注目を集める戸建賃貸住宅!一戸建てを使った不動産投資は収支計画が肝心

これまで戸建賃貸はその収益率の低さから敬遠される傾向にあった。だが、子育て中のファミリー層やゆったりとした暮らしを望むシニア層などのマイホーム志向の高まりから、戸建賃貸への注目度がにわかに上昇している。戸建賃貸はリターンが出ないとする見方はもはや過去のものとなりつつある。適切な収支計画を立てることができれば戸建賃貸は着実な収益が得られる魅力的な投資分野になったと見るべきだろう。

巨額の投資は必要ない!戸建て賃貸住宅は手軽に始められるのが魅力

アパート・マンションの経営に比べると戸建賃貸住宅の収益率は低くなる。アパートやマンションは限られた土地の中に複数の家を建てることが可能だ。しかし一戸建ての場合は一軒のみ。戸建てのメリットを活かした強気の家賃設定が可能とはいえ、アパートやマンションの家賃収入に比べると得られる利益はどうしても低くならざるを得ない。だが戸建賃貸住宅にはアパートやマンションに比べて初期投資を大幅に節約できるという大きなメリットがある。たとえばアパートやマンションの維持管理では毎月多額の費用が発生するが、戸建賃貸住宅ではこうした費用はほとんど発生しない。電気類の交換、庭、近隣道路の清掃などは借主が行ってくれるからだ。大掛かりな修繕費用は家主の負担ということになるが、それでもアパートやマンションの修繕費用に比べると比較にならないほど安く済む。このように家賃収入のリターンはやや低くならざるを得ないとはいえ、莫大な投資を避けられる点が戸建賃貸住宅の大きな魅力となっている。

リスクを分析!一戸建て賃貸は借り手がいなくなると収入が途絶える点に注意

賃貸系のアパート・マンションでは入居者の入れ替えが頻繁に起こる。アパートやマンションは一時の仮住まいで、借主のライフステージの変化に合わせて転居するというスタイルが浸透しているからだ。だが、戸建て賃貸住宅に住む人の入居期間は比較的長い。戸建賃貸住宅はファミリー層の利用が多く、子どもが独立するまでの間は住まいを変えない傾向にあるからだ。家主からするとこうした傾向はありがたい。住人の転居に伴う清掃などのコストをカットできることにくわえ長期間にわたり安定した家賃収入を得られるからだ。しかし戸建賃貸住宅には借り手が見つからなければ家賃収入が一切得られないというデメリットもある。収支計画を立てる際にはこうしたリスクが発生することなどもしっかりと盛り込んでおくべきだろう。

買取の申し出も珍しくない!所有する一戸建てが高く売れる可能性も

長年住み慣れた家に特別な感情を抱く人は多い。慣れ親しんだ地域コミュニティへの愛着、家族との思い出が詰まった我が家となれば特別な感情を抱くのも当然のことだろう。こうした事情を背景に戸建賃貸住宅では家の買取を申し出る人も多い。もし、買取が成立すれば、家主としては大きなリターンを得られることになる。アパート・マンションの賃貸経営ではこうしたイベントはほとんど起こらない。こうした点を考慮すると戸建賃貸住宅による一戸建ての貸し出しは収支計画が立ちやすい手堅い不動産投資のスタイルだと言えるだろう。

手堅くもうけを出すことが大切!収支計画は中長期的な視点で考えるべき項目

しっかりとした収支計画を立てれば戸建て賃貸住宅の分野でもしっかりと利益を出すことができる。とくにアパート・マンション経営に比べて初期費用やランニングコストを抑制しやすい点は不動産投資という観点から見ると非常に頼もしい。ただし、アパートやマンション経営のようなハイリターンを期待するのは難しい。戸建て賃貸住宅の分野は中長期的な視点に立ち、コツコツと利益を積み上げていくつもりで取り組むべきだろう。