アパート経営ではなく、一軒家などの戸建賃貸住宅で賃貸経営するメリットとは?

土地の活用と言えばアパート経営を勧められることが一般的だった。しかし、アパート供給率が過剰となり、圧倒的な戸建賃貸住宅の少なさから、改めて戸建賃貸住宅が見直されることになっている。少ない負担でも、資産を増やしたいという人が注目しているのが戸建賃貸住宅の経営だ。この記事では、不動産投資の中でもメリットが多い戸建賃貸住宅について解説する。

狭く、条件のよくない土地が活用できる

狭く、四角形のように整っていない土地でも、戸建賃貸住宅であれば自由に間取りの設計ができる。方角が悪い場合には、玄関を北側、南側はリビングなどにして対応することが可能だ。20坪前後のサイズがあれば一軒家を建築できるため、アパートは建てられないと考えていた人も諦める必要はない。自宅の敷地内で使っていない土地があるなら、その土地を分割し、限られた土地の中で戸建住宅を建てることができる。周りはすでにアパートが多く存在し、アパート経営が過剰となっているエリアは、不動産投資をする上でリスクが高い。戸建賃貸住宅はその量が圧倒的に少ないため、他の賃貸物件と差をつけることができる。ニーズがあるため、空室を出すことがなく、長期にわたる安定経営が可能になる。

借り手の質がよい

戸建賃貸住宅の借り手は主にファミリー層が主流だ。シングルや友人とシェアするようなアパートと異なり、長い期間にわたって賃貸する住人が多い。戸建賃貸住宅の賃料は普通のアパートやマンションよりも割高であるが、その費用を支払うことができる比較的裕福なファミリー層が中心なので、家賃不払いなどのリスクが少ない。自宅の側や敷地内に建てる賃貸住宅となると、住んでいる人の質が気になるものである。管理会社にあらかじめ借り手のフィルタリングを依頼しておくと、条件にマッチした人が住んでくれる。アパートのように入居者が頻繁に変わってしまうと、清掃や仲介手数料などで費用がかかるため、長く住んでくれる戸建賃貸住宅はおすすめだ。

高い利回りが予想される

戸建賃貸住宅で賃貸経営を成功させるためには、いかに収益性を上げるかがポイントだ。建築費を抑え、間取りは大きすぎないものが望ましい。間取りを大きくすると、賃料単価が低くなってしまう。戸建賃貸物件の家賃は、周辺賃貸物件で3LDKタイプの価格を参考にしよう。付加価値がつく戸建賃貸住宅は、周辺物件より割高でも借り手がつくことが多い。アパート経営よりも高い利回りで運用できる戸建賃貸物件は価値のある不動産投資だ。

注目が集まる戸建賃貸住宅

アパート経営では、利益を得られない競合エリアでも個性を出せる戸建賃貸住宅はたくさんのメリットがある。狭小土地でも工夫次第で住宅を建築でき、土地条件が悪くても間取りや設備でカバーが可能だ。建築費用を抑えることで、高い利回りを期待することができ、空室がない安定した経営ができる。借り手はファミリー層や裕福な層が多いため、安心してオーナーになることができるだろう。