業界初のアートギャラリー「DELL’ARTE」を設置した「カッシーナ・イクスシー青山本店」
20周年を迎え、新たにリニューアルした、スタイリッシュな住空間と、デザインモダン家具を取り揃え発信する「カッシーナ・イクスシー青山本店」。
ブランドのコアメッセージを発信する2Fフロアは、リビングやダイニングのメインエリアに加え、業界初のアートギャラリーも設置。ギャラリー「DELL’ARTE(デラルテ)」で現在開催されている「ル・コルビュジエ そのアートの水脈」の様子をレポート。
空間造りにインスピレーションを与えるギャラリー「DELL’ARTE」
昨年9月に開設されたギャラリー「DELL’ARTE(デラルテ)」。お客様にいつでもアートに触れてもらえるよう、3月3日~4月18日の期間、近代建築の巨匠「ル・コルビュジエ」の作品、名作椅子「LCコレクション」を長年にわたって取り扱ってきたカッシーナ・イクスシーならではの、ル・コルビュジエ展が開催されている。
ル・コルビュジエ そのアートの水脈ー 絵画から部屋・家・都市空間へ ー
今回のリニューアルオープンに合わせて、大変貴重なル・コルビュジエのシリーズ作品「直角の詩」全19点からなるシリーズ作品や、ル・コルビュジエに関連する絵画や作品などを展示・販売。
昨年7月にル・コルビュジエの建築作品が世界遺産登録されたことは記憶に新しく、建築だけにとどまらず画家としても名作を残した彼のアートと、従兄弟にあたるピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンがデザインした家具との展示はここでしか見ることができない。
巨匠コルビジェの造形的ビジョンが垣間見える写真や絵画作品。
ル・コルビュジエは建築家の顔だけでなく画家としても側面をもっていたことでも知られ、午前中はアトリエにこもり絵画や彫刻の制作に専念し、午後は設計事務所へ赴いたと言われている。
1920年代には、ピカソの複雑なキュビスムに対し、ピュリスム(純粋主義)の絵画を世に問い、その後も、独特のシンボリズムを持ち、変転した画風をとげている。コルビジェの造形的ビジョンがその時々の絵画制作によって建築に生かされている。今回その一部が「DELL’ARTE(デラルテ)」で展示されている。
ピエール・ジャンヌレとシャルロット・ペリアンルの家具も展示。
「DELL’ARTE(デラルテ)」では、ル・コルビュジエの従兄弟であるスイス人建築家「ピエール・ジャンヌレ」と、シャルロット・ペリアンがデザインした家具。
ピエール・ジャンヌレは、ル・コルビュジエと20年におよび共働し、1950年代始めには、インドのチャンディーガルの都市計画のプロジェクトに参加。インドの近代建築の発展にも貢献した人物だ。そんなコルビジェの血が受け継がれる彼の作品もみることができる。
近代建築の基礎を築いた巨匠の軌跡をうかがう事ができる書籍も充実。
ギャラリーではコルビジェ関連の書籍も充実し、現代建築の基礎を築いた巨匠の軌跡をうかがうことができる。ギャラリー空間は、インテリアショップに来たということを忘れてしまうほど。
「ル・コルビュジエ展」は、4月18日の期間まで開催されているので、近くに立ち寄った際は是非訪れてみてほしい。あなたの空間造りのインスピレーションに一役かってくれるかもしれない。