2年ぶりにミラノデザインウィーク2024に登場する「bud brand(バッドブランド)」に9校・9つの作品が出展 !

前編:次世代クリエイターを発掘する「bud brand(バッドブランド)」が2年ぶりにミラノデザインウィーク2024に出展!

2024年4月16日(火曜日)~21日(日曜日)の期間、イタリア・ミラノで家具見本市ミラノ・サローネと共に世界最大とも言えるデザインイベントミラノデザインウィーク2024が開催されています。世界を目指す若きクリエイターらを輩出する「bud brand(バッドブランド)」は、フォーリ・サローネと言われるミラノ・サローネとしてフィエラ本会場以外で最も注目度が高く、来場者数の多い場所であるトルトーナ地区の路面会場に出展しています。

2年ぶりにbud brandがミラノデザインウィーク2024に出展!

一般社団法人 日本 DESIGN BANKが2016年よりミラノデザインウィーク出展を支援して始まったbud brand(バッドブランド)は、、2022年の出展に続き、2年ぶりにトルトーナ地区で単独出展。今回はbudbrand AWARD 2024 U-25と題し25歳以下の方を対象にコンテストを開催しました。100人を超える応募者より選ばれた9校・9つの作品をミラノデザインウィーク2024で展示します。

テーマはRebirth × Grin “笑顔でつながる遊びのプロダクト”

budbrand AWARD 2024 U-25ではRebirth × Grin “笑顔でつながる遊びのプロダクト” をテーマにデザイン・アイディアコンペを開催しました。100名以上の応募の中から9校・9作品を選出。選出された準グランプリ作品、奨励賞作品、入選作品、bud brandとの共同プロダクト作品が展示されます。

「リアルで会う、話す、触れる」この当たり前だった日常が

昨今の新型コロナウイルスや戦争によりできない状況でした。

世界はこの大きな障壁を少しづつ克服し乗り越えつつあります。

その中で、改めて子どもたちが明るく希望に満ちた日常を、

笑顔で過ごせる未来を目指したいと思います。

国境も言語も関係のない、リアルに人と人がコミュニケーションをできるようになってきた状況で、遊びを通じてみんなが笑顔になり、その笑顔を共有できる。

そのような遊びのプロダクトを募集します。

【Rebith】:再生・更生・復活・復興
【GRIN】:口を大きく開けて笑う

100名以上の応募から9校 9作品が出展

budbrand AWARD 2024 U-25では、100名以上の応募から9校 9作品が選定され出展されます。コンテストで選ばれた準グランプリ作品、奨励賞作品、入選作品、bud brandとの共同プロダクト作品が展示されます。

作品ギャラリー:https://www.bud-brand.com/gallery/2024/

カタチルタ(カードゲーム)/Kamitani Tomoe(福岡デザイン専門学校)

日本の伝統的な遊びの中に、年齢を問わず楽しまれている”かるた”があります。

“かるた”は、文章が書かれた読み札を読み、文字が書かれた取り札を取るというゲームで、違う言語文化の人とは遊べません。

そこで、世界中の人と楽しめるように、文字ではなく、形で伝え、形を探す、新しいかるたの提案です。

「カタチルタ」のカードは様々な形で切り抜かれ、抜かれた外の形と内の形が合わさり1枚になるように構成されています。

遊び方は、カードの外の形と内の形に分け、そのどちらかのカードを広げて置きます。親は広げなかった方のカードの中から1枚を選び、プレイヤーに示します。プレイヤーは、親が選んだカードと対になるカードを探します。

「カタチルタ」は、言葉が伝わらなくても、自然と笑顔が生まれるプロダクトです。

Supported by REGALO DESIGN

RECEIPT PLAYER(オーディオプレイヤー)/Mishiro Koji(大阪工業大学)

「何かに利用できないか?」モノを捨てる前に一度は考えることであろう。

では、買い物をした際のレシートはどうだろう。

日本では受け取らない、受け取ってもすぐ捨てる、という人が多い。

レシートは感熱紙と呼ばれるリサイクルが困難な素材が使用されている。またレシートの印字は「いつ・どこで・なにを・いくつ・どの順番でレジに通したか」によってひとつとして同じものはない。いわば貴重な資源で作られるライフログなのだ。そんなレシートの運命が“ただ捨てられること”に違和感を覚えた。そこで生まれたのがRECEIPT PLAYERである。

20個の照度センサーがレシートの白黒を認識し音色に変換する。それはまるでレシートの印字がオルゴールのピンのような、あるいはレコードの溝のような役目を持ったと言える。音色に変わることを意識した買い物は、きっと新たな楽しみになるに違いない。

「今日のレシートはどんな音?」

Supported by 楓工務店

DENTOU series(照明)/Uno Yoshino(京都芸術大学)

日本の伝統的な遊び道具をモチーフとし見立てて、その遊び道具の遊び方を照明器具の操作方法として活かした照明器具シリーズです。DENTOUという名前は、日本語の「伝統」と「電灯」を掛け合わせたことから名付けました。使用方法の説明書がなくとも見立てに引用した遊び道具を遊んだ経験があれば、老若男女・国籍問わず誰でも明かりをオンオフできるのが特徴です。今回見立てに用いた遊び道具は「だるま落とし」「独楽」「糸電話」であり、日本人は老若男女問わず幼い頃に遊んだことの多い馴染み深い道具たちです。

