戸建賃貸住宅という一軒家を貸す賃貸経営方法が注目されている理由とは!?
賃貸経営は、相続や節税の面で効果があると言われ、多くの土地所有者から注目されている。賃貸経営と言っても、土地を駐車場や資材置き場として貸したり、トランクルームを設置したりするなどの簡易な方法から、賃貸マンションや戸建賃貸住宅の建築まで多岐にわたる。中でも、利回りが良く運用しやすい戸建賃貸住宅は人気が高いと言われている。
安定した収入が見込める賃貸住宅経営
金利が低く貯蓄だけでは金融資産を増やせないため、投資先として利回りの良い賃貸住宅経営に注目が集まっている。賃借人さえ確保できれば安定した家賃収入が期待できることから、資産運用として土地所有者の人気が高まるのも当然と言える。賃貸建物の建築にはある程度の出費が欠かせないが、空室が出るリスクが低ければ15年ほどでローンを弁済できるケースも少なくない。ただし、立地条件や土地の特性により、集合住宅と戸建住宅のどちらにするか慎重に検討することが必要だ。
集合住宅を賃貸する場合のメリット・デメリット
集合住宅を貸すメリット
一定の広さがある土地であれば、多くの場合アパートやマンションといった集合賃貸住宅を建てることが望ましい。集合住宅は、複数の賃借人から家賃収入を得ることができ、多少の空室が出ても、安定した収入を見込める。集合賃貸住宅には、固定資産税や都市計画税の減額措置があるほか、相続税対策にもなるのだ。
集合住宅の賃貸経営で生じるデメリット
ただし、総戸数が多い集合住宅は建築費が高く、予想外の空室により多額のローンを返済できなくなるリスクを負うことは否定できない。新築5年後以降は新築当時より入居希望者が減り、競合する近所の集合住宅との競争に勝つことが難しくなるだろう。多くの土地所有者が集合住宅のメリットに注目し、アパートやマンションが過剰供給気味になりつつあることも忘れないようにしたい。
戸建賃貸住宅の特徴
一軒家は狭い土地でも建築可能で、アパートやマンションを建てるほどの広さがない土地の所有者でも賃貸経営できる。集合賃貸住宅ほど建設費用がかからないことも、戸建賃貸住宅のメリットと言えよう。新築当時は他人に貸して建築費を回収し、賃借人が退去した後は独立した子どもの家族が住むために使うことも可能だ。一つの土地の中に2世帯の建物が別個にあると、お互いに助け合いやすいし、プライバシーも守れる。賃借人が永住を望めば、賃貸借契約を解約して賃借人に売却することも可能だ。自分の庭や自由にペットを飼える環境を求める借主は少なくなく、集合住宅より需要も多い。
住みやすい環境の土地であれば、戸建賃貸住宅の建設を検討してみよう
多少狭くても母屋以外にもう1軒の家を建てるスペースがある土地なら、一軒家を建てて戸建賃貸住宅として他人に貸すことを考えてもよい。多少最寄り駅から遠いとしても、周囲の生活騒音に悩まされることなくゆったりと過ごしたいと考えている人は多く、立地条件に制限されるとはいえ、賃借人を探すのはさほど難しくない。ただし、賃借人が居ない時は収入がゼロになってしまうので、賃借人不在の場合の利用法も考えておこう。