住宅から店舗までどんな空間にも心地良い光を届ける「ルイ・ポールセン」の照明
部屋を明るく照らす重要なインテリア「照明」。照明は単に部屋を明るくする道具、あるいは手元を見やすく照らすだけのものではありません。照明には空間演出から、心理的・生理的効果まで様々な効果があります。そんな照明を何も考えずに選んではもったいない!
そこで今回は、近代照明のルーツとなった北欧のブランド「ルイス・ポールセン」をご紹介。
光の特性を人的メリットに、今もなお受け継がれる「ルイスポールセン」のライティングセオリー。
100年以上の歴史を持つ近代照明のルーツと呼ばれる「ルイス・ポールセン」ですが、1925年に発表された「ポール・ヘニングセン」のPHランプがきっかけとなり一躍世界に名を轟かせました。
ポール・へニングセンはコペンハーゲンに生まれ、1914年〜1917年にコペンハーゲンのテクニカル・カレッジで学んだのち伝統的な機能主義建築をキャリアスタート、彼の興味は照明分野に移ってゆきました。「光と影」、「光による色の再現」、「グレア(まぶしさ)」など、光の特性を人的メリットに反映させるという考えは、現在でもルイスポールセン社が実践するライティング・セオリーの基盤となっています。
また、デザインの分野でけでなく作家・社会評論家としても活動した多才な人物でもありました。
建築家・デザイナーに支持された革新的なライティング・ソリューション。
「ルイス・ポールセン」は、アルネ・ヤコブセンやヴェルナー・パントンといった世界的な建築家、デザイナーとも協力関係を築き、建物とその周辺環境のための革新的なライティング・ソリューションを生みだし数々の名作を世に送り出してきました。その優れたデザイン、品質、クラフトマンシップは、世界中のさまざまなプロジェクトで目にすることができます。
どんな空間にも心地良い光を届ける世界中で愛されている名作「PH5」
PHシリーズの代表作「PH5」は1958年発売以来、世界中で愛されている名作。現在も世界で最も有名な照明の一つ。「対数螺旋」という独特のカーブを採用し反射板を組み合わせ、不快なまぶしさを抑えます。直接光源の見えない『グレアフリー思想』は現在も「ルイス・ポールセン」のプロダクトの伝統として引き継がれています。
器具内部を赤と青でカラーリングし白熱灯特有の赤い色を補正。「暖かさと爽やかさを同時に醸しだす光」を実現し、1994年に発売されたこのPH5 PLUSは公共施設やオフィスなど省エネが必要な場所に最適と言われています。
人や自然に優しい照明を生み出した「ルイス・ポールセン」
光は人間にとってなくてはならないものです。朝の光は脳を目覚めさせ体を活性化し、夕暮れの光は気持ちを静め、夜の安らかな眠りへと誘います。人間本来の体内リズムに沿った照明計画が重要で、「ルイス・ポールセン」のバックグラウンドも北欧の寒く長い夜が、人や自然に優しい照明を生み出だしたとされていています。
照明の種類や照らし方によって、部屋の雰囲気は大きく変わります。メリハリのある空間演出や、お部屋のスタイリングの参考にしていただければ幸いです。