室内に足を踏み入れると3.6mの天井高 を持つ開放的なワンルームが目の前に広がる。「家のどこにいても街を 感じられる。それが小住宅の面白さであり、魅力」と長谷川氏。

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間口3.6m×奥行き11mで、1階はパブリック、2階をプライベートな 空間に。玄関扉の幅は1.8mに設定されているので、小型の電気自動車 なども出入り可能だ。2階の低く、山型になった天井がつくり出す空間 は、包まれるような安心感がある。広々としたバルコニーも設置され、 ここも街との接点となっている。

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「座った状態では視界に天井が入って きません」と長谷川氏がいうように、 天井は3.6mと一般にくらべてとても高 く、開放的だ。91cm 間隔で立つ柱 の間には、稼動棚を設置することがで きる。インテリアを楽しんだり、収納ス ペースとして活用してもいい。また、 間口は固定だが、奥行はプランや敷 地に合わせて対応できる。

 

吉村靖孝によるフレキシブルな「casa plus」

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住宅購入の低年齢化と出産の高年齢化が進む現代は、家を建てる時点 では将来の家族構成が未定というケースも増えている。「casa plus」は、 ここに着目した家だ。「ベースとなる建物を据え、必要に応じて増築し ていく。十字型のコンセントタップがイメージです」と建築家の吉村靖孝氏。「casa plus」は、中心となる建物から4方向に増築が可能。また、 見切り部分に設けられたスリット窓は、光と風を効率よく取り入れなが らもプライバシーをしっかり守ってくれる。変化しながら住み続けてい ける、これからの住宅の新しい形を体現した家だ。

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シンプルなcube 型の二階建てを中心に、もうひとつのcube 型をジョ イントさせるように配置した「casa plus」の基本形。中心の“cube”は、1階はLDK で2階はゆったりとした寝室スペース。ジョイントさせた “cube”には、バス・トイレなどの水回りが設置されている。水回りの上は、高い壁のあるバルコニーに。

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「小さいスペースの集合でできた家と いうイメージ」と吉村氏。左図の場合、増築の間口となるのは水回り以外の3 つの側面だが、中心の建物 が構造躯体を担っているため、増築 することで家の強度が変わる心配はない。外壁は表情のある塗り壁仕上げ。スリット窓を見切り部分に配し、増築を重ねたときに外壁の色の違い が目立たないように工夫されている。

 

黒川雅之による強く、やさしい「CASA VITA」

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「CASA VITA」の“VITA”は、イタリア語で「生命」という意味を持つ。「この家のアイデアは、僕の建築家人生の総集編」と建築家の黒川雅之氏。 設計を進めながら、そこで暮らす人々の命の営みを思い浮かべたという。 「CASA VITA」は地上2階、地下1階の3層構造。吹き抜けでつながる空間は、地下まで一貫して空気が循環する。

防災や防犯の観点からRC 構造で堅牢さを確保しながらも、床や間仕切りには天然の木を用いるという柔軟さを兼ね備える。まるで地層に根をはった巨木のように住む人を守り、育んでくれる家なのだ。

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地階をプレイルームにしたプラン。地下室は遮音性に優れているので、 楽器の練習室やオーディオルームにも適している。家族が少ないときは 吹き抜けを多く取り入れた伸びやかな空間を楽しみ、将来的に家族が増 えたら間仕切りで個室を確保するなど、変化にも柔軟に対応できる。

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3 層構造の壁を持つ「CASA VITA」 の特徴を活かして、オリジナリティのあ る特別な暮らしを楽しむこともできる。 左図は、地階から2階までの三層分の 壁を一枚の大きなキャンバスにするとい う黒川氏の提案。アート好きの人には たまらない“絵の壁”だ。ほかにも、 壁一面を本棚にするなど、工夫次第 で独創的な暮らしを演出できる。

 

五十嵐淳氏、長谷川豪氏、吉村靖孝氏、黒川雅之氏と4名の著名な建築家によるcasaプロジェクトを紹介した。

明日も実力ある建築家によるcasa建築家プロジェクトの作品を紹介する予定だ。

#casa 編集部

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