今までの照明器具にない遊び方によるオンオフの切り替え方法からユーザーの童心に返る気持ちや遊び心をくすぐり、そのインタラクションの新規性と面白さを共有し笑顔になってほしいという気持ちを込めて制作しました。

GO GO FLOWER!! (花器)/Takeshita Saki・Kawazoe Yuki

赤、黄色、ピンク、緑。花はそれぞれ個性的な顔をもつ。

エネルギッシュに咲く花たちも、家で静かに鑑賞し枯れていく。

もっと一緒に楽しめるよう、動く花器を製作した。

走らせるほどに愛着が湧き、友達のように外に連れ出して一緒に遊びたくなる。

花が走り回るシュールな光景に、誰もが笑ってしまう。

衝突に備え、素材はスポンジを削り出し製作。

スポンジに細いガラス瓶を内蔵しているため、水を入れることも可能。

MOVEAR (歩行器)/Kawase Hiroto(日本大学・芸術学部)

MOVEARは、自らの力で移動することが困難な動物を、再び元気に遊べるようにするために用いられる歩行器具である。2021年の春、ペットの飼い犬が椎間板ヘルニアを患い、歩くことができなくなってしまった。
そんな大切な家族に、自らの意思で歩けた頃と変わらない体験を再び取り戻してあげたいという想いからこの研究を開始した。

この提案は、従来のものとは異なる着脱方法を採用しており、主に着脱時のペットと飼い主の負担を大きく軽減できる。

また、3Dプリンターを活用した製造方法によりペットのサイズや形状に適した形を作れる他、フィラメントに廃棄される使用済プラスチックを用いることで、環境負荷を大きく下げることにも貢献できる。

更には機能面の革新に加えて、タイヤやボディパーツに色や形による遊び心を加えることで、車椅子を着せ替えるという楽しさを生み出し、ペット用の車椅子をより気軽に使い始めるきっかけを生み出せる。

ペットとの大切なコミュニケーションである遊びを通じて、少しでも多くの笑顔が生まれる時間を提供できればと考えている。

あまどう (雨樋)/Ishimatsu Kanako・Ishizawa Yuyu(東洋大学・福祉社会デザイン学部・人間環境デザイン学科)

ちょっと嫌な日をちょっと楽しみな日に。

雨が降ると、
せっかくの外遊びができなくなる…
楽しみにしていた遠足に行けなくなる…
雨は晴れた日のワクワクが停止してしまうような気がする。
そんな、なんとなくマイナスなイメージのある雨を更生し、
一度止まったワクワクを再生したい。
ちょっと嫌な日がちょっと楽しみな日になったら。

雨の降る日が多い日本。
雨樋は、屋根に溜まった雨水を地上に導くためのもの。
雨水を流す役割の雨樋に、
雨そのものを活かす楽しみを加えた。

雨が、雨樋を動かす。
雨が、雨の日を変える。

動く雨樋「あまどう」で、
少しでもワクワクや楽しさを感じる瞬間が増えてほしい。

マイナスなイメージのある雨の日を、ちょっと楽しみな日に。

Supported by TAMAC

FLY (飛行機玩具)/Nakagawa Hana(香川大学)

あなたは、子供の頃、どんな夢を抱いていましたか。

感染症の拡大により、子供たちは多くの制限がある生活を送ることになりました。
一気に変化した、生活に将来の不安を抱える人も多かったことでしょう。

この作品のモチーフとなっているペンギン、ニワトリ、キジはどれも空を飛ぶことができない鳥です。
FLYはそんな飛べない鳥をあえて飛ばすことによって、子供たちに未来の希望を示すプロダクトです。
この飛行機に夢や希望をのせ、飛べない鳥が飛ぶように大きな夢もかなうと信じてほしいと願います。

ツカム (玩具)/Endo Moe(桑沢デザイン研究所)

子供の想像力を養い親子で一緒に遊ぶことができるおもちゃ「ツカム」。使い方は、主に積む、描く、組む、この三つの使い方があり、工作の様な感覚で自由に遊ぶことができます。

この「ツカム」の大きな特徴は、紙と澱粉糊でできていることです。紙を使うことで、素材の性質により表面に絵を描くことができます。また、自然環境に優しく、木材やプラスチックと比べて気軽に捨てることができます。澱粉糊は、安価で手に入れやすい素材です。しかも、原材料が天然素材なので子供でも安全に遊ぶことができます。これらの、紙と澱粉糊の素材の特性により、気軽に遊べて自由な発想ができるのです。

最近では、デジタルゲームが主流となり、ゲームの中のルールに沿った遊びが多くなってきています。しかし、「ツカム」では、子供達が自分の手でモノを作り出し、楽しみながら想像力や発想力を伸ばすことができます。

Supported by 松尾建設

「bud brand(バッドブランド)」を覗いてみよう!

フォーリ・サローネと言われるミラノ・サローネとしてフィエラ本会場以外で最も注目度が高いトルトーナ地区に出展している「bud brand(バッドブランド)」。これからミラノデザインウィーク2024に訪れる人は、これから新たに世界に発信されるクリエイターの実力と活躍を目の当たりになるでしょう。

bud brand(バッドブランド)

開催期間:※いずれも現地時間
4月15日(月曜日)11時00分-19時00分(プレス関係者のみ)
4月16日(火曜日)~21日(日曜日)10時00分~21時00分

会場:Via Tortona 5
所在地:Via Tortona, 5, 20144 Milano MI, Italy

オフィシャルサイト:https://www.bud-brand.com/