まだ珍しい一戸建ての戸建賃貸住宅に不動産投資するメリットと注意点とは!?

駐車場・コインランドリー・トランクルームなど、不動産投資には様々な方法がある。中でも一戸建ての賃貸住宅は多様な利用法があり、素人も無理なく運用できる投資方法として注目されていると言えるだろう。一戸建ての戸建賃貸住宅には、その他の不動産投資と比較してどんなメリットがあるのだろうか？また、デメリットや注意点として、どんなものがあるだろうか？

一戸建ての戸建賃貸住宅の不動産投資のメリット

入居者が家族のため単身者より対応しやすい

戸建賃貸の場合、集合住宅と異なり、居住者同士のトラブルがなく、管理運営しやすいだろう。家族がいる世帯は複数の居住者が1つの住宅に住むため、室内の管理を一人で行う単身者より、安定した管理を期待できるというメリットもある。

戸建賃貸住宅の供給量が少ないので入居者を見つけやすい

一戸建ての賃貸住宅は売り物件が多く、賃貸物件の供給量は少ない。したがって、近隣に競争相手がいることもあまりなく、入居希望者を見つけやすいのだ。

入居者が住宅を購入する可能性がある

将来的に、賃借人が住居を気に入ったり引っ越しが面倒になったりして、購入を希望することがある。集合住宅では1部屋だけ購入するのは不可能なので、戸建賃貸住宅ならではのメリットと言える。長く住んだ賃借人なら信頼関係も構築されているため、売買契約の締結も円滑に行われるだろう。

一戸建ての戸建賃貸住宅に不動産投資する際の注意点

一戸建ての借り手がいないと無収入になる

借り手がつかないと、部分的に貸せる集合住宅と異なり、家賃収入が皆無になってしまう。建築ローンが残っていれば、返済に困ることになるだろう。一戸建てを建てて戸建賃貸住宅として活用する際には、継続的な需要があるか十分検討することが欠かせない。

いったん貸してしまったら、簡単に立ち退きを請求できない

集合住宅も同じだが、借地借家法の制定によって賃借人の立場が強化されたため、貸主の事情で簡単に立ち退きを求めることはできないことになった。不動産の賃貸契約は更新できるものの、賃借人が継続使用するつもりなら、賃貸人から更新拒絶することは禁じられている。建物の老朽化により早急な解体が必要な場合や家賃が長期にわたって滞納されているケースなどを除き、賃貸人は建物を自分で使いたくなっても賃借人を追い出すことはできないのだ。

一戸建ての戸建賃貸住宅への不動産投資が向いている人

引っ越しが必要な人

一戸建ての戸建賃貸住宅に不動産投資することが向いている事例として、自家を持ちながら遠方への転勤などの事情により、一時的に引っ越さなければならない人が挙げられる。自家を手放さずに家賃収入も見込めるので、効率的な利用法と言えるだろう。

賃借人とのトラブルをできるだけ回避したい人

入居者が多いほどトラブルが起きる可能性も高いのだから、入居者が複数となる集合住宅よりも、1家族に貸し出す戸建賃貸住宅の方が管理が楽だと言えよう。したがって、トラブル回避を重視するオーナーに一戸建ての戸建賃貸住宅はおすすめである。

戸建賃貸住宅の特徴と自己所有の土地の特性を考えて、不動産投資の対象とすべきか検討しよう

一戸建ての戸建賃貸住宅は、集合住宅に比べて様々なメリットがあるが、あくまでも個別の事情に応じて不動産投資の妥当性を考えるべきである。集合住宅が建てられない狭い土地でも、一戸建て賃貸住宅に住みたいという家族の需要が見込めるなら、戸建賃貸住宅に不動産投資する価値はあるだろう。その際には、自己所有の物件であっても、いったん貸したらなかなか明け渡してもらえないことも忘れてはならない。