世界に通用する家を家を目指す「casa cube」そのコンセプトの源を探す!

真っ白で、四角くて、窓がないcasa sube。

合理的、機能性を求めるがゆえにシンプルなデザインに行き着いたという。

従来の窓のある家や、屋根のある家からすると、そのスタイリッシュで斬新な形状に、違和感を持つ人も多いだろう。

しかし、このcasa subeのデザインがこれからの日本のスタンダードなスタイルになると確信している。

 

デザイン教育に刺激を与えたドイツのバウハウス

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例えばドイツで1919年にヴァイマルに設立された、工芸・写真・デザインなどを含む美術と建築に関する総合的な教育を行ったバウハウスでは、合理主義と機能主義を徹底して追求した建築教育が行われ、シンプルな建築が普及し、今ではスタンダードになっている。

 

バウハウスはドイツ語で「建築の家」を意味する。

中世の建築職人組合であるバウヒュッテ(Bauhütte, 建築の小屋) という語をグロピウスという人物が現代風に表現したものだ。

この「建築の家」で、現在の近代主義建築の主となる取り組みやデザイン教育の基礎ができ、世界に広まった。

日本人でも水谷武彦、山脇巌・道子夫妻という、日本で初の大学におけるデザイン教育の礎を築いた人たちが、このバウハウスに留学している。

 

斬新に見えますが、実は世界の建物のスタンダード!

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新しい建築を求めて各国でさまざまな試行錯誤が繰り返され、国を超えて大きな運動になっていった。

 

この中で、モダニズム建築(近代主義建築)という合理性を追求した建築様式が生まれた。

casa cubeは、窓がないことや、四角い形状、シンプルなデザインが特徴的だ。

 

ここには、世界に通ずるモダニズム建築(近代主義建築)の考え方が随所にちりばめられている。

例えば、窓があることと無いことのメリット・デメリットを考慮した上で考えられた耐久性、方角や周辺建物を選ばない立地で建てられる普遍性、無駄を省いてシンプルにすることのコスト削減が考えられた合理性が挙げられる。

 

まさに、これは現代の日本社会に合う。新鋭的であり、スタンダードなcasa cube。社会も、環境も、人も、時代によって変化してゆく。

そんな、人々が生活を営む環境「家」が変化していくことは当たり前であり、とても自然なことに感じる。

 

ル・コルビジェから学ぶ現代建築のあり方

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フランスの著名な建築家、ル・コルビジェが設計した家はとても合理的で、デザインが美しく、シンプルだ。

 

この、ル・コルビジェは、1920年代に伝統から切り離された合理性をモットーとしたモダニズム建築(近代主義建築)を提唱した人物でも有名だ。

ル・コルビジェが提唱したモダニズム建築は、単に従来の建築を伝統から切り離すというだけではなく「社会の現実に合った建築を作ろう」とする近代建築運動により生まれた。

モダニズム建築は、それまでの建築思想を拡張し、再構成することによって成立したと言える。単に装飾を省略するだけではなく、普遍的な「空間」の概念が導入されている。このコンセプトは世界中に浸透し、現代でも多くの国々で指示されている。

 

様々な事が変化しつつある時代の流れの中で、日本の家造りも、従来の日本の住宅にとらわれることなく、時代に合ったを視野に入れていくべきではないだろうか。

「casa cube」そのコンセプトの源は、コルビジェが提唱した「社会の現実に合った建築を作ろう」に通ずる考えではないかと感じる。

 

 

「casa cube」とは、世界の人々が生活を営む上で必要な普遍的なものが、現代人にあった形で、そこにあるような気がする。