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フィンランドで最も美しい図書館の1つ「ヘルシンキ大学図書館」は開放的で爽やかな空間が広がる。

教育水準が高いことでも知られるフィンランド。首都であるヘルシンキには、なんと40以上もの図書館が存在する。中でも今回紹介するヘルシンキ大学図書館は、フィンランドで最も美しい図書館の1つとして挙げるものも多く、建築業界でも注目を集めている。

ヘルシンキ大学図書館とは?

フィンランド・ヘルシンキの中心部にあるヘルシンキ大学図書館は、フィンランド最大級の学術図書館。

2008年に行われたコンペでヘルシンキの設計事務所「Anttinen Oiva Architects」が設計に選ばれ、2012年に完成した。美しく淡麗なデザインと機能性と組み合わせた建築は「最新の図書館建築」としても知られており、2014年にはフィンランディア建築賞のファイナリスト進出するなど、建築業界からも国際的に評価されている。

街並みに溶け込みながらもファサードが際立つモダンな外観

落ち着いた煉瓦造の外観は正方形の窓を綺麗に並べ、環境に上手く溶け込むモダンな雰囲気が魅力的。局面を描いた開口部を特徴的に魅せることで、周囲の建築と差別化した独特な個性と存在感を見出している。

エントランスホールから広がるのは、透明感のある開放的な空間デザイン

ヘルシンキ大学図書館の中へ入ると目に飛び込んでくるのは、楕円形の吹き抜けだ。上階へ行くに連れて天井へ小さく窄む吹き抜けから、自然光がすうっと降り注ぐ。湾曲した大空間には光と白壁が反射し合い、明るく透明感ある空間が爽やかに広がっている。

各階によって大きさが異なる楕円形の吹き抜け。それぞれのフロアごとに違う表現と光加減が、空間を緩やかに作っている。

モダンなファザードデザインを屋内からの別角度で楽しむ

周囲の環境に上手く溶け込んでいたファザードを内部から見るととてもフォトジェニックなのがわかる。カラフルなインテリアが均一性ある空間をポップに演出し、北欧らしい可愛さも相まっている。

楕円形で大きな開口部は、各フロアをそれぞれ違う形へと少しづつ変化させる役割としても優れる。それぞれのフロアを均質にさせないことで、単調になりがちな図書館に抑揚を感じることが可能だ。

アートのように美しい螺旋階段

綺麗な円を描きながら天井へ高く伸びる螺旋階段。存在感はありながらも決して煩くない繊細で淡麗なデザインがとても美しい。

吹き抜けと特徴的なファザードから自然光をたっぷり取り入れて、開放的に差し込ませる空間。そこには歴史ある北欧デザインも継承され、爽やかで心地の良い時間が広がっていた。

 

教育レベルが高く読書の習慣が根付くフィンランドにおいて、図書館は重要な存在。それを象徴するかのような「ヘルシンキ大学図書館」は、北欧らしく読書するための内部空間を大切にしていた。

Helsingfors universitets bibliotek – ヘルシンキ大学図書館

開館時間:8:00~18:00
休館日:土・日曜日
URL : https://www.helsinki.fi/fi/helsingin-yliopiston-kirjasto/toimipaikat/paakirjasto-kaisa-talossa
住所:Fabianinkatu 30, 00014 Helsinki, Finland

くるみ

くるみ

グラフィック/ウェブデザイナー兼イラストレーター。ニッチでコアな音楽ディストロレーベル ano records を主宰。

スーツケース1つで突然移住してしまう癖がある。(アメリカ3ヶ月・オーストラリア1年・石垣島半年)

目指すは、海外ノマドワーカー。暮らしながら世界一周。いつもワクワクの向かう先へ!

casa liniere

女性ファッション雑誌No.1 『リンネル』が魅せる家づくり。

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