心地よくコミュニティーを繋げていく京都・中京区の「ブルーボトルコーヒー京都 六角カフェ」

長坂常率いるスキーマ建築計画による、京都・中京区の店舗「ブルーボトルコーヒー京都六角カフェ」。ここは2019年、明治時代後期に創業した自転車店「辻森自転車商会」の一画、伝統的な町家を活かしてリノベートする形で誕生した。

京都では2店舗目となる「ブルーボトルコーヒー 京都六角カフェ」

2019年にオープンした「ブルーボトルコーヒー 京都六角カフェ」。京都では南禅寺草川町の「ブルーボトルコーヒー京都カフェ」の次となる進出だ。

「辻森自転車商会」をリノベートする形で誕生したブルーボトルコーヒー 京都六角カフェは、100年にわたり街の自転車店として長年、六角エリアの「コミュニティの場」として存在し続けてきた場所である。

彼らが大切にするのは今も変わらず「地域により深く根ざし、長く愛される場としてあり続けたい」というコミュニティ・地域へ対する想い。今回、ブルーボトルコーヒーが考える想いと彼らの気持ちが両社一致し、出店に至った。

手掛けるのは、スキーマ建築計画 長坂 常 氏

「ブルーボトルコーヒー京都カフェ」に続き、今回も監修・設計を担当したのは、長坂 常 氏が率いるスキーマ建築計画だ。これまでも日本で多くのブルーボトルコーヒー店舗デザインを担当している。

長坂常が魅せるデザインで、町屋らしい素材で歴史を感じる建物を大切に引き継ぎながらも、地域に溶け込み、人々に長く愛されるカフェとして進化を遂げた。

町屋の持つ素材を大切にしながら、落ち着きと温かみのある空間

地域に溶け込む外観と町屋の持つ素材を大切に引き継がれる形でデザインされた店内は、どこか落ち着いた雰囲気が心地良い。

京都の北山杉の手すりや木製の建具など「日本の町家らしい形式要素」をできるだけ多く残しながらも、モダンな色調を取り入れシックに構成されている。

京都で1店舗目となる「ブルーボトルコーヒー京都カフェ」のどこか奇抜で開放的なデザインと比べて、いい意味で「籠る」雰囲気が心地のよい空間が印象的だ。

伝統的な町家を活かしてリノベートされた、ブルーボトルコーヒー京都六角カフェ。

「周りのコミュニティとも交わり共存できるお店」を目指したブルーボトルコーヒー京都六角カフェの設計は、町屋の小さなお店だからこそ、おおらかに近隣に繋がるような仕掛けデザインも際立つ。

街の人が日常的にフラッ立ち寄り、地域との関わりを楽しむ空間は、今も昔も変わらずそこにあり、これからも心地よくコミュニティーを繋げていく場となるだろう。

ブルーボトルコーヒー 京都六角カフェ

営業時間:9:00-19:00
URL : https://store.bluebottlecoffee.jp/pages/kyoto-rokkaku
住所:〒604-8135 京都府京都市中京区三文字町226-1