ローンの支払額を減らせる、戸建賃貸住宅を併設したインカム住宅

住宅を建てる時には、同じ土地に建物を2つ用意して、ひとつを自らが暮らす家、もうひとつを戸建賃貸住宅として使用するという方法があります。それをインカム住宅と呼び、戸建賃貸住宅側の家賃収入が発生します。そのインカム住宅では、利用できるローンの選択肢が増えたり、ローンの支払額が実質的に減ったりするなどのメリットがあります。

家賃収入をローン返済に充てられる

住宅を建てる際には、ローンを組むのが一般的で、そのローンは毎月返済をしていかなければなりません。ローンの返済額が大きければ、生活に大きな支障を来す恐れがあります。また、将来のための貯蓄もしにくくなるでしょう。そこでインカム住宅を選択すれば、誰かに貸している戸建賃貸住宅で、家賃収入が発生します。その家賃収入を、ローンの返済に充てることができます。そのため、実質的にローン返済額が少なくなる可能性が高いです。毎月のローン支出が抑えられることで、自由に使ったり、貯蓄に回したりするお金が増えるでしょう。

事業ローンを使用できる

インカム住宅では、戸建賃貸住宅で賃貸運営をする形になるため、住宅ローンではなく、事業ローンを選択することができます。事業ローンは、金利こそ住宅ローンよりは高いですが、その分融資額が大きいです。つまり、住宅ローンだけでは、費用の問題で建てられない高額な住宅を、事業ローンを使用したインカム住宅であれば建てられる可能性があるというわけです。

インカム住宅の形は様々

ローンの返済額を抑えるインカム住宅を建てる際には、建物を2つ建てられる土地が必須となります。もし、手元にすでに土地があって、2棟分のスペースを確保できているのであれば、後は建物を用意するだけで、インカム住宅を使った生活を始められます。土地が広すぎて、一軒家を建てるだけでは、土地が余ってしまうということもあるでしょう。その場合は、余った土地に戸建賃貸住宅を用意すると、家賃収入を生み出せます。

また、土地を持っていない場合でも、土地と一緒にインカム住宅を購入して、賃貸経営をすることも可能です。そして、建てるインカム住宅の数は、自分用と戸建賃貸住宅用の2棟とは限りません。戸建賃貸住宅を複数用意して、より多くの家賃収入を得るという手もあります。

安定した家賃収入を得やすい戸建賃貸住宅

家賃収入を得る方法としては、アパートやマンションなどの集合住宅を建てるという手もあります。ただ、集合住宅の場合は、空き部屋が多ければ、十分な家賃収入を得られないというリスクがあります。その点インカム住宅の戸建賃貸住宅だと、ひとつの家庭に長期的に貸す形になります。そのため、優良な賃借人さえ見つけられれば、安定した家賃収入を得られる可能性が高いです。したがって、ローンの返済も、安定して行えるでしょう。

複数の強みがあるインカム住宅

インカム住宅には、ローンの返済額を減らせる、事業ローンによってより多くの融資を受けられるという強みがあります。そのため、ローン返済に不安がある、より良い住宅を建てたいと考えている人は、インカム住宅を建てることを検討してみると良いかもしれません。また、広すぎる土地を持て余しているという人も、インカム住宅での賃貸経営を考えてみてはどうでしょうか。